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核融合発電、30年代実証へ新法 技術開発や人材育成支援

2024-05-09 21:41:12 | 資源メジャー、環境エネルギー、資源・素材、


       国内外で核融合発電の研究開発が進んでいる=ロイター

 

政府は次世代技術である核融合発電の実証開始時期を2030年代に早めるため、技術開発や人材育成の支援に向けた新法をつくる方針だ。

核融合は脱炭素に貢献する将来技術の一つと見込まれる。国が主導する形で民間企業と実証する環境を整える。

 

核融合発電は太陽の内部で起きるのと同じ反応を応用する。

原子の核同士をくっつける時に出る膨大なエネルギーで発電する。発電時に二酸化炭素(CO2)が発生せず、理論上は1グラムの燃料から石油換算で約8トン分のエネルギーを生み出す。

 

6月にもまとめる経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に、新法の策定と実証開始時期を明記する方向だ。

国会への提出時期など詳細は今後詰める。文部科学省を中心に開発を進めているが、関係省庁が横断する形で技術開発などを支援できるようにする。

 

核融合を巡る日本の目標設定は諸外国に後れをとっていた。

現行の政府の核融合戦略では発電の実現時期を「50年ごろ」、発電実証の時期は「できるだけ早く明確化する」としている。

 

米国や中国は30年代まで、英国は40年までの時間軸で発電の実証を目指している。諸外国が早ければ30年代の発電実証を目指すなか、日本政府は早期の目標設定が必要と判断した。

現行の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)法では、核融合発電は支援対象になっていない。原子力基本法で「原子力に係るもの」になっているためNEDO法の仕組み上、支援項目から外れている。政府は現行法の改正も視野に入れる。

 

核融合発電が実現すれば、原子力政策のあり方が大きく変わる可能性がある。

核融合は燃料を入れ続けなければ反応が止まるので暴走事故が起きにくく、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)も出ない特徴があるとされる。

 

災害時に備える安全性の担保を巡り、今は多くの原発が再稼働できていない。新設や建て替えの具体化にこぎつけていない。

核のごみの処分方法といった課題もある。核融合はこうした課題の解決策になる可能性を秘めている。

 

ただ核融合の商用化はしばらくは見込めないとの見方が多く、地球の気温上昇を1.5度以内に抑えるパリ協定の温暖化ガス削減の達成への貢献には間に合わない。

開発が進んだ先にある実用化段階でも、再生可能エネルギーや既存の原子力発電とのコスト競争も控える。核融合には新しい高機能の素材を含む大型の装置が必要になる可能性があるため、低コスト化は将来的な課題だ。

 

核融合技術の実用化に向けた研究で最も大規模なプロジェクトは日米欧など7極が参加する国際熱核融合実験炉(ITER)だ。

各国が機器を分担し、開発したものを持ち寄り、フランスで建設している。ただ部材の不具合などの影響から稼働時期が当初の2025年から数年遅れる見通しになっている。

 

【関連記事】

 

 

日経記事2024.05.09より引用

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(参考)


キューリー夫人とロスチャイルド、原子物理学と原子力産業  Renaissancejapan 人気記事のご紹介
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/94171a6c623b6c371a0d1fa4b765ce7c

 

 

小玉祥司のアバター
小玉祥司

日本経済新聞社 編集委員

ひとこと解説


核融合発電はこれまで実用化に時間がかかるとされていましたが、海外ではディープテックの1つとして急速に実用化に向けた取り組みが始まっています。

日本も技術的な蓄積は大きいだけに、事業化で後れを取らないためにも支援は重要です。

ただ支援といっても資金の支援だけではありません。英国や米国では核融合発電の許認可や安全規制は、従来の原子力発電と異なる枠組みにしようと動きだしています。

日本でもこうした規制の見直しなど環境整備が一層必要になってくるでしょう。いずれにしろ、一時のブームに終わらないよう継続的な取り組みが大切です。


プーチン氏「核戦力、準備態勢に」 戦勝記念日で演説

2024-05-09 21:14:32 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


ロシアのプーチン大統領は9日の対独戦勝記念日にモスクワの「赤の広場」で演説した=ロシア大統領府提供・ロイター

 

ロシアは9日、第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日を迎えた。

通算5期目に入ったプーチン大統領は演説で「(核の)戦略部隊は常に戦闘準備態勢にある」と述べた。対ロ制裁を強める欧米諸国を威嚇する姿勢を示した。

 

ウクライナ侵略を念頭に戦いを続ける方針を改めて強調した。

首都モスクワ中心部にある「赤の広場」で午前10時(日本時間午後4時)から軍事パレードが開かれた。

 

プーチン氏は演説で「世界的な衝突を防ぐためにあらゆる手段を講じるが、我々を脅かすものは許さない」と語った。核戦力を誇示し、米欧をけん制した。

ウクライナへの支援を続ける米欧に対し、ロシアは核をちらつかせた威嚇を強める。ロシア国防省は6日、侵略の拠点となる南部軍管区で戦術核の使用を想定した演習の準備を始めると発表した。

 

プーチン氏は「我々は『特別軍事作戦』の中で戦勝記念日を祝っている。参加者全員が我々の英雄だ」。2022年2月に始めたウクライナ侵略を念頭に参加兵らを鼓舞した。

「ロシアは今、困難な時期を迎えている。祖国の運命と未来は、私たち一人ひとりにかかっている」とも訴えた。米欧などの対ロ制裁が続いても侵略を続ける考えを示唆した。

 

9日の軍事パレードには9000人以上の兵士と戦車など70以上の兵器が登場した。核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」も姿を現した。

ロシア軍の装備はウクライナ侵略の長期化で消耗が進んでいるとの分析がある。英国際戦略研究所(IISS)がまとめた軍事情勢の報告書「ミリタリー・バランス」によると、ロシア陸軍が保有する戦車数は23年時点で1750両と21年の侵略前から4割減った。大砲などの兵器も減少傾向にある。

 

 

損耗を補うため、軍需産業が増産を急ぐ。24年の国家予算では国防費が前年比6割増の10兆ルーブル(約16兆円)超と大きく伸びた。

9日のパレードには、ベラルーシのルカシェンコ大統領やカザフスタンのトカエフ大統領ら旧ソ連諸国の一部首脳が参加した。パレードへの参加で結束を強調する狙いとみられる。欧米各国の首脳は出席しなかった。

 

プーチン氏は5期目の就任を受けて「友好国」との外交を一段と強める。

プーチン氏は5月中に中国を訪問する意向で、就任後で初の外遊となりそうだ。習近平(シー・ジンピン)国家主席との首脳会談に臨むとみられる。

 

プーチン氏は北朝鮮も訪問する見通しだ。軍事面での連携を一段と強めるとの見方が多い。

 
 
 
ウクライナ侵略

2022年2月、ロシアがウクライナに侵略しました。

戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。

 

 

日経記事2024.05.09より引用

 

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お馬鹿トランプがプーチン・ロシアを勢いづかせてしまいしたね。

 

・ロシアを圧倒するNATOの軍事力と最新兵器https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3a3c70f97792ac9ea6d01261d7a58005

・【RPE】プーチンは24年でどう変わってきたか?https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ed430315fe0080e99105ba57d46a5181

・ウラジミール・プーチンの幼少期【幼少期に子供への愛情は必要】https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b4f50f51a28ebc142e6d17a43cad1534

 ★★★★★ 元トランプ政権高官、日本は米国防衛の要求に備えをhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b0038926ddbc9c8d863981524f8e4584

・トランプ氏を「支持できない」 ペンス前副大統領
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1dcc179df33376d3517823c8d5be8ff4

 

【事実】2016年、トランプ・ブームはマケドニアの小さな町ヴェレスの若者たちのデマから始まった。
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/02dc2fa491e85b3d17884ebf16907127

・トランプとQアノンのデマを信じる阿呆たち-1 ~トランプはDSと戦っている? アホか?https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/358b3a0253fd576b529d92a0057dca71

・トランプとQアノンのデマを信じる阿呆たち-2 ~トランプは平和主義者で暗殺も戦争もしない? アホか?
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/56dd7b8ead46e7304879c33ee5f4e10b

・【解説】 Qアノン陰謀論とは何か、どこから来たのか 米大統領選への影響はhttps://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-53929442

 

 

 

 

 

 


習近平氏ハンガリー訪問 オルバン首相と関係強化確認へ

2024-05-09 21:09:33 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


ハンガリーに到着した中国の習近平国家主席㊧を出迎えたハンガリーのオルバン首相(8日、ブダペスト)=AP

 

【北京=田島如生】

欧州を訪問中の中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は8日、ハンガリーの首都ブダペストに到着した。中国国営中央テレビ(CCTV)が9日伝えた。

オルバン首相らと会談し、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の推進など両国の関係強化を確かめる。

 

到着したブダペストの空港でオルバン氏らの出迎えを受けた。習氏は5日に中国・北京を出発し、これまでにフランスとセルビアを訪れた。ハンガリーは一連の訪欧の最後の訪問先となる。

習氏はハンガリー訪問に合わせて声明文を出し「両国関係をさらに高い水準へ導きたい」と表明した。

 

ハンガリーのオルバン首相は権威主義的な統治で知られ、ロシアや中国寄りの外交姿勢をとる。2024年後半の欧州連合(EU)議長国を務める。

中国はハンガリーで「一帯一路」に基づく事業を進めてきた。なかでもブダペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ鉄道計画は中国の高速鉄道を欧州に輸出する初のケースとされ、同構想の目玉プロジェクトに位置づける。

 

日経記事2024.05.09より引用

 

 

 


アルメニア、ロシア主導の軍事同盟への資金拠出を停止

2024-05-09 21:04:08 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

 
   アルメニアのパシニャン首相(2023年3月)=ロイター

 

 

アルメニア外務省は8日、ロシアが主導する旧ソ連諸国の軍事同盟、集団安全保障条約機構(CSTO)の活動について、2024年は資金拠出をしない方針を示した。

ロシアのインタファクス通信などが伝えた。

 

CSTOの活動への資金拠出を停止することで、アルメニアの「ロシア離れ」の動きが一段と鮮明になった。

アルメニアが脱退に向けた動きを進める可能性もある。

 

アルメニアのパシニャン首相は3月、CSTOがアルメニアの領土防衛を支援しない場合、CSTOから脱退するとの考えを示していた。

同氏は23年11月のCSTO首脳会議を欠席していた。

 

アルメニアは20年にアゼルバイジャンとの紛争が再燃した。同国領内で、アルメニア系住民が独立を一方的に宣言していた歴史的係争地ナゴルノカラバフを最終的に奪還された。

アルメニアは紛争の再燃を巡ってCSTOから支援を受けられなかったとして、ロシアを批判してきた。

 

CSTOにはロシアのほか、アルメニアやカザフスタン、ベラルーシなど旧ソ連諸国が加盟する。

 

 

日経記事2024.05.09より引用

 

 

 


ニデック系、世界最薄の電子部品開発 PC向け1.4ミリ

2024-05-09 20:57:39 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


     ニデックプレシジョンが開発した世界最薄のリニア振動アクチュエーター㊨

 

ニデックは9日、電子機器などを扱う子会社のニデックプレシジョンが世界最薄の1.4ミリメートルの電子部品を開発したと発表した。

ノートパソコンなどのタッチパッド部分などに使われるリニア振動アクチュエーターと呼ばれる部品で、他社が開発中の部品を含め従来より0.2ミリメートル薄くした。パソコンやタブレット端末の一段の薄型化に寄与する見通し。

 

開発した電子部品は電子機器の利用者が画面などを指で触れた際に内部で振動し、ボタンを押したような触感を得るようにする。パソコンやタブレットの操作性の向上に役立つ。

薄型化と同時に振動量を制御する能力を向上させた。従来品は大きな振動を起こしたときに一定時間振動が残ってしまう課題があったが、短時間で振動を止められるようにした。クリック感やダイヤル操作感について多彩な表現ができるようになったとみる。