12月21日(土)
昨年8月から始まった「耐恒寮の物語塾」。
まちはミュージアムの会主催で、これまで4回開催されています。
これまでの内容を見てみると、
第1回 高橋是清と耐恒寮に学んだ人々
第2回 大島小太郎伝
第3回 高橋是清に学ぶ
第4回 城下町の夕暮れ散歩と食
そして、今日、第5回目。
「子どもたちよ、大志を抱け!~キミが未来の大島小太郎だ!」
というタイトルで、大志小5年生の子どもたちが、ワークショップの学習成果を発表しました。
会場となったのは、舞鶴荘。
今日の主役の子どもたちがやって来ました。
歴史を感じさせる、純和風建築の2階大広間です。
窓越しに、広い庭園。そして、唐津城や鏡山の借景も見事です。
こんなにすばらしい場所で発表できる子どもたちも、ほんとうに幸せなことだと思います。
実行委員から、はじめのあいさつ。
そして、紙芝居グループの発表が始まりました。
これまでのような学校での発表とは違い、多くの一般のお客さんを前にしての発表に、緊張ぎみな表情の子どももいます。
それでも、何度も練習をした「小太郎さんの気持ちになって読む」ところが、とてもうまくいったと思います。
紙芝居を鑑賞されたお客さんの声を紹介します。
「難しい本を読むより何より、この紙芝居を見たら、大島小太郎さんのことがとってもよくわかるわね」
「子どもたちのはっきりとした声が、とてもすばらしかったわ」
会場いっぱいのお客さんから、「よかった!」と満足の拍手をいただきました。
続いて、模型グループの発表です。
12月11日(水)から市役所1階ロビーに展示されていた模型を久しぶりに前にして、グループごとの発表が始まりました。
模型グループの子どもたちは、フィールドワークを行ってその場所の持つ歴史的な意味を学び、作品のデザインを考えていきました。
これまでの発表では、その部分をうまく伝えきれていなかったので、内容を少し手直しして、今日の発表に臨みました。
たとえば、近松座グループは、劇場という人の多く集まる所だったということから、カフェやわたがし屋さんなどを作るアイディアが生まれました。
桜馬場遺跡グループは、遺跡を伝える博物館を作り、そのシンボルのひとつ甕棺を収める地下室を設計しました。
5つのグループの発表が終わり、お客さんからの感想もいただきました。
お世話になった佐賀大学の田口先生、中島元校長先生はじめ、応援いただいていた多くの方々から、温かい期待と励ましの言葉をいただきました。
「唐津は、歴史がそのままみなさんのそばに息づいている町。こうした環境の中で育っている君たちは、都会の子どもたちに比べて、ほんとうに恵まれていると思います」
「大島小太郎さんのような、これからの唐津に新しい力を与えてくれるような人が、きっと君たちの中から出てきてくれると思います」
今日の発表や、これまでの学習の経験は、きっと子どもたちにとって大きな宝物となることでしょう。
こうした宝物を与えてくださったすべての皆さんに感謝します!
追伸。
今日の発表などの模様は、「チャンネル唐津」の特集番組として、来年2月か3月に報道される予定です。
お楽しみに!