風の中でダンス

なんでもない毎日をちょっとメモしてみる。

父と子

2007年07月28日 | Weblog
一週間遅れで武豊騎手の2944勝のセレモニーを見た。
お父さんの邦彦元騎手から花束を貰った息子もうれしそうだったがお父さんの
表情が良かった。てれくさそうで、でも多くの人に挨拶しているようで(それは
息子への支援の感謝のようで)人柄がしのばれた。
おとうさんも紛れもなく一流であったがその息子は超のつく一流になった。
妥当に息子を評価しても決して過大評価しないお父さんであるようだ、と感じさせるコメントが多かったが、この時ばかりは誇りらしかったに違いない。

豊騎手がここまで大成したのには決して増長しない、天狗にならないような周りの
人たちの配慮があったに違いない(もちろん本人の性格もあっただろうが)
常に周りの人たちのおかげであると折につけ触れられる邦彦師は素晴らしい人だ
と思う。

年のくっついた三人兄弟を育てることは大変なことだっただろうから三男の豊騎手
は嫌でも自立を促されたに違いない。いつかテレビ番組の中で<息子にあんまり
関心はなかった・・>ようなことをいってらしてたぶんそのとおりだったのだろう。いわゆる背中を見せてこられたんだろう。
目に余るほど密着した親子が多い今の世の中を考えるとまさに一昔前の子育て
かもしれないがわたしなどには ものすごく納得できる。
いまさらだが私はこの偉大な父子から子育てを学んだ気がした。もちろんお母さんの存在も大きいに違いないが。

ちょっとほほえましかったのは7月の初めだったか弟の幸四郎騎手が500勝を挙
げたとき邦彦師がプレゼンターをつとめたのを評して<どれだけうれしかったのだ
ろうかと、ジェラシーに似たものを感じたほどです>とHPの日記に書かれていたのが印象に残っていて、思わずよかったね、お兄ちゃん!とひとごとながら喜んだ(笑)
できた子どもはついわすれられたりするものだから、兄弟ともに父の務めを果たされたと心が温かくなった。
石橋先輩騎手をはじめ素晴らしい人に囲まれそしてなにより圧倒的なファンに支持されて素晴らしい騎手人生なんだろうと思う。
コメント
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