志願者を増やすには都心にキャンパスがないとダメみたいです。
年老いてくると緑豊かなキャンパスは精神が豊かになる格好の場所だと思うのだけれど、
若者には繁華な環境が好まれるのでしょうか。
朝日新聞、きょうの都民版の記事にも
キャンパスを都心に移したら志望がアップしたという記事が載っていました。
拙宅近隣の大学でも都心に移す動きが目立ってきています。
で、わが母校もまもなく大学移転が決まっているので
思い切って訪ねてみました。
本学は都心にあり、
私は1年だけこの郊外の寮で過ごしたわけなのですが、
通学にはちょっと苦労しましたけれど
そのわずか1年間が生涯を通じて何事にも代えがたいほど貴重なものとなっています。
卒業以来初めての訪問。
守衛さん(女性)に寮の名前を告げて何年ごろの寮生であったかを告げると
親切に応対してくださいました。
懐かしの門を抜け山道を歩きます。
昔は本当に山そのものでしたが
今は周辺も開発されて、
緑は深いけれど気持ち的には明るい環境に変わっていました。
学生が写生しているのをほほえましく眺めながら
入寮していたあたりに到達。
最奥でこんもりしています。
半世紀近い年月が経っているので樹木は伸び、
寮の全容を撮影しようにも木々が邪魔をしてしまいます。
過ごした部屋の前には桜の大木がど~んと構えていました。
今なら春になれば部屋に居ながらにしてお花見ができるといった環境。
さぞや見事ではないかと想像を膨らませてしまいました。
あのころから咲いていると思われるアジサイ、ホタルブクロ、ヤマユリ(蕾)…
涙が出そうになるくらい懐かしかったです。