1. 「話の地図」を相手に示す
「あらかじめ「いまからこういう話をしますよ」と聞き手にリードを伝えることを、”話の「地図」を渡します”。「きょうはここから出発して、ここまで行く」という地図を渡し、「そのルートをいまから説明します」という形をとることで、わかりやすい説明になります。話の最初に明確に出発地と目的地を示すことによって、相手が理解しやすくなり、自分がその地図をつくる過程において話をうまくまとめることができます。
2. 話の内容を「見える化」して構築する
構成要素を羅列し、上手に配列・加工することによって話を作り上げていきます。書いたり話したりすることによって、話の内容を自分の中から一旦外に出し、「見える化」を行います。
「見える化」のポイントは、
・話すべき内容をまず箇条書きにしてみる。
・箇条書きにもとづいてリードを作る。
・箇条書きの内容がリード通りになっているか検討する。
・リードにふさわしくないところがあれば、順番の変更、削除、追加を行う。
3. 「階層化」することで話の柱や枝を作る
これまでの作業で構築された話は平面的な内容になりがちです。立体的に話をするには「階層化」の作業が必要になります。発表したい内容をリストアップすることで、自分の頭の中で考えていることが見えてきます。その内容を整理すれば、さらに細分化でき、話の「階層化」が可能になります。
4. 話を聞く相手の立場に立つ
相手に最大限に理解してもらい、話の意味を肌で感じてもらうためには、聴衆がどのような言葉なら敏感にキャッチするかを考える必要があります。「専門用語を極力使わない」、「地図を多く使う」、などの工夫をします。
5. 本当に理解していればざっくり説明ができる
相手に複雑なことを説明しようとする時は、ついあれもこれもと内容を盛り込んでしまいがちです。より正確に伝えるために努力していることが、かえって相手の理解の妨げになっていることはよくあることです。しかし、本当に物事を理解している人は、説明すべき内容と割愛してもよい内容の区別ができているため、ざっくりと分かりやすく説明することができます。全体像が頭に入っているからこそ、落とすべき要素の選択も容易になるのです。
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