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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや原っぱカウンセリングなどをやっています

フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト技法論集』2014・岩崎学術出版社-フロイトさんを正確な日本語で読む

2024年10月12日 | 精神分析に学ぶ

 たぶん2016年のブログです

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 フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト技法論集』(2014・岩崎学術出版社)を読みました。

 2014年秋の精神分析学会の書籍売り場で買った本です。

 買った当時に何回か読んだあと、しばらくしてから再び、何回か読んでいます。

 何回読んでも学ぶところがあり、中身の深い本だと思います。

 初心者にも中級者にも学ぶところの多い本だと思います。

 本当に勉強になります。

 日本語訳も適切で、かつ、翻訳をしたかたがたの読みが奥深いのだろうと思います。

 いろいろ学ぶことが多い本ですが、今回、学んだのはやはり夢のところ。

 大切な夢は何回も見れるので焦る必要はない、というところは、のんびり屋のじーじにはいい勉強と励みになりました。

 最近、夢を何回かじっくり味わっているうちに、夢の内容や表現が少しずつ変化をする体験をして、フロイトさんの考えは本当だな、と思いました。

 あと、もう一つ学んだのは転移についての考え。

 放送大学大学院の修士論文でも触れたのですが、フロイトさんのいう、転移を反復強迫のためのひとつの遊び場とする、そこを中間領域とする、というところです。

 ここはほぼウィニコットさんの考えと重なっており、ふたりの偉大な精神分析家の考えの深さとすばらしさが感じられると思います。

 すごい人たちは本当にすごいところまで考え、実践し、それを表現し、伝達しているのだなと思いました。

 じーじの初学者はまだまだ学ばなければなりません。          (2016?記)

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 2017年の追記です

 最近、フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト症例論集2-ラットマンとウルフマン』(2017・岩崎学術出版社)を読みました。

 二つとも有名な論文ですが、なかなか難しく、今のじーじにはどこまで理解できているのか心もとない感じです。

 いずれ感想を書けたらいいなと思っています。         (2017 記)

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 2024年10月の追記です

 フロイトさんもウィニコットさんも、心理療法の場で遊べることの大切さを述べています。

 遊びは創造につながること、心理療法の場でのクライエントさんと治療者の双方の遊びとゆとりが両者の人間関係を変え、クライエントさんの社会での人間関係をも変えると述べているように思います。         (2024.10 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com  

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野田知佑『風になれ波になれ-野田知佑カヌー対談集』1991・山と渓谷社-野田さんの素敵な対談集です

2024年10月12日 | 随筆を読む

 2022年10月のブログです

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 本棚を眺めていたら、すみっこのほうに、野田知佑さんの『風になれ波になれ-野田知佑カヌー対談集』(1991・山と渓谷社)を見つける。

 かなり久しぶりで、中身は当然忘れている。

 1991年の本だから、なんと31年ぶり(野田さん、ごめんなさい)。

 雑誌『山と渓谷』に連載された野田さんの対談シリーズをまとめた本だが、対談相手がすごい。

 椎名誠さんと椎名さんの奥さんの渡辺一枝さんは当然としても(?)、立松和平さん、倉本聰さん、C・W・ニコルさん、遠藤ケイさんなどなど、そうそうたるメンバー。

 じーじの大好きな人たちばかりで、じーじはそれぞれの人たちの本を何冊ずつかは持っているが、野田さんとの対談は、椎名夫婦を除いては初めてで、すごく面白い。

 毎回、野田さんと対談相手のみなさんが、全国各地の川でカヌーをして、お話をしているので、必然的に日本の川や自然や暮らしについてのお話になっていて、一種の文明批評にもなっている。

 倉本聰さんやニコルさん、遠藤ケイさんなどは、その田舎暮らしの経験からそれぞれに鋭い発言をされていて、刺激的だ。

 野田さんもいつになく(?)、インタヴュアーに徹していて、おもしろい(野田さん、再びごめんなさい)。

 また、渡辺一枝さんのお話は、なにか一編の詩を読んでいるようで、なかなかいい。

 とても素敵な本で、読後感がよく、気持ちがよくなる。

 都会暮らしで疲れた時には、また読みたいと思う本だ。        (2022.10 記)

 

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