ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

知りながら使わない

2017-03-11 17:43:46 | 社会
華美権勢に近づかないのは精廉な人物である。だが、それに近づいても染まらない
人物こそもっとも精廉だと言える。

権謀術数を知らないのは高尚な人物である。だが、それを知りながら使わない人物
こそもっとも高尚だと言える。(前集 四)

勢利紛華、不近者為潔、近之而不染者為尤潔。
智械機巧、不知者為高、知之而不用者為尤高。

□人をひっかけたり、陥れたりする権謀術数や、策略、謀略のたぐいは、きびしい
現実を生きるうえでは知っておいたほうがよい。だが、うかつにこれを使うと、
ブーメランのように、わが身に跳ね返ってくる恐れがある。「妖刀」はやたら抜かない
ほうが賢明なのかもしれない。『韓非子』も、こう語っている。
「民人コレヲ用ウレバ、ソノ身殃(ワザワイ)多ク、主上コレヲ用ウレバ、ソノ国危亡ス」

─『新釈 菜根譚』洪 自誠 守屋 洋 PHPより

■なにが人と人とのつながりにおいて大切かがわかっていることが必要なのだろう。
・公明正大
・清廉潔白
・裏表がないこと
・思いやりがあること
逆境や誘惑といった厳しい嵐にもびくともせずに耐える人生―を建設しようと思うなら
単純で道から外れることのないいくつかの精神的な原則に基づくこと。この四つの
原則を家の土台のように徹底的に守るべきであると、アレンは説いています・・・


公明正大:「公明」は公平で私心のないこと。 不正や隠し立てがないこと。
 「 正大」は態度や行動などが正しくて堂々としていること。
清廉潔白:心が清くて私欲がなく、後ろ暗いことのまったくないさま。
 「廉」は私欲がなく、けじめがついているさま。「 潔白」は心や行いがきれいで
 正しく、やましいところがないさま。