2024年12月のブログです
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以前、ブログは匿名の日記のようなものだから何を書いてもいいんだ、という人に出会ったことがある。
認知症のお母さんが部屋中にうんこをして、その後始末が大変だが、頑張っている、という内容のブログだった。
介護は大変だな、と思うと同時に、ふと、お母さんのプライドについて考えてしまった。
それで、介護で大変なのはわかるが、お母さんのプライドはどうなるのだろう?とコメントを書いたら、表題のようなリコメントが来た。
加えて、認知症の老人が排泄に失敗するのは当然のことで、母も理解しているから、ということだった。
なるほど、と思う一方で、しかし、やはりお母さんが可哀そうではないか、という想いが消せなかった。
お母さんが直接読まなくても、まったくの他人の老人がこういう内容のブログを読んだ時に、将来、自分も子どもに似たような内容のブログを書かれてしまうのでないか、という不安を与えてしまいそうに思ったからである。
確かに、匿名なら、個人の情報は洩れないし、個人の尊厳は守られるのかもしれないが、しかし、だからといって、それでいいのだろうか。
日記を書きたいのなら、日記帳に書くか、パソコンに書いて保存をすればいい。
しかし、それを、匿名とはいえ、公開するとなると、誰かが読むわけで、公開をした責任が生じるのではないかと思う。
家族や親族の悪口を匿名で書いているブログを時々、散見するが、じーじはいつも悲しい気分になる。
内容もそうだが、そういう行為が悲しい気がする。
匿名のブログの悪い面や欠点がもろに出ている例だと思う。
思わず愚痴をこぼしたい気持ちは十分にわかるが、匿名とはいえ、悪口やプライバシーの侵害に当たることを公表していいのだろうか。
そういうことが許されるのだろうか。
それも言論の自由の範囲内なのだろうか。
いろいろと考えさせられる最近のじーじである。 (2024.12 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。
1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などをやっています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com