■ラッコマンの喫茶室■

北海道からオリジナルフォーク、クルマの話題などを発信します。

安かろう、悪かろうじゃ、店はもたないぞ。。。

2013-09-30 | ラッコのつぶやき


娘が旭川まで訪ねてくるというので、某近くの焼肉屋さんを予約した。
今回が2度目のお出かけだった。

何種類かの焼肉を注文、「お飲みものは?」といわれて、メニューを見た。
清酒は「男山」となっていた。

男山といえば、旭川を代表するお酒だ。。。。
娘も日本酒がいいというので、「燗酒」を頼んだ。。。
こだわるようだが、メニューには「燗酒と冷酒」しかなかったのだ。。。。

いや~~
高校生のアルバイトだろうか。。。。
「いらったい、まへ~」とちょっと舌足らずの挨拶をする彼女に
「男山の燗を」と頼んだ。。。。

出てきた徳利を持ってびっくり。。。。
「あ===ち===」

徳利の口が持てない。。。。。。
「お姉さん、これはね。煮え湯っていうのさ。
これじゃお酒のアルコールはみんな飛んじゃうんだよね」

「ふ~~ん、燗酒ですけど。。。。」
「おいおい、少なくても取り替えるとかいう気持ちはないの?」

「しょうしょうおまっくださ~~いまへ」舌足らずの挨拶をして
徳利を持ち帰った。

5分ほどして今度は、若い男性店員が徳利を持ってきた。。。
徳利を持ってみる。。。

「あ==ち====」

「だから、貴方、この徳利を持てる?」

「(何をバカなことを言ってるんだこのバカオヤジ)。。。持てまっッスヨ」

「じゃ、持ってごらん。」

「調理場から持ってきたんじゃないっすか。熱いというから、さっきより1分短めに暖めたんですよ」

「客に煮え湯を飲ませるということは、一般的にはすごく失礼なことなんだよ。1分、2分の問題ではなく、もしマニュアルがそのような記載になっているんだったら、至急改善しないとお客さまに失礼だと思うよ。」

「・・・・・・・・」

「それに、この男山という酒は旭川を代表する酒なんだ。この酒を造るためにおコメの生産農家も酒造会社も必死になって、いい酒を造ろうとしているんだよ。せっかくいい酒ができても、それを提供する外食店が、煮え湯にしてしまったら、元も子もないんじゃないかな。これでリピーターがあるだろうか。。。。」

「ぬる燗にすればいいんですね。プイッ」

持ち帰り2本目。。。。
「貴方、もういいわよ。もう来なければいいんだから」とヨメはいう。

「いや、この一杯に旭川の将来がかかっているんだ」

3本目の男山を持ってきた青年。。。
「これでどうっすか」

「うん、これでいい」

「燗酒というのは、せいぜい熱くしてもここまで。これ以上では酒を殺してしまう。」
「できれば覚えておいてほしいし、マニュアルが違っているなら、嫌な想いをしたお客様も多いと思う。さっそく修正した方がいいよ」

「はい。。。(うるせ~ジジイめ)」

店の利益を上げるため、安いアルバイト学生で切り盛りしている店が増えたようだ。
アルバイトの皆さんの中にも、一生懸命、頑張っている方も多いことだろう。。。
一方で、無責任な金稼ぎのアルバイターも多いようだ。

サービス業は、お客様にどこまで楽しんでいただけるか、喜んでいただけるか、それが商売なのだ。
プロの応接をぜひ勉強してほしい。
酒の温度だけじゃなく、コンロの火加減、室温の気遣いなど、諸君とは別世界の対応をしているプロがたくさんいるのだ。。。。

「安い料金で肉を食わせているんだから、我慢しろ」
という店主さんもいるかもしれない。

それならそれでいいでしょうね。
ただしオイラは二度と、お宅には伺いませんし、みんなにも推薦しません。

安さ競争だけでは、この厳しい時代に生き残れまい。。。。
「接客の何たるか」から考え直す必要があるんだろうなぁ。。。。

コメント (2)
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