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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを相談、研究しています

小倉清『子どもの精神科医50年』2012・論創社-その2・ていねいで「熱い」子どもの精神科医に学ぶ

2024年09月20日 | 子どもの臨床に学ぶ

 たぶん2016年ころのブログです

     *  

 小倉清さんの『子どもの精神科医50年』(2012・論創社)を再読しました。

 2012年11月のブログでもご紹介させてもらっていますが、かなり久しぶりです。

 じーじの場合、なぜかいい本は4~5年ごとに読みたくなるようです。

 前回もふれていますが、とにかく「熱い」です。

 その「熱さ」は本当にすごいです。

 熱いことで有名な山中康裕さんもびっくりかもしれません(山中さん、ごめんなさい)。

 特に、医学生時代の「熱さ」のエピソードは痛快です。

 こういう情熱があるからこそ、すばらしい実践ができるのかもしれません。

 今回、勉強になったのは、ひとつは、現場でのやりとりをていねいに検討することの大切さということ。

 じーじも2カ月に一回、新潟の研究会で事例をていねいに検討させてもらっていますが、ひとつの事例を深く検討するということは、本当の意味でエヴィデンスを高めることにつながるような気がします。

 もうひとつ勉強になったのは、現在の認識が変われば過去の認識や事実が変わる、ということ。

 心理臨床の実践の現場では時々出会う現象ですが、現在の時点での認識の変化によって、過去についての認識だけでなく、過去の記憶や過去の物語、あるいは、過去の事実そのものが変わるという不思議な現象が確かにあるような気がします。

 フロイトさんのいう事後性ということはこのことかな、と少しだけわかるような気もします。

 今後もていねいな臨床でクライエントさんにより添いたいと思いました。          (2016?記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。

 1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com  


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