他人の空似

ぶらりと出かけた先の電車。途中で所謂中高年のグループが乗ってきた。
私の前の席が空いたので一人の女の人が座った。立っている人と＜途中で
代わるわね。＞などとやりとりをしている。聞くともなく耳にはいってくる
のだがその向かいの人が（なかなか美人である）なんかみたことのあるような・・。
でも似てるだけなんだろう・・しかし気になる。

３０分もたったころ大きな駅に来てかなりの人が降りて隣の席が空いたので
グループの別の人が座った・・。またもや聞くともなく聞いていると、なんとその
人たちはどうも私の結構近くの人たちと言うのがわかった・・えーっ！！私は
心で叫んだ。
なんでこんなとこまで来て近場のひとたちなのよおおおおお（笑）
えー、じゃああお向かいの人はやっぱり知ってる人？
結局いくら考えても出てこなかった彼女の名前は、隣の人が名前を呼んだので
わかった。さほど親しい人ではなかったが、PTAでサークルをご一緒した人だった。

すっかりタイミングを逃したので（そして相手はグループだったので）知らん顔で
過ごしてしまった。相手は気がつかなかったと思う。

しかし十何年もたって遠くはなれた（いや、さほど遠くでもないが）場所でしかも
前後した席で遭遇するとは奇遇だ。
他人の空似であるより当人自身であるほうがありそうな話なのかな。

青春１８キップをもって旅をするひとが多い。
グループで使うのが賢いようだ。