山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われ、死刑判決を受けた元少年(28)=上告中=の弁護団だった弁護士19人が27日、テレビ番組内で名誉を傷つけられたとして、読売テレビ(大阪市中央区)と大阪府知事の橋下徹弁護士を相手取り、総額約1億2千万円の損害賠償を求める訴えを広島地裁に起こした。
訴状などによると、平成19年5月に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」で、コメンテーターとして出演した橋下氏が弁護団への懲戒請求を呼びかける発言を繰り返し、読売テレビ側は内容をそのまま放送。弁護団が遺族感情を意図的に傷つけるような弁護活動を行っているかのように放送され、名誉を傷つけられたとしている。
橋下氏は27日午前、大阪府庁で「『僕の発言は全部、表現の自由だ』というつもりはないが、表現の自由は民主国家の根幹でもある。僕が逸脱しているのであれば、改めないといけない」と述べた。 |