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らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

私的複製の範囲の制限の検討会

2007年01月31日 02時35分58秒 | 著作権
[Internetウォッチ] ファイル交換ソフトによるダウンロードを私的複製の範囲外に
例のごとく、なんだか何が書かれているのかがわかりにくい回りくどいレポートとなっていますが、端的に言えば、「ファイル交換ソフトなどで著作物をダウンロードする行為」を違法とする方向へ持っていきたいようです。まぁ、"など"がどこまでを指すのかは結局曖昧なままなんでしょうけど。

違法なことに使われるソフトの開発者は公開停止する義務を負う

2006年12月20日 02時52分20秒 | 著作権
[ITmedia News:Winny裁判を考える なぜ「幇助」が認められたか (3/3)]
今回だって、Winny1の初期バージョンを公開したことが問題視されているわけではないのです。
Winny1を実験的に公開してみて、その提供する高度の匿名性が結果的に主として著作権侵害に利用されることを知った時点で、公開を停止するなり、著作権侵害に利用されにくい工夫を加えた新バージョンを開発したりしていれば、今回の京都地裁の論理では処罰されなかったと思います。
違法行為に使われることを知った時点で公開を停止する義務が生じる、らしいです。小倉秀夫(東京弁護士会)によれば。

過去のDVDの廉価版差し止めが棄却

2006年10月10日 04時55分53秒 | 著作権
[SlashdotJ] 『シェーン』廉価版DVDの販売差し止め請求が棄却
もともと、「1953年問題」てのがありまして。これは、日本での著作権法改正にて、公表後50年が公表後70年になった、てな話です。で問題は、この改正の効力を発揮するのがいつからか、ということです。1953年公開の映画の著作権がきれるのは、2003年なのか2023年なのか、ってことです。

「2003年12月31日24時と2004年1月1日0時はくっついてるのだ、だから70年間有効だ」とかいうよくわからない主張で著作権延長を主張していた販売元の主張が棄却されたというわけです。

著作権がきれちゃったわけで、例えば「ローマの休日」などの映画が青空文庫のようになるということです。アメリカじゃ著作権法はビジネスと密接に関わっているだけに、日本ではどうとらえられてるんでしょうかねぇ。

ベルギーで Google News 違法判決

2006年09月21日 02時59分06秒 | 著作権
[SlashdotJ]ベルギーの裁判所、Google Newsは著作権侵害と判決
Google News が新聞サイト上の著作物である記事を勝手に使ってインデックスはってさらにGoogle Newsサイト上で読めるようにしているのが違法だ、という判決です。Google側は控訴するようですが。

ただリンクを張っているだけではなく本文を取得してインデックスに入れたりしているので、厳密にはアウトのようにも思えます。しかし、Google Newsからリンクを張ってもらうことで結果的にニュース記事を載せてるオリジナルのサイトへもトラフィックが流れて、侵害されてるばかりでなくいい点もあるじゃないか、というアメリカ的な考え方もできなくもないです。

類似した事例では、国内では見出しは著作物にはあたらないなんて話が関係するかと思われます。

「まねきTV」へのサービス中止仮処分要請が却下

2006年08月07日 04時30分07秒 | 著作権
[SlashdotJ] まねきTVに対する仮処分申請、東京地裁で却下
「録画ネット」敗訴の話が即座に連想されるような話題です。

裁判官の解釈によると、まねきTVはベースステーションのハウジングサービスであるのに対し、録画ネットはベースステーションのホスティングサービスである、ということなのでしょう。・・・すいません、違いがわかりません。

まねきTVはソニーという大企業が提供する製品を使っているので法律的に問題があるわけがない、録画ネットは悪しきIT業界の何でもできる汎用品を使って実現しているので問題があるに違いない、とかいえば素人にもわかりやすいでしょう。

本当にこの程度の認識だったとしたら、悲しいにもほどがある。。「録画ネット」は、いちゃもんつけられて最終的にはこの「まねきTV」とほぼ同等のシステム構成になってたはずなんだけどなぁ。

参考に。

デジタル放送のコピーワンスからEPNへの運用変更案

2006年08月02日 05時50分13秒 | 著作権
[Internetウォッチ] 地デジのコピーワンスを見直し。「EPN」運用へ
コピーワンスを廃止してEPN運用へ切り替えることを提案中のJEITAと、あくまでより保護のきついコピーワンス運用を続けたいコンテンツホルダーとで対立しているというのが現状です。それに対し総務省が、JEITA側の案を支持しているような構えで、12月までに話をまとめて公開するように求めている、というニュースです。

政治的な力関係からいけば総務省の言うことには従わざるを得ないという流れになるんでしょうかねぇ。

EPN運用ということのようですが、もっと他の案もほしいものです。例えば、SD画質でならコピーフリーにするとか、後でDVD等の発売を控えている番組はコピーワンスにしてもよいとか。

いずれにしても、もしコピーワンス見直しとなれば、CCCDの大失敗と並んで、後世に語り継がれる出来事となることでしょう。

音楽配信が定額化する日は来るのだろうか

2006年06月26日 02時36分40秒 | 著作権
[SlashdotJ] NTTドコモ、「ナップスター携帯」で音楽聴き放題を計画
ナプスターが秋に定額制の音楽配信サービスをスタートさせる話が流れて、そのすぐ後にF902iSが対応予定だとかいう話が流れてます。auのLISMOとVodafone(ソフトバンク)の"iPod携帯"という話があるので、今年から来年にかけて、ケータイ市場での音楽配信競争が起こることは必至でしょう。

ただ、ケータイだけにとどまらない可能性もあります。ナプスターの音楽定額サービスに対応したgigabeatとかいうのも注目に値するでしょうし、リアルネットワークスの定額ネットラジオなんてのも出てきてます。iTunes側もそのうち何か定額サービスを発表するかもしれません。

定額といっても実際は、DRM保護つきで契約している期間だけ聞けるような制限が付くものと思われます。解約すると過去にDLしたものすべてが聞けなくなっちゃうってのもどうなんでしょうねぇ。「解約すると端末の機能が使えなくなっちゃう」という問題とも類似してます。

あと、ドコモ・タワーレコード・マイクロソフト・東芝などなどがよってたかって定額サービスを始められる土壌を作ってはいるものの、肝心の音楽を提供するところがそれを認めないという可能性もあります。JASRACとの間で著作権利用料がいくらに設定されるのか(定額で利用者から徴収した料金のうちいくらがJASRACに渡るのか)がまだのようですし、これが例え決まったとしても既存の音楽レーベルが「収入減りそう」ってことで定額サービスに音楽を提供しないかもしれないし。最新のPOP音楽は定額を認めないとか、逆に最新のPOP音楽だけ定額を認めるとか、そういう導入の仕方もありだとは思うんですけどねぇ。

そう簡単には「音楽定額」に転びそうにはないと思われます。

2ちゃんねる書き込みの著作権問題

2006年06月01日 21時48分21秒 | 著作権
[ITmedia News] 2ちゃんネタは誰のもの? スレ紹介ブログの閉鎖相次ぐ
2ちゃんねるの中に埋もれた"優秀"なスレッドを紹介する「スレ紹介」サイトが閉鎖に追いやられているという話です。もともとは不特定多数の匿名の人が著作権を持つ書き込みを勝手に利用し、そしてアフィリエイトで月に何十万も儲けているというあたりが2ちゃんねる住民の反感を食らっている、という構図でしょう。

スレ紹介サイトの先駆けは「スレの杜」あたりでしょう。2001年頃から存在していたと思います。ただ最近は、いわゆる「dat落ち」の影響で過去ログをしばらくの間見ることができない(有料)ということもあり、単にリンクを張るだけではなくて、スレの中身も抜粋した上で一緒に載せる形式に落ち着いています。さすがに「引用」とはいえないでしょう。

匿名書き込みにも著作権はあるなんて話もありましたなぁ。あとは、電車男バブルに始まる、スレの内容をそのまま本としたビジネスにも関連するかもしれません。

本来なら管理人であるひろゆき氏が取り仕切ればまだうまくビジネス化できそうなものを、
こうした状況に、2ちゃんねるの管理人である西村博之氏は傍観の構えだ。この問題をテーマにしたスレッドにいったんは「2ちゃんになんらかの貢献をすればいいんじゃない」と書き込んだようだが、その後は動きを見せていない。5月31日、西村氏は編集部の取材に対して「どういうオチになるのかなぁ、、と観客席から見てますー」とコメント。依然、傍観を決め込んでいる。
と、半ば遊んでいるというか著作権がらみのいざこざを広い目で見ているというか、そんな感じですからねぇ。

もっと話を広げると、検索エンジンが表示する「スニペット」は著作権侵害じゃないのかどうか、増殖Webのようなものは2ちゃんのスレで金儲けしているのと一緒の構図じゃないのか、などなどとつながっていきそうです。個人的には、この2ちゃんのスレの話はそう簡単な話ではないと思ってます。

ネットワークDVRでアメリカでももめているそうだ

2006年04月11日 22時03分32秒 | 著作権
[ITmedia News] 「ネットワークDVR」計画に著作権者が「待った」
DVRの機能を家庭ではなくCATVのシステム側へ移してしまってネットワーク越しにDVRを使うというようなサービスで、著作権者から待ったがかかったようです。今風にいえば「DVRも"あちら側"においてしまおう」ってことですな。日本ではいわゆる録画ネット問題が近い話題としてあげられるでしょう。

ただNHKはそんなサービスを、未来のテレビの利用の仕方の一つとも考えているようです。技術と法律の境目の問題の一つですね。

「Winnyは不完全」と言い切る47氏

2006年02月21日 00時11分52秒 | 著作権
[Internetウォッチ] Winnyはヘボい!? 金子勇氏「次世代P2Pソフトは管理も可能になるはず」
違法にファイルを共有できるシステムとして見られてしまいがちなP2P関連ソフトですが、Winnyを作った作者自身が「今のWinnyは不完全」と認めており、かつどのような点が不完全なのか・どうすれば不完全な点を埋められる可能性があるのか、といった点にも考察を行っています。P2Pを技術的に考えている金子氏の像を伺えます。

技術的に可能なことと法律で禁じられたことの間でさまよう案件であることを痛感させられます。著作物を勝手に公開しているようなやつを逮捕するのはまだしも、ソフトを開発している人を捕まえたのは、やはり警察(もしくは検察)の勇み足なのかなぁという気がします。

Winnyがもたらしたもの

2006年01月30日 20時01分04秒 | 著作権
[ITmediaニュース] 開発者が語る“ポストWinny”
作者逮捕という大事件がもうすぐ2年がたとうとしてますが、結局Winnyで何が変わってこれからどうなろうとしているのかあたりが話された研究会のレポート記事がきてます。

P2P的考え方からすると、複製権やら公衆送信権やらの考え方が危うくなってきていて、だからこそソフトウェア利用もしくは開発の倫理面も話されているという感じですね。ただ、当面の問題点は、作者自身も認めているというWinnyの欠点ですね。
金子氏は、一度放流したファイルは消せないという管理不可能性は「Winnyの技術的欠陥」と自ら認める。
つまり、Antinnyに代表される通称「ぬるぽ」・・・じゃなくて「キンタマ」ウィルスのようなものの広まりを止められないこと、およびそれにより繰り返し引き起こされる一連の個人情報流出です。ほぼ日本国内でしか流行っていないウィルスであるという面もあり、これの対策こそがまずは求められる課題であるように思えます。

「コピーワンス見直し」の具体的な方向性

2006年01月12日 03時09分42秒 | 著作権
[AVウォッチ] JEITA、「コピーワンス見直し」について提案内容を説明
「コピーワンス見直し」という上から降ってきた議題の具体的な提案の1つが紹介されてます。ライセンスされたEPN対応機でのみ取り扱うことができるような暗号化された状態で回数制限なしにコピーできる、てな案のようです。いわば、由緒正しき機種でのみ録画・コピー・再生できるようになる、ってことでしょうな。

ただ、今回の話もあくまで「コピーワンス見直し」の1つの案にすぎないとのことです。当然まだ決定というわけでもないようです。放送業界からの提案や反論なども出てくるんでしょう。

Leafのゲームタイトル一部がGPL感染

2005年12月12日 22時37分37秒 | 著作権
[SlashdotJ] LeafのゲームタイトルにGPL違反の可能性
エロゲ会社として有名なLeafのゲームタイトル「To Heart2 XRATED」などがGPL感染していたということのようです。XVID再生のためのコードをリンクしちゃった影響でGPLの影響を受けちゃったようです。Leaf側はGPLの影響を受けることを認め、ソースコードを公開する方向で調整中とのこと。

GPLはやっぱ怖い気がしてきた今日この頃。OSやコンパイラなどのコアな部分以外は怖いなぁ。