↑ (写真:日産セフィーロ)
インスパイアUC1で石北峠を越えた。
つづら折りの続く峠をインスパイアで走るのは初めてだ。
で、その感想が以下のとおり。
1 さすがに250馬力。パワーには余裕がある。
2 きついコーナーが続く場面では、車体の重さ、エンジンの重さからくるアンダーステアが顔を出す。
3 路面が荒れていたこともあって、カーブでは路面からのショックが強く出る。
4 攻めた走りをすると、ガバガバとガソリンを食っていたような気がする。
通常、旭川~札幌間の一般道では15km・Lも走ってくれるインスパイアだが、今回の最終燃費は12km・Lになった。
どちらも信号のない田舎道なので、燃費の悪化はほぼ、峠の上りで費やしたようだ。
まぁ、12km・Lでも、3000ccのクルマとしては立派かな。
5 荒れたカーブでは、格安アジアン・タイヤの本性が見えてくる。基本的なグリップが足りない。ちょっと怖い感じだ。
6 総合的に言えるのは、インスパイアはコーナリングマシン・峠マシンではないということ。
車体の重さがすべてを決定づけている。パワーがあってもアクセルを踏めないのだ。
7 こうした点では、同じv6エンジンを積んだ日産セフィーロの方が楽しかった。
2000ccだったのでパワーはなかったが、バランスが良かったので、やや速い速度でコーナーに入っても恐怖感がなかった。
ちょこっとアクセルを戻してやるとタックインが起こり、スムーズにクルマはインを向いた。
峠で楽しいのは、やはり軽くて、バランスのいいクルマなのだと実感した。
8 峠を降りて層雲峡付近を走行中、前を大型重機を積んだトラックが実に低速で走行していた。
追い越し禁止区間を終え、対向車のないことを確認。ここでインスパイアのアクセル・オン。
グワーっと湧き上がる250馬力。
この瞬間がインスパイアの、インスパイアらしい瞬間だ。
インスパイアは、あくまで「高速ツアラー」なのだ。