ココロの居場所

平穏な居場所を求めるべく、日々、感じた事を掲載していきます。

チェ 28歳の革命、チェ 39歳の別れの手紙、「祖国か、それとも、死か」

2009-07-21 22:55:10 | 映画
「偉大な革命家でカリスマ的存在ともなっているチェ・ゲバラの、闘士としての半生を2部作で描く歴史ドラマの前編。フィデル・カストロと出会ったチェ・ゲバラが、キューバ革命へと突き進む過程がドラマチックに展開される。監督と主演は『トラフィック』でも数々の映画賞に輝いた、スティーヴン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロ。フィデル・カストロは、『ウェルカム!ヘヴン』のデミアン・ビチルが演じる。」(シネマトゥデイより引用)     2本を立て続けて観ましたが、4時間25分という超大作です。ドキュメンタリータッチで、自分がその場で、体験しているような錯覚を感じます。エルネスト・チェ・ゲバラ(チェ・ゲバラ)が、どのような人間であったかを知りたいという想いで、最期の瞬間のあり方まで、目が離せなくなります。チェ・ゲバラは、英雄、そして絵になる男と言ったイメージが先行してますが、その人間的な細やかな内面の魅力も、決して感傷的ではなく、淡々と描写されてます。この映画は、膨大なリサーチやインタビューに基づいて、シーンの細部を再現し、事実に基づいて作られているだけあって、誇張やオーバーアクション等は見受けられませんが、実にリアルに迫ってきます。資本主義での搾取される人々を開放するための武力闘争を、現在のモラルに当てはまるのは難しいと思います。しかし、1960年代の圧制的な政権配下の中南米の状況において、ゲリラ活動により革命を起こし、社会の秩序を立て直す、熱い情熱と高い志は、今、客観的に見ても、求めてやまないものがあると思います。

エルネスト・ゲバラ、追記。
アルゼンチン生まれ、医者にして、革命家。
持病(喘息による発作)を持ちながら、過酷な環境でのゲリラ活動に邁進。
ゲリラの規律として、同志内部での脅しや暴力を許さない。
「神を信じるか。」という問いに、「人は神を信じるが、私は人を信じる。」と語った。

シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/movie/T0006789
当映画のオフィシャルサイト
http://che.gyao.jp/