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核含む同盟国防衛、日米閣僚級の協議新設 防衛相に聞く

2024-05-02 23:34:54 | 日本政治・外交


            インタビューに答える木原稔防衛相

 

 

木原稔防衛相は日本経済新聞のインタビューで、核を含む戦力で米国が同盟国を守る「拡大抑止」の強化を巡り日米の担当閣僚による協議を新設する考えを示した。

従来の事務レベルの協議を格上げし、核戦力を増強する中国や北朝鮮を念頭に日米協力のあり方を話し合う。2024年中にも初会合を開く。

 

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木原氏は日米豪比4カ国の防衛相会談などのため米ハワイに出張するのを前に防衛戦略について語った。

閣僚級協議に関し「日米同盟の戦略や能力に関する相互理解を向上させ、抑止力を強化する方策で突っ込んだ意見交換をしたい」と述べた。

 

次回の日米外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)にあわせて別会合として開く方向で調整する。

日米政府間には10年から日本の外務、防衛両省、米国の国務省と国防総省の幹部による「日米拡大抑止協議」がある。

 

米国の関与など日米同盟の抑止力をどう維持・向上し、具体的な協力分野を広げていくか話し合ってきた。

この枠組みを維持しつつ、新たに閣僚同士が対話することで相互に責任を持って迅速に意思決定することにつなげる。日米が一体となって抑止力を高めている姿を内外に示す狙いもある。

 

木原氏は「日本の防衛力で米国の拡大抑止を強化する」と話した。核を持つ米国の東アジアへの関与と日本の通常戦力を組み合わせて地域の抑止力を高める。

弾道ミサイルの迎撃などと同様に抑止力の強化に向けて日米が補完し合う想定だ。相手のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力の運用で協力を深める。

 

東西冷戦期から米国の「核の傘」に日本が入り、自衛隊は国内の防衛に専念する「盾」だという概念がある。防衛力を強化する日本の方針も踏まえて、新たな日米の協力策を探る。

木原氏は①防衛力整備②部隊運用③防衛装備の技術協力――の大きく3点で自衛隊と米軍が戦略を擦り合わせていくと説いた。

「これまで以上にスコープ(範囲)を広げて深掘りし、かつてなく強固な日米防衛協力をさらに前進させる」と発言した。

 

日米は4月の首脳会談で米軍と自衛隊の指揮統制の連携強化で合意しており、具体的な内容を詰める。

木原氏は自衛隊の指揮権は日本にあり、米軍の指揮下に入るわけではないと改めて説明した。「自衛隊による全ての活動は日本の主体的な判断のもとで行われ、自衛隊と米軍がそれぞれ独立した指揮系統に従って行動する」と言明した。

 

東アジアでは韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が北朝鮮を意識し、米国と拡大抑止を巡る実務者間協議の頻度を高めている。

23年4月の米韓首脳会談などで拡大抑止の強化を取り上げ、核戦力を含めた明確な関与を米国に求めてきた。

 

23年に米軍の爆撃機B52が韓国に初めて着陸し、核兵器搭載可能な戦略原子力潜水艦もおよそ40年ぶりに寄港した。日本と異なり、韓国が攻撃を受けた際に米軍が反撃できる能力を目に見える形で示す狙いがある。

木原氏はフィリピンについて「日本のシーレーンの要衝で戦略的に重要な位置にある」と指摘し、防衛交流を深める方針に言及した。両国の共同訓練をしやすくする「円滑化協定(RAA)」に関し「早期妥結に向けた交渉を重ねている」と回答した。

 

拡大抑止とは

米国の核兵器を含む戦力による抑止力を同盟国の防衛に適用することを指す。
 
他国の防衛に関与することにより自国から「拡大」した抑止となる。相手の攻撃を物理的に阻止し、耐えがたい打撃を与える能力があると示すことで思いとどまらせる。
 

拡大抑止のために使われる戦力は核だけではない。核兵器は事態を急激にエスカレーションさせる最終手段だ。
 
平時から通常戦力もあわせて運用し、抑止力を高めることが重要になる。
日本は相手のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」の保有を決めた。相手の攻撃を阻止するために日本が貢献できる役割が増える。
 
 

ドラゴンボールグラス、首相が土産 マクロン大統領に

2024-05-02 23:28:23 | 日本政治・外交


    フランスのアタル首相に贈ったドラゴンボールのこけし(外務省提供)

 

【パリ=秋山裕之】

岸田文雄首相は2日、フランスのマクロン大統領に日本の人気漫画「ドラゴンボール」をモチーフにした江戸切子のグラスを土産として渡した。

マクロン氏は3月に作者の鳥山明さんが死去した際にX(旧ツイッター)で日本語での追悼文を投稿した経緯がある。

 

首相はパリのエリゼ宮での大統領主催の昼食会に出席した。外務省幹部は「お土産は日仏間の絆を象徴するものとして選んだ」と解説した。

岸田首相は1日夜(日本時間2日未明)に会ったフランスのアタル首相にドラゴンボールのこけしを贈った。アタル氏は鳥山さんへの弔意を改めて表明し「多くのフランス人がドラゴンボールなどの漫画に慣れ親しんでいる」と語った。

 

フランスは日本のアニメ文化が浸透している。主人公の孫悟空の成長を描いた「ドラゴンボール」は人気が高く、両国の文化交流に影響を与えてきた。

 

 


日本とフランス、円滑化協定交渉入り 首脳会談で合意

2024-05-02 23:23:03 | 日本政治・外交


会談前にフランスのマクロン大統領(左)と握手する岸田首相(2日、パリの大統領府)=共同

 

 

【パリ=秋山裕之】

岸田文雄首相は2日、パリのエリゼ宮でフランスのマクロン大統領と会談した。自衛隊とフランス軍が互いの国を訪問しやすくする「円滑化協定(RAA)」の交渉入りで合意した。

RAAの交渉入りは4カ国目になる。インド太平洋地域での共同訓練を活発にして安全保障の協力を深める。

 

スタートアップへの投資拡大や信頼ある人工知能(AI)についても意見を交わした。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が5日からフランスを訪れる。マクロン氏は米国に依存しない「欧州の戦略的な自律」を主張し、ニューカレドニアなど仏領があるインド太平洋への関与を強めている。

 

日仏首脳会談はこうした国際環境も踏まえながら東アジアや中東、ウクライナなどの地域情勢について話し合った。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた協力を積み上げる。

日仏は発展途上国でのインフラ整備や環境問題への対応でも足並みをそろえた。政府開発援助(ODA)について両国の共同プロジェクトを推進する。

 

パリで2024年に五輪、大阪で25年に万博を開催するのを踏まえ、両国の交流を活性化させることを申し合わせた。

 

日経記事2024.05.02より引用

 

 

 

 

首相、ASEAN支援の枠組み創設を表明 800万ユーロ拠出

2024-05-02 23:19:06 | 日本政治・外交



【パリ=秋山裕之】

岸田文雄首相は2日、経済協力開発機構(OECD)と連携し、東南アジア諸国連合(ASEAN)の成長を支援する枠組みを立ち上げると表明した。

今後3年間で800万ユーロ(14億円ほど)規模の資金拠出をすると明らかにした。

 

OECD閣僚理事会の東南アジアに関する関連会合で演説した。

「日本OECD・ASEANパートナーシップ・プログラム」を立ち上げる。データ分析といったOECDの強みを生かし、民間投資やデジタルなどの分野で、OECDの専門家の派遣、調査・分析、研修などを実施する。

 

首相は「世界の成長エンジンである東南アジアとの関係強化は、OECD基準が世界経済において実効性・普遍性を維持・向上するためにこれまで以上に重要だ」と強調した。

 

 

日経記事2024.05.02より引用

 

 

 


岸田文雄首相の基調演説要旨 OECD閣僚理事会

2024-05-02 23:05:12 | 日本政治・外交

岸田文雄首相の経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会開会式での基調演説要旨は次の通り。

 

【日本の経済政策】

日本は新しい資本主義を提唱し、コストカット型から成長型経済への移行を目指している。賃上げや設備投資を一層加速させ、日本の稼ぐ力を復活させる。人工知能(AI)、自動運転、宇宙、中小企業の海外展開への支援を強化する。

 

【経済安全保障】

経済的威圧への対応、サプライチェーン(供給網)強化、重要技術の保護を通じ、経済安保確保のための協力強化が必要だ。先進7カ国首脳会議(G7サミット)の成果を共有し、同志国・機関との連携を推進する。

 

【AI】

生成AIのルール形成の枠組み「広島AIプロセス」の成果も踏まえ、安心、安全で信頼できるAIの実現に向けて議論する。プロセスの賛同国拡大へ「フレンズ(友好国)」会合を立ち上げた。AIがもたらす人類共通の機会とリスクについて、共通の志を持つ国が連携しよう。

信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)の具体化も前進させる。

 

【OECD】

国際社会が多極化や分断、紛争に直面している。「共通の価値」を持つOECDが非加盟国に手を差し伸べることが重要だ。日本はアジア地域との架け橋となり、OECDが将来にわたり世界経済を主導するための貢献を果たす。

(パリ=共同)

 

 

日経記事2024.05.02より引用