■ラッコマンの喫茶室■

北海道からオリジナルフォーク、クルマの話題などを発信します。

真夏の夜のミステリー第5話 怖がりの人は絶対に読んではいけません

2017-08-11 | 日記

真夏の夜のミステリー第5話をお話しましょう。

それは「職場の一泊旅行」で積丹方面をドライブした時のことでした。

実は職場の仲間に、もうお一方、霊感の強い女性がいらっしゃいました。

そして、そのドライブの間に、とうとう、それが起こったのです。

怖がりの人は絶対に読んではいけません。ラッコマンは責任が取れません。

-----------------------------

第5話 峠 道

-----------------------------

そのドライブは職場の上司、同僚など10名くらいで行った。

クルマ3台に別れて乗車し、ニセコに一泊して、翌日は、朝から積丹に向かってドライブしていた。

オイラは先頭のクルマを運転し、同乗者はオイラを含めて4名。

後続車は3名、3名の構成だったと思う。

その日は朝から天気もよく、絶好のドライブ日よりだった。

クルマの車内は、会話も弾み、楽しいドライブだったのだが、実は、この峠の登りにかかった頃から、オイラは嫌な予感を感じていた。

例のザワザワする感じだ。

「なんだろう」

誰かが語りかけてくるような、何かが身体に向かって、ぐ~ッと近づいてくるような、そんな感じがする。

峠にかかる大きな橋を渡った頃には、ザワザワ感がピークになった。

じっとしていられない感じになった。

何かが、こちらの無反応にイライラ感を募らせているようだ。

そこからは非常に相手が怒っているようなイメージが伝わってきた。

「ここは、きっと何かがありますね。」

オイラは同乗の3人に話をした。

「どうしたの?」

「うん、さっきから何か悪いものが取り憑いてきている感じなんです。」

「えっ!」

「気をつけて運転しますから、大丈夫です。後ろのクルマも気をつけてくれるといいのですが。。。。」

ちらっとバックミラーを見た。

同僚のクルマが2台、ちゃんと一定の間隔でついてきている。

「問題なしか。。。。」

そんな話をするものだから、車内は晴天の景色とは反対に一気に暗い雰囲気になった。

 

峠の頂上には展望パーキングがあった。

そこで3台のクルマが合流した。

後ろからついてきていたクルマのドライバーが、慌てたようにやってきた。

「いや=、さっきから同乗の彼女が、『肩が痛い、肩が痛い』って動けないんだ。」

「あぁ、やっぱり。」

「それはあの大きな橋を渡った頃じゃなかったですか。」

「えっ。どうして判ったの?」

「実はこちらのクルマでも嫌な予感を感じていたんですよ。」

「だからそんな話をしていたところです。」

「えっ。。。。」

 

彼女の話によると、憑依してきたのは女の子の霊だという。

霊は肩の痛みを訴えていたようで、憑依されてから自身の肩が痛んでいるのだという。

彼女は必死に霊に立ち去るように説得していたようだ。

3台のクルマは、それから峠の反対側に下りていく。

彼女の肩の痛みが消えたのは峠を下りて、反対側の海辺の道路に出た頃だった。

 

数日後、職場の同僚で一杯飲みながら、旅行のビデオを見ていた時だ。

峠のシーンにきて、誰かがそれに気づいた。

「おい、今、あの山の中腹に写っていたのを見たか?」

「き、着物姿の女の子ですよね。。。。。。」

巻き戻し再生してみる。

頂上から山並みの風景をパーン撮影した中に、一瞬、うっすらと白い着物を着た女性らしき影が浮かぶ。。。。

「・・・・・・」

そのビデオは、誰のものだったか、忘れてしまったが、

「災いがあっては困るので、消してしまった方がいいね」ということで、その場は一致したと思う。

-----------------------

私たちの中には霊感の強い人がいます。

また突然、ある場所、ある瞬間に神霊と波長があってしまう場合があるのかもしれません。

どうぞ、ご注意くださいませ。

 

さてさて、まだ暑い夏が続きそうですが、今シーズンの「真夏の夜のミステリー」は、以上5話をもってお仕舞いとさせていただきます。 

いずれ機会がありましたら、さらに怖いお話を語らせていただくことにいたしましょう。。。。。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする