伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

【総括】夜のヒットスタジオ・年表Ⅳ(1976,4~1978,3)

2006-05-17 | 夜のヒットスタジオ/番組史
◆昭和51(1976)年04月05日(第387回)
・三波伸介に代わる男性司会者として井上順が起用される。
・新コーナーとして井上順が毎回出演ゲストの中の一組の自宅に突撃レポートをする「スター家庭訪問」のコーナーが立ち上げられる。初回のこの回では、司会就任の挨拶をかねて、芳村真理、菅原洋一、細川たかしの自宅を訪問(~76年秋ころに自然消滅)。
・エンディングコーナーとして「ラッキーテレフォンプレゼント」がスロットマシン方式で復活(~87年まで)。
・大竹しのぶ初出演(歌:みかん)。
・井上順がゲスト歌手一組の自宅を訪問・レポートする「スター家庭訪問」コーナーがスタート(~77年初頭に自然消滅)。
◆昭和51(1976)年04月~05月頃
・スタート当初から番組中盤の看板コーナーとして親しまれた「歌謡ドラマ」コーナーが終了。後継コーナーとして、前司会者・三波伸介登板直後から一旦休止されていた「コンピューター恋人選び」のコーナーが装いも新たに復活(~76年6月まで)。
◆昭和51(1976)年06月21日(第398回)
森昌子・山口百恵・桜田淳子・岩崎宏美のジョイント企画放送。
◆昭和51(1976)年07月05日~26日(第400回~403回)
・400回記念月間。第1週であり、400回目の放送に当たる7月5日放送では番組半ばでこれまでの節目の回(第1回、100回、200回、300回)を振り返る特別コーナーを設置、その際に歌った「愛のかおり」(布施明、第1回出演時の披露曲)、「君にあげよう」(井上順、第200回出演時の披露曲)が紹介される。
・松本ちえこ、資生堂「バスボン」CMで話題の新曲「恋愛試験」で初出演。同番組の主力スポンサー・資生堂のCMタイアップ曲が番組内で初めて披露された例。
◆昭和51(1976)年07月26日(第403回)
ラスベガスでの初コンサートを直前に控えた五木ひろしが、「マイ・ウェイ」に原語のまま挑戦。
◆昭和51(1976)年08月09日(第405回)
「オールスター家族対抗歌合戦」の審査員などでおなじみの顔であった立川清登が初出演(歌:四季の歌)。クラシック界初のゲスト。
・カナダへの留学のために芸能活動を休業することになったアグネス・チャンの「サヨナラ」企画放送。
◆昭和51(1976)年08月23日(第407回)
和田アキ子が芳村真理の代理司会を担当。
◆昭和51(1976)年09月13日(第409回)
井上順が別番組の収録のためにニューヨーク滞在中につきスタジオ不在。芳村真理が単独で司会を担当。
◆昭和51(1976)年09月27日(第412回)
チェリッシュの結成5周年特別企画として、彼らの代表作「なのにあなたは京都へ行くの」「避暑地の夏」「白いギター」をメドレー形式で紹介。芳村・井上司会時代の初期には「正統歌謡番組」への転換の姿勢を明確にするために、このようなヒットメドレー企画がしばしば組まれた(青江三奈、森進一、春日八郎ほか)。
◆昭和51(1976)年10月11日(第414回)
"国民的歌手"・三波春夫が待望の初出演。新曲「人生おけさ」などを披露。
◆昭和51(1976)年11月01日(第417回)
9周年突入。特別企画として番組第2回より出演の常連歌手・青江三奈のヒットメドレー企画を実施。
◆昭和51(1976)年11月08日(第418回)
・寺内タケシとブルージーンズ初出演。民謡「津軽じょんがら節」をエレキギターの音色で聴かせる。
・あおい輝彦が「君が優しすぎるから」を歌唱中、突然マイクから音声が出なくなる音響トラブル発生。再度一から歌いなおしの措置が採られる。
◆昭和51(1976)年11月15日(第419回)
「サン・トワ・マミー」「雪は降る」など数多くの名作を生み出した、ベルギーの国民的歌手・サルバトーレ・アダモが来日・初出演。
◆昭和51(1976)年11月22日(第420回)
太田裕美が自作曲「白いあなた」を最新シングル曲「最後の一葉」とともに初披露。
◆昭和51(1976)年12月06日(第422回)
・第10スタジオから全編放送(通常は第6スタジオより放送)。
・阪神タイガースの田淵幸一選手(当時)が特別ゲストとして出演。
◆昭和51(1976)年12月20日(第424回)
ピンクレディーが初出演。デビュー曲「ペッパー警部」を披露。
◆昭和51(1976)年12月27日(第425回)
前年末から「北の宿から」で精力的なプロモーションを1年間に渡って展開、見事大ヒットに結びつけた都はるみの「たまには別の歌を歌いたい」との意思を汲み、因幡晃のヒット曲「わかって下さい」など、フォーク系のヒットナンバー3曲をメドレー形式で披露。
◆昭和52(1977)年01月03日(第426回)
1977年最初の放送を記念して、久々の公開放送を実施。
◆昭和52(1977)年01月24日(第429回)
三橋美智也が初出演。代表作「古城」のほか、「津軽じょんがら節」を演奏。
◆昭和52(1977)年02月28日(第433回)
八代亜紀が自身が感銘を受けた曲として北原ミレイのヒット曲「石狩挽歌」に挑戦(同曲が1982年発売の八代のシングル曲「海猫」の曲想に多大な影響を及ぼした)。現役の猟師たちが曲中で底網漁の様子を再現。
◆昭和52(1977)年03月21日(第437回)
フジテレビのオーディション番組「君こそスターだ」のチャンピオンを経てレコードデビューすることとなった高田みづえが初出演。デビュー曲である「硝子坂」を披露。
◆昭和52(1977)年05月02日(第443回)
狩人初出演(歌:あずさ2号)。彼らを発掘した作曲家・都倉俊一が特別に指揮を担当。
◆昭和52(1977)年05月16日(第445回)
カナダより一時帰国したアグネス・チャンが特別出演。彼女の帰国を待ちわびていた大勢のファンがスタジオで見守る中、「ポケットいっぱいの秘密」など自身のヒット曲をメドレー形式を披露。
◆昭和52(1977)年06月06日(第448回)
当時人気絶頂の2大女性アイドルグループ・ピンクレディーとキャンディーズのジョイント企画を放送。「SOS」「春一番」など、これまでの代表作をメドレー形式で競演。
◆昭和52(1977)年06月20日(第450回)
麻丘めぐみが本番中に婚約発表。
◆昭和52(1977)年06月27日(第451回)
矢野顕子初出演。邦楽家・山本邦山らと共に三橋美智也の代表作として知られる「達者でナ」や民謡「五木の子守唄」を競演。このジョイント企画が評価され、昭和52年度の民放祭優秀賞を受賞する。
◆昭和52(1977)年07月11日(第453回)
・2回目の大磯ロングビーチ生中継を実施。大雨に祟られる。
・雨の影響により、番組の途中からニューブリードによる生演奏を断念(楽譜が雨水で濡れてしまい、音符の読み取りが困難になったほか、楽器にも損害が生じたため)、中盤からはカラオケ音源を使用。
・松崎しげる、大橋純子が初出演(歌=大橋:シンプル・ラブ、松崎=愛のメモリー)。
◆昭和52(1977)年07月18日(第454回)
キャンディーズが同日昼に行った"引退"会見の模様を臨時に放送(尚、同会見時では引退の時期を事務所との契約が切れる同年の「9月」としていたが、後にスケジュール調整等の関係で、翌年3月(厳密には4月4日)までに引退の時期が先延ばしされた)。
◆昭和52(1977)年07月25日(第455回)
・翌年にかけて本格化する「ニューミュージックブーム」の先駆者・Charが初出演、「気絶するほど悩ましい」を披露。
・人気女性フォークシンガー、イルカが一時休業に入る前に同番組に初出演。当時発売中だった「雨の物語」のほか、出世作「なごり雪」を披露。
◆昭和52(1977)年08月15日(第458回)
・初代クラリオン・ガールとして人気沸騰のアグネス・ラムが、歌手デビュー曲「雨上がりのダウンタウン」を作曲した加山雄三と共演。
◆昭和52(1977)年08月22日(第459回)
榊原郁恵が初出演(歌:わがまま金曜日)。
◆昭和52(1977)年08月29日(第460回)
桑名正博が初出演(歌:哀愁トゥナイト)。
◆昭和52(1977)年10月03日(第465回)
放送10周年突入を記念して2時間の特別番組を放送。森進一・五木ひろし・布施明・沢田研二の"ビッグフォー"による「マイ・ウェイ」の共演、ザ・ドリフターズ各メンバーの「ご対面」企画、中3トリオ・新御三家のデュエット大会、ゲスト歌手の往年のヒット曲の披露、などの特別編成で10年の歩みを回顧。出演は他に和田アキ子、梓みちよ、ピンクレディー、小柳ルミ子ほか。
◆昭和52(1977)年10月10日(第466回)
人気女性シンガーソングライターの五輪真弓が初出演、「煙草のけむり」「ゲーム」の2曲を披露。
◆昭和52(1977)年10月24日(第468回)
・河島英五、しばたはつみ初出演(歌=河島:酒と泪と男と女、しばた:マイ・ラグジュアリー・ナイト)。
・芳村真理不在のため、井上順が単独で司会を担当。
◆昭和52(1977)年11月07日(第470回)
放送10周年突入企画・第2弾として、番組初の総集編企画を組む。
◆昭和52(1977)年11月28日(第473回)
十朱幸代が初出演。「北の子守唄」「セイタカアワダチ草」の2曲を披露。
◆昭和52(1977)年12月05日(第474回)
アリス、原田真二初出演(歌:アリス=冬の稲妻、帰らざる日々、原田=てぃーんずぶるーす)。「冬の稲妻」は同出演をきっかけに翌年春にかけてベストテン上位に入る大ヒット曲となる。
◆昭和52(1977)年12月26日(第477回)
「時代」など話題作を次々と発表し、女性シンガーソングライターの第一人者的存在となった中島みゆきが初出演。「アザミ嬢のララバイ」「わかれうた」の2曲を披露(尚、平成14年に「NHK紅白歌合戦」に初出演するまでの間、この夜ヒットへの出演が彼女の唯一のテレビ生番組への出演であった)。
◆昭和53(1978)年01月09日(第479回)
世良公則&ツイスト、渡辺真知子初出演(歌:ツイスト=あんたのバラード、渡辺=迷い道)。
◆昭和53(1978)年01月16日(第480回)
演歌のヒットナンバーを数珠繋ぎにした異色のコミックソング「演歌チャンチャカチャン」が話題の平野雅昭が初登場。師匠に当たる南利明が応援ゲストとして駆けつける。
◆昭和53(1978)年01月30日(第482回)
沢田研二、スタジオ一面に敷き詰められた畳の上で当時ヒット中の「サムライ」を熱唱、後に伝説の「畳バージョン」としてこのシーンは語り継がれる。この頃より、歌中のセットや大仕掛けなどが用意されるようになる。
◆昭和53(1978)年02月06日(第483回)
芳村真理、急病につき番組欠席。井上順の単独司会。
◆昭和53(1978)年02月13日(第484回)
大塚博堂が初出演(歌:哀しみ通せんぼ)。
◆昭和53(1978)年03月27日(第490回)
・石野真子初出演(歌:狼なんか怖くない)。
・石原裕次郎が約9年ぶりに夜ヒットに登場。代表作「赤いハンカチ」「夜霧よ今夜もありがとう」、新曲「昭和たずねびと」の計3曲を披露。本番中、同日の出演者である岩崎宏美らが感激のあまり涙を流すハプニングも。

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3 コメント

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初めまして! (Y&A)
2006-05-19 23:06:36




ブログにコメントくれてありがとうございます。

こんな詳しい年表があるなんて凄いですね。



突然の質問なのですが1976年10月4日(413回)の出演歌手を教えてください。



丁度この放送日が自分の誕生日なので「どんな歌手が出てたんだろう」って思ったので。。。



【追伸】

別ブログでオリコンのチャートや70~80年代の音楽を書き綴っていますのでこちらもどうぞ。。。
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しまった。。。 (Y&A)
2006-05-19 23:09:07
音楽ブログのアドレス書き忘れてました。。。



こちらからどうぞ。

http://ameblo.jp/kuradasi-music/
返信する
はじめまして。 (BLUE)
2006-05-20 22:41:02
1976年10月4日の出演者は・・・・

坂本スミ子、都はるみ、木の実ナナ、千昌夫、内山田洋とクールファイブ、郷ひろみ、桜田淳子、安西マリアの計8組です。同回はCSでも再放送されましたね。

曲目は・・・・・

・都はるみ「北の宿から」

・千昌夫「流れ雲」

・木の実ナナ「愛人(アマン)」

・桜田淳子「ねえ!気がついてよ」

・郷ひろみ「寒い夜明け」などでした。



最近、このブログの更新も他の用事があったりしてなかなか思うようにいかなくなっていますが、極力、来週からはまた、ペースを上げて更新したいなあ、と思っております。



Y&Aさんのブログにも時間があったらよりたいと思いますので、今後とも気楽にコメントを残していってください。
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