James J800は最終的に、サドルの調整を行い、トリプルオーっぽく、やや低めに設定しました。
弦の揺れでサドルが磨り減っています。
弦高を下げると張力が弱まり、どうしても音が大人しくなります。
この分、抑え易くなるので弾きやすくなるわけです。
また、サドルを尖らせると、シャリシャリした音が得られますが、箱鳴り感が減ってしまいます。
そういう微妙なバランスのなかで、一番、自分が好みの音を作って行かなければなりません。
そこが難しい所であり、楽しい所でもあるのです。
最終的な弦高ですが6弦12フレットで2.3ミリ、1弦12フレットで1.8ミリ程度です。
今回、サドルは二本セットを買いましたので、完成した物とは別に、やや高めの弦高で音を大きく、箱鳴り感を強調できるようなサブサドルを作りました。
まだギターには入れていませんが、前回と同じサドルから切り出しましたので問題はないはずです。
次の弦交換の折に試して見たいと思います。
さてサドルの大事さをご理解いただくために、James に付いていたサドルをご覧ください。
弦の揺れでサドルが磨り減っています。
サドルとしては弱すぎるようです。
昔はここに象牙を使って固くしたギターが高級でした。
いまは象牙が手に入らないので、牛骨になっています。
安いギターは、プラスチック的に型にはめて作るため、こういう素材になってしまいます。
牛骨ですと仕上げに手間がかかりますからね。
しかしJ 800は、8万円クラスのギターですから、このクラスのギターで初めてギターを経験する方のためにここはぜひ、改善していただきたいと思います。
サドルナットの調整は微妙です。
すべて自己責任でお願いします。