風の中でダンス

なんでもない毎日をちょっとメモしてみる。

ディープインパクト追想

2009年06月27日 | Weblog
2006年有馬を最後にディープが引退したときなんだか不憫な思いがした。
競走馬はつらいのだろうけれどディープはとても喜んで走ってるんじゃないか
と、そんなふうに思えていたのだ。まだ走っていたいのに人の都合で走る楽しみ
と寄せられる歓声に背を向けて北の地に旅立たせるのが理不尽な気がした。
もちろんばかげたセンチメンタリズムだという認識もあった上での思いだった。
会いに行くからね忘れないからね
そんな言葉を中山で瞬く光に浮かび上がるディープにつぶやいた。
なんてやっぱりばかげたセンチ。ずーっと見続けてきたのはディープが最初で
たぶん最後。
勝つことをかなりの確率で期待して観戦に行くなどめったにない。そして期待
通りにほとんど勝った。楽しかった。でもありがとう・・という感じじゃなかっ
た。楽しかったけれど追い切りの週には無事追いきったのか?怪我などしてない
かとまるで陣営のように一喜一憂した(笑)そうやっぱり(笑)なんだけど・・。

あんなにカメラの前に立ってきたディープがひっそりと放牧地にいるなんて
似合わないんじゃないかなあ。みんなに見てもらいたいんじゃないかなあ・・。
いまだにそんな気がする。
だから毎年会いに行く。ひたすら牧草を食べているディープをぼーっと眺めて
いると平和だなあ、とほっとする。
あんなにすばらしい走りを何度も見せてくれたのだから、引退しても見ていよう。
何を思ってるんだろうなあ。あんなにすごかった歓声をすっかり忘れてしまった
かなあ。新しい仕事はすっかりお気に入りらしいから不満はないか(笑)

タキオンの放牧地に近寄ってはもの思わしげにたたずんでいた姿が心に残る。
コメント
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