ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [22 Oct. '07]

2007年10月22日 | fine arts
今日は仕事で横浜へ。その前に池袋で一軒、美術展へ行って来ました。(写真は赤レンガ倉庫から見た横浜の夕空。とても美しいものでした。)

京都1200年 美の継承展 @西武池袋本店イルムス館2階=西武ギャラリー
昨日は人間の手による技術と最新のテクノロジーを用いて古の日本名作の修復・復元することを紹介した展示でしたが、今日は最先端のディジタル技術を用いて作られた名作の複製品の展示と、その技法の展示でした。非常に高い画素数で撮られたディジタル画像を吟味され作られた和紙へプリントした俵屋宗達氏が描いた「風神雷神図屏風」(自分はこの原本を去年の10月に出光美術館で見たことがあります。やはり凄い作品でした。)他、国宝や重要文化財である作品の複製品は、もちろん原本には到底及ばないものの、かなりの迫力があります。どうしても経年劣化して行く作品達をこの様に複製し記録として残すのは大変、有意義で大切なことでしょう。しかしながら、昨日、今日と展示されていた作品全ての原本を是非、見てみたいものですね。

↓ 西武池袋本店 ↓
https://www2.seibu.co.jp/wsc-customer-app/page/010/dynamic/top/Top

今日の和菓子 [21 Oct. '07]

2007年10月21日 | japanese sweets
昨日、鎌倉で購入した和菓子の紹介をします。

鎌倉名所まんじゅう 豊島屋
銘菓「鳩サブレー」で有名な豊島屋が作っている御当地菓子です。長谷の大仏を始め、十二箇所の鎌倉名所に因んだものを型取った、まぁ、人形焼。良いルックスです。ヒノキの経木が使われていてその香りが薄っすら薫り、ちょっとフワッとしたがわに上品な味の甘さ抑え気味のこしあん、味の方も和菓子の老舗が作っているだけあって、とても美味です。鳩サブレーは全国いたる処で購入出来ますが、限定のこの品は鎌倉土産に最適だと思います。

鎌倉名所まんじゅう (12個入り) 787円

↓ 豊島屋 ↓
http://www.hato.co.jp/

今日の美術展 [21 Oct. '07]

2007年10月21日 | fine arts
まさに「快晴」と言うのは今日の様な天気を言うのでしょう。秋晴れの良い天気です。遠出をしたくなる陽気でしたが、今日は上野で一軒、美術展を見てから"THE 69YOBSTERS"アルバム制作の大詰め、マスタリング作業の為、スタヂオへ。かなりルーディなカッコ良いアルバムになると思います。完成したら改めて紹介します。ご期待下さい。

日本絵画の謎を解く 上野松坂屋南館7階催事場
東京藝術大学創立120周年記念行事一環の中のひとつ。藝大で行われている絵画の修復・復元作業の中で日本画に関しての研究を紹介したとても興味深い内容の展示でした。現代に於ける最先端の技術とテクノロジー、そして今まで培ってきた経験を活かし、古の貴重な名作達を修復・復元、そして研究をする、この様なことは本当に有意義です。過去のことを現在、研究し未来へ繋げる、素晴らしいです。各作品の修復・復元作業の詳細は凄いですね。紙、絵具、彩色、方法、その全てを緻密に研究し行っています。そして損傷している作品を復元模写したものは描かれた当時のきらびやかな姿を偲ばせ、美しいです。美術品の修復・復元の作業は自分もやってみたいです。

↓ 上野松坂屋 ↓
http://www.matsuzakaya.co.jp/ueno/fair/m071005.html

今日の美術展 [20 Oct. '07]

2007年10月20日 | fine arts
今日はポカポカ陽気の良い天気でしたね。電車で鎌倉へ訪れましたが原チャリで来れば良かったと思いました。昼は鎌倉へ行き、夜は一昨日に録ったムードメイカーズ音源のトラックダウンへ溝ノ口のスタヂオへ。(写真は神奈川県立近代美術館の中から眺めた鎌倉の空。とても綺麗でした。)

建築と暮らしの手作りモダン アントニン&ノエミ・レーモンド 神奈川県立近代美術館 鎌倉
第二次世界大戦前・戦後、日本に40年以上滞在し多くの建築物の設計や内装物の意匠を手懸けたアントニン・レーモンド氏とノエミ・ベルネッサン・レーモンド女史夫妻の足跡を辿った展示でした。とにかくモダンと言えるデザインのものばかり、彼等ふたりが日本の近代建築やデザイン界に大きく貢献したことが良く解ります。ふたりのセンスはとても素晴らしいと思いました。

所蔵品に見る 戦後の日本画 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
神奈川県立近代美術館が所蔵する近代日本画家の作品から24作家の作品が展示されています。日本画とは言え、新しい感覚の作品を各作家が展開していて、とても興味深い作品が並んでいました。上村松篁氏、伊東深水氏、山口蓬春氏等、自分の好きな作家の方々の作品も有り、今回の展示品の中では岩橋英遠氏の「仙」と言う作品が特に自分の興味を惹きました。描かれた田圃に映えた日の光の赤が何とも言えず、とても綺麗でした。

↓ 神奈川県立近代美術館 ↓
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/index.html

最近、購入の一冊 [19 Oct. '07]

2007年10月19日 | books
今日は朝方、渋谷での用事をこなし、そして諸々の仕事を済ませて、その後、"THE 69YOBSTERS"のトラックダウンの為に荻窪へ。今日がトラックダウン最終日です。かなりイイ感じのものが仕上がりつつあります。完成したら、また改めてお報せします。で、今月の頭に出ていて気になっていた雑誌を購入したので紹介します。

東京人「大江戸出版繁盛期」2007年11月号 都市出版
東京人と言う雑誌で、毎号、東京の某かをネタに取り上げています。この雑誌、東京の昔のことなどをテーマにしているので、自分は結構、気に入っていてバック・ナムバーの相当数を保有しています。で、今月号は「大江戸出版繁盛期」、まさに自分が興味のある江戸時代の浮世絵版画や版本に関してを題材にした特集です。結構、内容が充実していて面白いし、写真も多く楽しめます。興味のある方は先ずは書店にて見てみて下さい。

↓ 都市出版 ↓
http://www.toshishuppan.co.jp/

今日の美術展 [18 Oct. '07]

2007年10月18日 | fine arts
今日は久しぶりにムードメイカーズのレコーディングで只今、その真っ最中。音源の出来上がりが楽しみです。(この音源は来月にリリースされるコムピレーション・アルバムに収録されます。詳細はまたお知らせします。) で、スタヂオに入る前にサクッと一軒、美術展へと。(写真は鍋島松濤公園。やはり秋を感じますね。)

Great Ukiyoe Masters / 春信、歌麿、北斎、広重 - ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより (前) @渋谷区松濤美術館
アメリカ中西部のミネアポリス美術館が収蔵する浮世絵コレクションの前期展示です。秘蔵と言うだけあって見たことが無い様な珍しい浮世絵、そして頗るコンディションの良い作品ばかりでした。特に彩色に関して褪色し易い桃、紫、朱色が鮮やかに残っていて、きっと刷った当時に近い色彩なのだと思います。素晴らしいです。浮世絵草創期、鈴木春信氏の作品、葛飾北斎氏の初期作品、安藤広重氏の日本画の様な浮世絵版画などなど、とても興味深い銘品揃いでした。後期展もとても楽しみです。

↓ 渋谷区松濤美術館 ↓
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/

今日の美術展 [17 Oct. '07]

2007年10月17日 | fine arts
今日の午前中はイイ天気でしたね。原チャリで多摩丘陵から武蔵野へと巡りました。美術館@多摩センター、ムードメイカーズの新録用リハーサル@吉祥寺、終りは"THE 69YOBSTERS"のトラックダウン@荻窪と言う一日でした。だいぶ秋が深まりつつありますね。都会では未だ見ていないススキが風になびいていました。(写真は多摩センター近くの公園の池。)

建築家 今井兼次の世界 II - 初期作品から航空記念碑まで 展 @多摩美術大学美術館
名建築家、今井兼次氏の設計した多くの素晴らしい建築物を紹介した展示でした。氏の建築物は特徴としてとてもモダンでシンプルなものが多く、自分は大好きですね。今でこそコムピューターを用い寸分の狂いも無く図面が引ける世の中ですが、展示されている丁寧に手書きで引かれた図面や描かれたスケッチの数々は芸術です。手間と暇をかけ、そして技能の素晴らしさ、やはり先人達が行ってきたことがあるから現在があるのです。時を経ることはとても重要だと思います。今回の展示で自分が数回訪れている早稲田大学の演劇博物館や、幾度となく下を通過している国道1号線・鶴見近くの寺尾橋 (御茶ノ水の聖橋の様に美しいです。) が今井兼次氏の設計だったのは興味深いことでした。

↓ 多摩美術大学美術館 ↓
http://www.tamabi.ac.jp/museum/default.htm

今日の美術展 [16 Oct. '07]

2007年10月16日 | fine arts
今日は仕事で原チャリを駆って羽田空港 (写真) へ。そのまま雑務をこなしに渋谷へ行き、その足で渋谷パルコに寄って、雨にやられたので自宅へ戻って原チャリを置いてから電車で荻窪の"Rinky Dink Studio"に"THE 69YOBSTERS"のトラックダウン。そして、朝からのあまりの肩コリ、首痛でたぶん2年程ぶりにマッサージに行きました....。

2007. 東京. 町工場より - 機械部品と工具の展示即売 @LOGOS GALLERY 渋谷パルコ パート1
廃業した町工場で使用されていた機械の部品、工具など、そして廃虚と化した工場の写真のミニ展示+即売の変わった主旨の企画でした。プロの使用する道具と言うのはまさに機能美、力強く美しいフォルムですね。そして使い込まれた跡に深みを感じます。いろいろなアーティストがそう言うことを行っていますが、端的に言えばゴミでしかないものを見方を変えればアートとなるのです。

↓ LOGOS GALLERY ↓
http://www.parco-art.com/web/logos/machikouba/

今日の美術展 [15 Oct. '07]

2007年10月15日 | fine arts
今日は朝イチで六本木へ。で、昼から打合わせ、夕方からスタヂオの何となく慌ただしい一日でした。

BIOMBO/屏風 日本の美 (後) @サントリー美術館
期と訪れた展示の後期展、今回も見事な屏風の数々が並んでいました。これでほとんどの展示品を観た訳ですが、とにかくオランダのライデン国立民族学博物館より里帰りした作品は全てが美しく素晴らしいですね。今回はその中でも狩野雪渓俊信氏筆「野馬図屏風」が良かったです。二頭の馬が金地に墨のみで描かれているだけですが、線の力強さ、躍動感が表われていて迫力がありました。他には長谷川宗宅氏筆の「柳橋水車図屏風」が渋い趣で気に入りました。こんなに多数の屏風を一堂に観る機会は錚々ないと思うので素晴らしい企画展でしたね。

↓ サントリー美術館 ↓
http://www.suntory.co.jp/sma/


安齊重男の"私・写・録" 1970-2006 @国立新美術館
安齊重男氏が1970年から現代美術の現場を撮り続けて来た写真の展示です。頗る興味深い写真展でした。夥しい数の写真群、安齊氏の視点から見た現代美術、写真に写り込んだ作品を作ったアーティストの気持ちが捉えられている様な気がします。作品実物ではなく写真で見る面白さも感じました。日本に於ける現代美術の貴重な資料でもあると思います。自分は1984年にキース・へリング氏が青山の旧オン・サンデーズに描いた壁画の写真がとても懐しく思いました。

↓ 国立新美術館 ↓
http://www.nact.jp/

グラフィックデザイン1930: 版画、写真、タイポグラフィ、アイソタイプ (前) @Fuji Xerox Art Space
タイトル通り、富士ゼロックス社が収蔵する版画コレクションを中心とした展示の前半です。とにかくデザイン、構成、タイポ、色彩、少色 (1~3色) 刷りの美しさと力強さを感じる作品、印刷物の数々、とても印象的でした。

↓ Fuji Xerox Art Space ↓
http://www.fujixerox.co.jp/event/hanga/index.html

Good Design 2007・ワールドプレミア Part 1 @DESIGN HUB
優れたデザインのあらゆる製品に対して贈られるグッドデザイン賞2007年の受賞作の展示です。本当にいろいろなものがあり、とても優れたデザインで自分が気に入った品も多々ありました。中でも一番気に入ったのが手ぬぐい生地で作った絵本「てぬぐい本」(写真)、和菓子の絵本などもあり、その質感が良く、とてもかわいかったです。パート2に出品される受賞作も楽しみです。

↓ DESIGN HUB ↓
http://www.designhub.jp/

最近の読書 [14 Oct. '07]

2007年10月14日 | books
今日で"THE 69YOBSTERS"のレコーディング最終日。かなりサクサクと進行して、しかも、なかなかの出来です。明日からトラック・ダウン、来週の日曜日にはマスタリング、仕上がりが楽しみです。

噂 荻原浩 新潮文庫刊
口コミ、携帯電話、メール、猟奇殺人、渋谷、警察の内部事情、かなり現代的なテーマ・内容の面白いサスペンス小説でした。イッキに読みましたね。

↓ 新潮社 ↓
http://www.shinchosha.co.jp/