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小6自殺、学校「いじめ原因かわからない」

 群馬県桐生市で小学6年生の女子児童が自殺し、家族が「いじめが原因」と訴えている問題で、学校側は会見を開き、「いじめがあった」と認める一方で、いじめと自殺の因果関係についてはわからないと言及を避けました。

 「明子さんに対するいじめがあったことを把握しました。守ることができなくて大変申し訳ございませんでした」(新里東小学校・岸洋一校長)

 この問題は先月、群馬県桐生市で小学6年生の上村明子さん(12)が自宅で首をつって自殺しているのが見つかったもので、明子さんの家族は再三にわたって「いじめが原因」と訴えていました。

 学校側は記者会見を開き、「いじめはあった」とする調査結果を述べました。しかし、その一方でいじめが自殺の直接的な原因となったかどうかについては「わからない」という見解を繰り返しました。普段の学校生活で明子さんから自殺するような素振りが見えなかったためだということです。

 学校などは今後、遺族が納得できない場合はさらなる調査をしたいとしています。(08日23:25)

 

群馬・小6自殺、学校側「いじめあった」

 群馬県桐生市で小学6年生の女子児童が自殺し、家族が「学校でのいじめが原因」と訴えている問題で、これまでいじめについて「把握できていない」と繰り返していた学校側が8日、「いじめがあった」という調査結果をまとめました。しかし、いじめと自殺との因果関係については「はっきりわからない」としました。

 8日午後3時半ごろ、学校の校長と担任が群馬県桐生市にある生徒の自宅を訪ねました。先月、亡くなった上村明子さん(12)。「学校でのいじめ」を訴え、自殺しました。

 「言葉で『臭い、こっち来るな』とか『あっち行け』とか、『お前の母さんゴリラ顔だからお前もゴリラだ』とか・・・。どこ行っても一人ぼっちで・・・。 私の方も何度となく先生に相談したが、全然わかってくれないし・・・」(父・竜二さん)

 明子さんは4年生の時に愛知県の学校から転校してきましたが、父親の竜二さんによりますと、5年生のころから悪口を言われるなど、いじめを受けるようになったといいます。竜二さん自身、何度も学校に抗議したといいますが、学校で明子さんを取り巻く状況は変わりませんでした。そして、明子さんは自らの命を絶ちました。

 「 校長先生が見えて、『全校生徒の前ではいじめとか自殺とか、そういうのを伏せて話したい』と、そういうふうに言ったんです。そうじゃないでしょう」(父・竜二さん)

 明子さんの死後、部屋からは「学校を消したい」「恨む人に今までやられたことをやり返したい」などと書かれたカードが見つかりました。中には特定の顔にバツ印がついた同級生の顔写真もあったといいます。

 ですが、当初、学校側は・・・

 「特別にいじめの対象になっているという把握はしていない」(校長〔先月〕)

 本当に学校でいじめはなかったでしょうか?なかったというならば、なぜ、明子さんは自ら命を絶ったのでしょうか?こうした学校の対応に保護者からも不満の声が上がりました。

 「とにかく早くはっきりさせてほしい。『やっぱり学校は逃げている』とみんなで言っていた」(保護者)

 結局、桐生市の教育委員会は8日午後に臨時会議を開き、明子さんがいたクラスは学級崩壊状態だったとしたうえで、明子さんが給食の時に1人で食べるなど無視された状態だったこと、言葉の暴力を受けていたことなどが確認できたことから、「いじめはあった」と結論づけました。

 しかし・・・

Q.自殺といじめの因果関係は?
 「因果関係はない」(教育委員長)

 桐生市教育委員会は、この発言については取り消してほしいとしました。ですが、いじめと自殺との因果関係についてははっきり分からないという結論でした。

 それでは、明子さんが命を絶った理由はほかにあったのでしょうか?

 「ここまで私は待ったのだから『因果関係がない』と言ってきたらちょっと我慢できない。僕としたら校長が言った『誠意を持って話す』との言葉を信じたい。教育委員会が来ても、きちんと誠意をもって話してくれると信じている」(父・竜二さん)

 明子さんの父親・竜二さんは8日、改めて学校側に誠実な対応を求めました。

 学校の校長らが明子さんの自宅訪問を終え、父親によりますと、「校長らはいじめについて土下座して謝罪した。しかし、自殺との因果関係についてはわからないと説明した。『仏壇の前でそう話してほしい』と言ったら無言だった」ということです。父親は「納得できない」と話しています。(08日18:03)

 

児童相談所と警察が臨検の合同訓練

 子どもに虐待している疑いのある家庭にドアチェーンを切断して立ち入る警察と児童相談所。児童虐待事件が増えるなか、こうした「臨検」でいかに迅速に子どもを保護するか、異例の試みが行われました。

 児童虐待の疑いのある家を訪問した児童相談所の職員。「男の怒鳴り声と子どもの泣き声が聞こえ、心配だ」といった通告が近隣の住民から寄せられました。

 「元気ですから」(保護者)
 「元気な姿を見せてください」(児童相談所)
 「いいですからもう帰ってください。そんな周りの人の言っていることをうのみにして、なんだいそりゃ」(保護者)

 「子どもには会わせない」とつっぱねる両親。父親が一旦、部屋の奥へと向かうと・・・

 「痛いよ助けて」(子ども)
 「今、子どもが暴行を受け泣きながら助けを求めています。警察の方、救助願います」(児童相談所)

 同行した警察官が室内に踏み込み、父親を取り押さえ、子どもを保護しました。

 「何もしていないよ」(保護者)

 これは、群馬県で行われた児童相談所と警察による合同訓練の様子で、虐待を受けている子どもの迅速な保護を目的としています。しかし、保護者が対応そのものを拒むケースも多くあります。その場合は・・・

 「チェーンを切断してください」(児童相談所)

 ドアチェーンを切断し、児童相談所と警察が強制的に立ち入る「臨検」。

 「子どもを発見しました。顔にひどい傷があります」(警察)

 児童虐待に関する昨年度の児童相談所の対応件数は4万4210件と過去最多となっています。しかし、児童相談所が出頭を拒む家に強制的に立ち入る「臨検」を行ったのは昨年度1件のみでした。

 「いろいろな方々から虐待の通告というのをいただいているが、やはり実際に行ってみないと分からない」(群馬県中央児童相談所・松場敬一次長)

 今年7月に大阪市で幼児2人が死亡した事件でも、児童相談所が住民からの通告を受けながら安否を確認できず、事件を防ぐことはできませんでした。

 今後、関係機関のさらなる連携が求められています。(08日17:15)