たぶん2017年のブログです
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テレビを観ていたら、たまたまBSで、有名な映画『レナードの朝』が始まりました。
なんとなく観はじめてみたら、とても面白くて、とうとう最後まで観てしまいました。
この有名な映画をじーじはこれまできちんと観たことがなく(レナードさん、ごめんなさい)、今回、初めてしっかりと観させてもらいました。
いい映画です。
途中からは涙を浮かべながら観ていました。
感想をひと言で述べるのは難しいです。
いろんなことを考えながら、観ていました。
精神科医のあり方とは?精神科看護師のあり方とは?精神科職員のあり方とは?
そして、患者さんの回復とは?などなど。
問いかけられているテーマは深く、重く、多層的で、答えも難しいです。
しかし、どのようなことにせよ、患者さんに、より添う、という姿勢やこころ構えは、不可欠なのだろうと思います。
そして、それらは、決して同情ではなく、むしろ友情のようなもののように思われます。
そういえば、土居健郎さんや木村敏さん、中井久夫さんは、患者さんへの尊敬の念が大切だ、とよく言われています。
さらに、映画の主人公の精神科医は人見知りで未婚の中年男性で、そんな医師の孤独な生活と、一時的にせよ回復をしたレナードさんの恋愛模様とどっちが幸せなんだ、という鋭い問いかけもあります。
回復をしたレナードさんが自立と反抗の時期を迎えて、年老いた母親を悲しませるという親子関係の課題も提起されます。
その他、患者さんの老いの問題、夫婦の問題、などなど、投げかけられるテーマも多様で深いです。
人生観が問われるいい映画です。
また機会があれば、観たいと思います。 (2017?記)
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2023年2月の追記です
6年ぶりに観ました。
あいかわらずいい映画です。
何回観ても感動し、さまざまなことを考えさせられてしまいます。
現実の辛さにも直面させられますが、レーナードさんの淡い恋愛と主治医のぶっきっちょな恋愛が少しだけ救いです。 (2023.2 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。
1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com