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バフェット氏、バークシャー会長に留任へ 取締役会が決定(日経2025.5.5)

2025-05-05 22:48:03 | 世界経済と金融


ウォーレン・バフェット氏は会長としてバークシャー・ハサウェイに残ることに(5月3日)=ロイター

 

【ニューヨーク=伴百江】

米投資会社バークシャー・ハサウェイは5日、2026年1月1日付で最高経営責任者(CEO)を退くウォーレン・バフェット氏(94)が会長職に留まることを承認した。

グレッグ・アベル副会長(62)がCEOに就任する人事も取締役会が全会一致で決定したと発表した。

 

CEO兼会長のバフェット氏は3日にネブラスカ州オマハで開催したバークシャーの年次株主総会で年末にCEOを退任し、アベル氏を後任にする考えを表明していた一方、会長職については言及していなかった。

「投資の神様」と評されるバフェット氏の後任のアベル氏は事業運営の実績はあるが投資の経験が少なく、どう対応していくかに市場の関心が集まっている。

 

バフェット氏が会長に留任することで、「亡くなったチャーリー・マンガー氏がバフェット氏のメンターの役割を担ってきたのと同様に、バフェット氏がアベル氏のメンターとして投資活動に助言するのではないか」(総会に出席した株主)との見方もある。

バークシャーの株価(A株)は5日の時間外取引で前週末比約3%下落している。

 

 

 
 

バフェット氏、25年末に退任へ 副会長アベル氏がCEOに(日経2025.5.4)

2025-05-04 08:00:59 | 世界経済と金融


引退を表明したウォーレン・バフェット氏=ロイター

 

【オマハ(ネブラスカ州)=竹内弘文】

著名投資家ウォーレン・バフェット氏(94)は3日、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの年次株主総会の場で最高経営責任者(CEO)の職から退く考えを示した。

グレッグ・アベル副会長(62)を2025年末に次期CEOとして昇格させる方向で取締役会に提案するつもりだと明らかにした。

 

バフェット氏はCEO職を離れた後もバークシャーに在籍すると説明した。現在兼任する会長職を続けるかは明らかにしなかった。

バフェット氏が「バークシャー株を売るつもりはない」と述べると、会場に集った株主はスタンディングオベーションで応じた。

 

バフェット氏は、保険以外の事業を統括するアベル氏を自身の後継者に指名していた。最終的な投資判断の責任もアベル氏が負うことになる。

個別銘柄の投資判断は、すでに多くの公開株投資を担当しているトッド・コームズ氏(54)とテッド・ウェシュラー氏(62)が主導していくことになる見通しだ。

 

保険事業を担当するアジット・ジェイン副会長(73)の去就は明らかになっていない。

 

 

バフェット氏は1965年にもともと紡績会社だったバークシャー・ハザウェイの経営権を取得。

投資会社として転換して以来60年にわたって同社を率いてきた。

 

株価は6万7000倍以上となり、年平均の上昇率は約20%と、主要な株価指数S&P500種株価指数(約10%、配当込み)の2倍だ。

株式投資に関する深い洞察から「オマハの賢人」として世界の市場関係者から尊敬を集めてきた。

 

1988年に取得したコカ・コーラ株や2016年に投資したアップル株のように、ブランド力と容易にまねできない事業モデルを兼ね備えた上場株への投資を重ね、上場株の保有額は2025年3月末時点で2637億ドル(約38兆円)に及ぶ。

保険や鉄道、エネルギー事業など60社以上に及ぶ企業買収も実施し、上場株投資との両輪で企業価値を高めてきた。

 

アベル氏はバフェット氏が経営の一線を離れた後もバークシャーの投資手法は「まったく変わらない」と総会で述べた。

ただ、バークシャーの企業価値はバフェット氏の投資に対する信認に支えられてきた面は否定できない。

 

バフェット氏のいないバークシャーが今後も同水準の評価を市場参加者から得られるかどうか、アベル氏の手腕が問われる。

 

 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

 

梶原誠のアバター
梶原誠
日本経済新聞社 本社コメンテーター
ひとこと解説

資産運用立国・米国にあり、それを目指す日本にないものがバフェット氏のような尊敬される投資家です。

稼ぐだけでなく、企業を支え社会に配慮する彼のようなロールモデルがあるからこそ人々は「賢明な投資家」を目指し、米国は家計の半分が株を持つ投資の国になりました。

3日の総会でバフェット氏は、米国の資本主義を「カジノを併設する大聖堂」に例えました。

価値を生む企業という大聖堂と金を回す市場というカジノ。ただし「今後100年、大聖堂がカジノに乗っ取られないことが大切」と主客は明確です。

同氏は「米国に生まれて良かった」と人生を振り返りましたが、そんな米国に持って行ったのは彼自身でもあります。

 (更新)
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バフェット氏

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイの投資動向や解説、同氏に学ぶ投資術に関する記事をまとめました。


ウォーレン・バフェット氏(Warren Buffett) 1930年、米中西部ネブラスカ州のオマハに生まれる。6歳からガムを売り歩き、11歳で株式投資を始めた。

「割安株投資の父」ベンジャミン・グレアム氏に感化されて投資家の道を志す。1965年に繊維会社だったバークシャー・ハザウェイの経営権を握り、同社を母体に投資や事業投資を展開して財を築いた。

優良銘柄を本質的価値より低い価格で買う投資スタイルで知られ、「オマハの賢人」との異名を持つ。大富豪ながら質素な生活で知られ、コーラとハンバーガーを好む。

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日経記事2025.5.4より引用

 

 


ウォール街、私が「強欲」な理由 大物投資家に聞く あなたの知らないアメリカ 潜入ウォール街㊤ (日経2025.4.24)

2025-04-24 14:34:58 | 世界経済と金融


通りに建つ雄牛の像はウォール街の象徴だ=ロイター

 

米ニューヨーク・ウォール街。

ここで働く社員の平均ボーナスは2024年に24万4700ドル(約3500万円)と過去最高になり、投資ファンド、ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)の年間報酬(自社株配当分も含む)は10億ドル(1400億円)を超えた

 

ウォール街の巨額報酬は「コーポレート・アメリカ」の強欲の象徴とされるが、使い切れないほどの富に執着するのはなぜか。

 

 

「富は自分の意思で社会に還元」

「自分は一夜にして大富豪になったのではない。ポーランド移民の父親が配管工として懸命に働いて一家で初めて自分を大学に入れてくれた」。

マンハッタンのオフィスで自分の生い立ちについて語ってくれたのは、カリスマ投資家のレオン・クーパーマン氏。富を築くことができたのは教育を授けてくれた両親のおかげだという。

 

クーパーマン氏は「巨額報酬は自分の努力のたまもの」とも語り、ウォール街の人々が不当に高い所得を得ているとの考えをやんわり否定した。

 

 


レオン・クーパーマン氏は「富を自分の意思で社会に還元したい」と語った

 

クーパーマン氏が強調したのは「その富を自分の意思で社会に還元したい」ということだ。

税金を払って政府に富の再配分を任せるのではなく、寄付を通じて自ら支援を必要としているところにお金を振り向ける。効率的に自分たちの富を使ってくれるとは限らない国への疑念が根底にはある。

 

クーパーマン氏の理屈でいえば、報酬が増えれば増えるほど、彼自身だけでなく社会全体にとってもプラスになるというわけだ。

 

 

ウーバー株で巨額の利益、一部は寄付へ

「ウーバーに投資して巨額の利益を得たのをきっかけに大型の寄付を始めた」。

ベンチャーキャピタル(VC)運用会社ファースト・ラウンド・キャピタルの創業者、ハワード・モーガン氏も寄付の効用を語る。

 

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ビットコイン8万ドル割れ 「換金売り殺到」5カ月ぶり安値(日経2025.4.7)

2025-04-07 17:22:59 | 世界経済と金融

代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコイン価格は7日、一時7万4000ドル台(約1100万円)と心理的節目の8万ドルを下回り、2024年11月以来、約5カ月ぶりの安値をつけた。

米国が2日決めた相互関税に対し、中国政府は4日に報復措置として追加関税を発表。関税の応酬が世界経済の急激な減速につながるとの警戒から、仮想通貨市場でも投資家心理が大幅に悪化している。

 

 

情報サイトの米コインマーケットキャップによると、7日午後4時時点のビットコイン価格は前週末4日と比べ約1割安い水準に急落している。

1月につけた史上最高値(10万9000ドル台)と比べた下落率は約3割に達する。

 

貿易戦争の激化による世界的な景気後退への懸念が高まる中、相場のボラティリティー(変動率)の激しいビットコインを手放す動きが加速している形だ。

ビットバンクの長谷川友哉マーケット・アナリストは「投資家が保有コインを現金化しようと換金売りが殺到している」と話す

 

仮想通貨のオプション取引所デリビットでは、価格の下落に備えたプットオプション(売る権利)の建玉(未決済残高)が急増している。

行使価格帯別では7万ドルの建玉が最大となった。エックスバンク(X-Bank)の西山祥史アナリストは「投資家の弱気姿勢が鮮明」と指摘し、一段の下落もあり得ると予想していた。

 
 
 
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※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

楠木建のアバター
経営学者 一橋大学特任教授
 
分析・考察

本来リスク耐性が高い人がビットコインのようなボラティリティの高い資産クラスを保有しているはずなのに、マーケットが動揺するとすぐに売りに走る。これが人間行動の興味深いところです。

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日経記事2025.4.7より引用