建国後の合衆国ー10 アメリカ労働運動の出現https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e5101f09aaf0bd4a9f80e26db3ad96ad
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建国政治を指導したヴァージニアのプランターにとって、奴隷制の未来はして明るいものではありませんでした。タバコ価格の低迷と連作による土地枯渇による経営不振にあえいでいたからです。
しかし、イギリス産業革命による綿花需要の急増と1793年イーライ・ホイットニーの綿操機の発明によって、奴隷制は不死鳥のごとく甦りました。
この発明によって、繊維の短い綿から容易に、綿の実除去できるようになり、奴隷労働を使って広大な内陸地方で大量の綿花を生産し、これをイギリスに輸出することができるようになったからです。
1820年代以降、南北戦争直前の時期まで、綿花輸出は合衆国の輸出総額の50%前後を維持し続け、特に1836年から1840年までの期間は、63%にまで達しました。
更にその上、北部の綿織物工場に大量の綿花を供給していたのです。まさに、『綿こそ王者であり、働くのは黒人奴隷たち』でした。
特にこの時期、奴隷制農園経営はジョージア、アラバマ、ミシシッピ、ルイジアナといった南西部地域へと急速に拡大してゆきました。
東部のプランターみずから奴隷を引き連れて移住した場合もありますし、彼らの息子たちが出かけて行った場合もあります。
また東部に居残った農園主たちも、自分たちの奴隷に育てさせた奴隷の子供を、奴隷需要の多い南西部の農園主に高値で売りつけて利潤を稼ぎました。
しかし東部のヴァージニアでも、投機的西部開発が頂点に達した1830年代を除けば、奴隷人口は一貫して増え続けました。
この州の黒人人口は、1790年の約30万人から1860年の約55万人に増加しています。 この州では約1割の自由黒人がいたので、その分は差し引かなければなりませんが、それでも依然として最大の数の奴隷を所有する州でした。
ヴァ―ジニアは、南部の盟主でもあったのです。
(関連情報)
1. 建国後の合衆国-1 ジャクソン大統領による土地強奪
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7. 建国後の合衆国ー7 工場制度の出現
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9. 建国後の合衆国ー9 労働者階級の出現https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8bdbf78f3133393e6b6bce7fd5f600f7
10. 建国後の合衆国-10 アメリカ労働運動の出現https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e5101f09aaf0bd4a9f80e26db3ad96ad
11. 建国後の合衆国ー11 南部奴隷制社会 綿花王国の形成
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d6b63441e361c8a771e9185c019a9534
PS.
・アメリカを正しく認識する 建国までの歴史概略シリーズのまとめhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c92a98cc78bf8a2cff02eab33b4b245b
「口止め料」裁判で、トランプ氏の不倫関係にあったとされるポルノ女優が証言に臨んだ
(CNN)
トランプ前米大統領がポルノ女優への不倫口止め料支払いに伴ってビジネス記録を改ざんしたとして起訴された訴訟で、当のポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏本人が7日、証言台に立った。2006年にトランプ氏との間で性的関係があったと主張し、それにまつわる卑猥(ひわい)な詳細を明らかにした。
ダニエルズ氏によれば両者は著名人が参加するゴルフトーナメントで出会い、トランプ氏が所有するホテルの一室に入ったという。
おおむね飾らない、砕けた口調でダニエルズ氏は、ホテルの部屋の床や家具、洗面用品などの詳細を説明。
トランプ氏がベッドでとったというポーズを再現するなどして、性行為に至った様子を赤裸々に語った。
証言中、内容が露骨すぎるとしてマーシャン判事が複数回割って入り、それ以上の具体的な説明を止めさせる場面もあった。
ダニエルズ氏側の広報は、トランプ氏が大統領選出馬を表明した15年から両者の性的関係をマスコミに売り込もうとしていた。
結局トランプ氏が女性蔑視発言を連発した過去のテレビ番組「アクセス・ハリウッド」のテープが16年10月に公表された後、タブロイド紙「ナショナル・インクワイヤラー」を保有するアメリカン・メディア(AMI)及びトランプ氏の顧問弁護士(当時)のマイケル・コーエン氏と交渉。
トランプ氏との関係を公にしないという条件で、コーエン氏がダニエルズ氏に13万ドル(現在のレートで約2000万円)を支払ったという。
口止め料のことが明るみに出た18年、ダニエルズ氏は声明でトランプ氏との関係を否定したが、7日の証言ではこの内容は事実ではなかったと説明。
「この声明は虚偽なのか?」と検察に問われると、「はい」と答えた。
トランプ氏の弁護士はダニエルズ氏による卑猥な内容の証言を受けて、判事が審理無効を宣言するべきだと主張。
トランプ氏が依然として一連の疑惑を強く否定する中、陪審員らに不公平で偏った証言を聞かせる結果になったと訴えた。また当該の証言は検察側の起訴内容であるビジネス記録の改ざんと何ら関係がないとも指摘した。
これに対し検察は、証言が被告の意図に関する有力な証拠になると示唆。トランプ氏による口止め料支払いの動機につながるものだと反論した。
最終的にマーシャン判事は審理無効の申し立てを退けたが、「物事には言わずにいた方がいい場合もあると考えている」と述べ、証人としてのダニエルズ氏に扱いにくさを感じていることを示唆した。
トランプ氏の弁護士は反対尋問で、ダニエルズ氏が話の詳細をでっち上げ、トランプ氏をゆすろうとしていたと主張。16年大統領選前の13万ドルの支払いも、ゆすりと同じだとの見方を示した。
自身の信用を失わせようとする弁護士の狙いを受け、ダニエルズ氏の動作や口調は明らかに変化。トランプ氏を嫌っているかとの問いには「はい」と答えたものの、ゆすりの意図があったとの尋問に対しては、「違います」との短い否定を繰り返した。
ダニエルズ氏は裁判の再開する9日に、再び証言に立つ予定。
CNN記事2024.05.08より引用
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トランプ、わきが甘すぎ。
だから北朝鮮・中国・ロシアに利用される。