タミアのおもしろ日記

食文化・食育のお役立ちの話題、トンデモ食育、都市伝説、フードファディズムなどを分析して解説します!(^.^)

【拡散希望】期限は26日まで。放置すれば「和食は一汁三菜」と法律で定められます。うどんや寿司は和食でないと法制化されます。

2021年02月17日 | Weblog
今、政府がパブコメ(パブリックコメント)で、食育基本法第4次基本計画へのご意見を募集中です。読んでみたら、文案がさる宗教団の文章に似ているので背筋が寒くなりました。その上「和食とは一汁三菜である」と指導することが今後の食育の重点事項の一つ、と法律で定められる予定です。そんなことまで法律で決めてしまっていいんですか?寿司やそばやうどんは和食じゃないっていうんですか。

計画案の5ページ目に「和食文化は、ごはんを主食とし、一汁三菜を基本として、」とはっきり書かれてしまいました。食育指導で和食という時には「一汁三菜」を基本として指導しなければなりません。これは多様性の束縛です。
 この計画案では、正しい和食はお米をたいたご飯に汁物をつけて、おかずが三つ、そして漬物を添える決まりと記されています。

グーグルなどで「食育基本法 パブコメ」で検索してください。政府の「e-GOV パブリック・コメント」から案件番号550003272 「第4次食育推進基本計画」(案)でも見つかります。

放置すれば、原則として寿司やそばやたこ焼きなどが、基本的な和食ではない、とされます。

このような法案はユネスコに登録した内容とも明らかに違います。ユネスコ登録の際には、和食とは日常食ではなく行事食を指すと決めたからです。行事食とは、おせち料理や、年越しそばや、ひな祭りのちらし寿司など特別な日の食べ物です。ユネスコに登録した和食定義と全く異なる和食定義を、ユネスコ関係者にも多くの国民にも気がつかれないようにこっそり法制化するとは、世界に顔向けできない恥ずかしい行為です。

あなたは、和食が一汁三菜に限られてしまってうれしいですか?

ご意見は政府が受け付けてくれます。受付締切日時は2月26日23時59分。もうあまり時間がありません。

(2月20日文章一部訂正のお詫びと改めてお願い。 先日投稿した際に慌ててしまって、第4次基本計画策定と書くべきところを基本法改正と書いてしまいました。お詫びして訂正いたします。

また、知り合いから「現行の第3次基本計画にも一汁三菜と書かれている。」と指摘されましたが、第3次では、和食指導はユネスコ登録を踏まえて郷土料理や伝統食材などを指導するんだとしっかり書かれています。ユネスコ登録では、和食は一汁三菜ではなく、おせち料理など行事の時に食べる地方色豊かな文化だと登録されたからです。

パブリックコメントを募集中の第4次計画では、重点指導課題の一つが「日本の伝統的な和食文化の保護・継承」であり「和食文化の基本は一汁三菜である」と前置きしてから、郷土料理や伝統食材を指導しましょうと書かれています。だから現在は郷土料理が一汁三菜でなくていいけど、もしも第4次計画が通ったら、郷土料理や伝統食材も一汁三菜を基本にされるんです
このまま放置すれば、香川県のうどんや長崎ちゃんぽんも信州そばも、食育指導現場で「それって基本じゃなくて枝葉末梢。」と冷たくあしらわれることになります。最近の社会の混乱でみんなが疲れている中どさくさでこうやって、日本の豊かだったはずの郷土料理の首が絞められているわけです。どうか皆さん、耳を貸してください。)

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