ココロの居場所

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キャラクターに命をふきこむ。監督、米林宏昌氏の誕生。

2010-08-13 14:20:59 | テレビ番組
「この夏、公開のジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」、その制作の舞台裏の長期密着ドキュメントに加え、スタジオではCGを駆使しジブリ映画の魅力を徹底解剖する73分のスペシャル番組。今回の作品は、脚本を宮崎駿(69)が担当、だが監督は36歳の全くの新人。これまで宮崎の下で活躍して来た敏腕アニメーターを大抜擢したのだ。その背景には、新たな“才能”を育ててこれなかったという強い危機感がある。実は、これまでも幾人もの若手が監督を任されてきたが、宮崎はその強いこだわり故に作品作りに介入、最後には乗っ取ってしまうことも多かった。そこで今回、宮崎は作品に介入しないと決めた。」(NHK ナツトクnaviより引用)    スタジオジブリは、宮崎駿氏とプロデューサー鈴木敏夫氏、高畑勲氏の力量で業績を伸ばしてきたのですが、後継者不在は深刻な問題とされてきました。そこで、アニメーターとして能力をかわれて監督に就任した米林宏昌氏です。米林氏は、アニメーターとしての能力は抜群とのことですが、絵コンテから初仕事だったそうです。絵コンテはアニメーションの設計図と言われてますが、出来上がった絵コンテを宮崎氏は、一回も見なかったことから、徹底した未介入で米林氏の腕に任せた状況が放送されてました。監督業は、ジブリのスタッフを纏め上げることは、当然、求められますが、宮崎氏の伝統技を継承して、出来上げってきた原画を米林氏自ら、1点、1点チェックしては自ら修正。編集上のカット飛びのミスがあれば、自ら欠けたカットを手で起して作成し、補充するといった泥臭くも愚直なる作業の連続です。まさしくスタンディングプレイヤーとして多忙を極める過酷な仕事だと感じました。(しかも、製作費、数十億を肩に背負って、1年半です。)もう一つ、キャラクターに芝居をさせるカットの試行錯誤も、米林氏の才能がきっと、前面にでているはずです。(「借りぐらしのアリエッティ」、後日、観ようと思ってます。)

NHK ナツトクnavi
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=RxZkIRCi&g=3