さて,夜中に寝てたら
「しーんりーん」
なんつって,窓をバリンとブチ破って,抄録集(?)が届いたpsy-pubなんです。ま,そんなこんなでね,近づいてきましたな,しんりんが。あたかも膨張し続ける腐海のように……。ゴメン適当なこと言いました。おぐゆう使って宣伝するか,しんりんこ,浜口もいるよ,来たドーなんつって,もういいね。
ま,そんなこんなで,今日はこれを紹介しちまおうかな。
なぜ今これなのか。それはあなたと私だけの秘密にしておいて下さい。
先日紹介したフィリッペさんも変人ですが,このマホーニィさんもケッコウ変わってますな。たとえば,治療者が「書く」ことはある種のacting outだなんていわれたりもしますが,マホーニィさんはそれを称して,writing outなんていったりして,正当化しちゃってます。それイタダキだね。原題は『Freud as a writer』なんですが,わりと「書くこと」についての「普遍的な議論」が広がってるので,「書くこと」に関心のある方には,広くお薦めしちゃえますよね。
で,もう一人,分野は違いますが,マホーニさんがおりました。Michael J. Mahoneyさんです。おりましたというのは,実は今年の五月に逝去されてしまったのです。合掌です。構成主義的な心理療法の論客として,さらなる活躍が期待されておりました。残念です。先日の某国際会議では,スライドと録音による発表でした。グスン。
これが,書籍としては絶筆ということになるでしょうか。すごい題名です。下記の翻訳なのかな?
もちろん読んだことないですが,Constructive Psychotherapyかあ……と思っていたところ,
こんなん出たのですね! マホーニさんとの関係は寡聞にして知らないのですが,きっと関わりがあるんでしょうね。よしこれは学会でチェックするぞと思ふ。
まあ心理療法に限らず,今は科学全般において,システム論だの,カオスだの,複雑系だの,量子論だの,そう言ったことに論点が移っていってる気がしますが,ま,それを心理療法の世界において表現するなら,ひとつは,いわゆる「関係要因」ってことになるでしょうな。構成主義的心理療法のひとつの眼目(それだけではないけれど)も,そこにあるわけですしね。
このジョセフさん,現代のクライン派における最重要人物なわけですが,とにかく「過去を参照しない」のが特長だそうで,「いま,ここ」で起きてることを追究しまくるわけでして,ま,それは「関係性の重視」と換言しても良かろうかと思います。転移・逆転移や投影性同一視なんておなじみの概念も,常に「いま,ここ」での問題とします。独善的な人間観でビシバシ解釈しまくる印象のある(あくまで印象ですが)クライン派も今は昔,このジョセフを筆頭に,タヴィストックあたりで,まだまだ元気な精神分析という感じでしょうかね。アバヨ涙,独我論。旧態依然のフロイト批判してる人はこれ読んでからにして欲しいよね。関係ないけど,表紙はフェルメール……。
「しーんりーん」
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なぜ今これなのか。それはあなたと私だけの秘密にしておいて下さい。
先日紹介したフィリッペさんも変人ですが,このマホーニィさんもケッコウ変わってますな。たとえば,治療者が「書く」ことはある種のacting outだなんていわれたりもしますが,マホーニィさんはそれを称して,writing outなんていったりして,正当化しちゃってます。それイタダキだね。原題は『Freud as a writer』なんですが,わりと「書くこと」についての「普遍的な議論」が広がってるので,「書くこと」に関心のある方には,広くお薦めしちゃえますよね。
で,もう一人,分野は違いますが,マホーニさんがおりました。Michael J. Mahoneyさんです。おりましたというのは,実は今年の五月に逝去されてしまったのです。合掌です。構成主義的な心理療法の論客として,さらなる活躍が期待されておりました。残念です。先日の某国際会議では,スライドと録音による発表でした。グスン。
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これが,書籍としては絶筆ということになるでしょうか。すごい題名です。下記の翻訳なのかな?
Constructive Psychotherapy: Theory And PracticeMichael J. Mahoney Guilford Pr 2005-11-23売り上げランキング : 147487Amazonで詳しく見る by G-Tools |
もちろん読んだことないですが,Constructive Psychotherapyかあ……と思っていたところ,
構成主義的心理療法ハンドブックマイケル・F. ホイト Michael F. Hoyt 児島 達美 金剛出版 2006-09売り上げランキング : 97836Amazonで詳しく見る by G-Tools |
こんなん出たのですね! マホーニさんとの関係は寡聞にして知らないのですが,きっと関わりがあるんでしょうね。よしこれは学会でチェックするぞと思ふ。
まあ心理療法に限らず,今は科学全般において,システム論だの,カオスだの,複雑系だの,量子論だの,そう言ったことに論点が移っていってる気がしますが,ま,それを心理療法の世界において表現するなら,ひとつは,いわゆる「関係要因」ってことになるでしょうな。構成主義的心理療法のひとつの眼目(それだけではないけれど)も,そこにあるわけですしね。
心的平衡と心的変化ベティ ジョセフ M. フェルドマン E.B. スピリウス 岩崎学術出版社 2005-08売り上げランキング : 76845Amazonで詳しく見る by G-Tools |
このジョセフさん,現代のクライン派における最重要人物なわけですが,とにかく「過去を参照しない」のが特長だそうで,「いま,ここ」で起きてることを追究しまくるわけでして,ま,それは「関係性の重視」と換言しても良かろうかと思います。転移・逆転移や投影性同一視なんておなじみの概念も,常に「いま,ここ」での問題とします。独善的な人間観でビシバシ解釈しまくる印象のある(あくまで印象ですが)クライン派も今は昔,このジョセフを筆頭に,タヴィストックあたりで,まだまだ元気な精神分析という感じでしょうかね。アバヨ涙,独我論。旧態依然のフロイト批判してる人はこれ読んでからにして欲しいよね。関係ないけど,表紙はフェルメール……。
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