マンデーの日記

Whatever Will Be, Will Be.

沈まぬ太陽

2011-05-08 | 読書
GW最終日。
震災の影響で何処にも出かけないまま、家で山崎豊子の傑作“沈まぬ太陽”を読んでいます。
映画は見ていませんが、本は読みたいと思っていたところ、たまたま兄が単行本5冊を持っていたので借りる事にしました。

全巻読んでからの投稿にしようと思いましたが、長いのと面白いのでとりあえずお勧めしようかな…と。

作品は乗員乗客520名の死者を出した、航空史上最大最悪とされた日航機墜落事故を題材にしたフィクションで、作品については賛否両論あったそうだが、本としては大変面白い。
もし読まれる方は、基礎知識を入れないまま読んだ方が楽しめるのではないでしょうか。

作品は「アフリカ編」「御巣鷹山編」「会長室篇」からなり、現在私は御巣鷹山編を読んでいます。
アフリカ編は、アフリカの野生動物の描写が素晴らしく、又主人公・恩地元のモデルとされた小倉寛太郎氏がアフリカ研究家、動物写真家として活躍した事もうなずけ、恩地の荒んだ心が痛いほど感じられる表現が多いが、いつか東アフリカに是非行ってみたいと強く思わされるようにアフリカの光景を見事に表しています。

御巣鷹山編は、実際とはかけ離れているかもしれませんが、随所に航空機事故の悲惨さが、不謹慎かもしれませんが東日本大震災と被ってしまう。
「たとえ神であろうと、そこまで過酷な試練は許されない」5人家族の妻と子供を失った瀬川の言葉が被災地とダブってしまうのは、まだ被災地が凄惨な姿を未だに残し、同じようにやりきれない悲しい話を聞いているからかもしれません。

場面は会長室篇上下になってどんなラストが待っているのでしょうか?
続きは読み終えたら書きます。

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6 コメント

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Unknown (TM)
2011-05-08 22:38:52
山崎豊子はいろいろ批判する人もいますが、スケールの大きい小説を書きますね。JALが今日に至るまでどんな問題を抱えてきたのか、興味があります。でも事実と切り離して、フィクションとして読んだほうが面白いのかもしれませんね。
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ご無沙汰でした。 (たんぽぽ)
2011-05-09 12:36:07
お久しぶりです。
今年の3月は私にとってもいろいろな事があり
裳に付しておりました。
うららさん何時ぞやは私の心配もして戴きありがとうございました。
テレビの画面を見る限り、被災地の復興もまだまだのようで心が痛みます。そしてこの過酷な試練に打ち勝つ法方は何なのでしょうか?
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TMさんへ (マンデー)
2011-05-09 19:27:38
もうすぐ読み終わりますが、面白い本です。
全部は事実ではないでしょうが、今日、JALが会社更生法を申請するに至るまでは、遠からずな状況があったと思われます。
何処まで本当なのでしょうかね。
そう思うだけでも読む価値ありです。
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たんぽぽへ (マンデー)
2011-05-09 19:32:15
遠くにいても私より大変だった事でしょう。
なかなか頭から東日本大震災の事は離れませんが、話す内容が地震だけの事では無くなって来ています。
私も震災前とではすっかり生活が変わりました。
細かい事をあげるときりがない位です。
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Unknown (うらら)
2011-05-10 21:55:53
山崎豊子は30年ほど前に不毛地帯を読んだのが最後です。
徹底的な取材力なんだそうで、とても女性作家とは思えない太さを感じますよね。

たんぽぽさんへ
いろいろ大変だったのですね。
お悔やみ申し上げます。
たんぽぽさんのコメントと、そしてマンデーさんの返答がないのはさびしかったですよ。
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うららさんへ (マンデー)
2011-05-11 20:35:15
山崎豊子は、専門用語が多くて難しいですが、すごい、としか言いようがないです。

御巣鷹山編は遺族の悲しみが痛いほど感じられ、本当の部分が多いんではないかと思われます。
突然家族を失った悲しみが東日本大震災と被ってしまいました。
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