【チョージューギーガー】WE LOVE JAKU★CHU【チョージューギーガー】

えーっと，遅いけど，ブームですね，伊藤若冲。え？　ダレソレ？　という方はこちら。余談ですが，伊藤若冲って一発変換できるのね（MS IME）。

伊藤若冲（Wikipedia）　

江戸時代きってのオタク画家，なんつう称号ももらってたりして，2006年は，各地で展覧会も展開されていて，こういう匂いに敏感な，

BRUTUS (ブルータス) 2006年 8/15号 [雑誌] マガジンハウス 2006-08-01 売り上げランキング : 73585 Amazonで詳しく見る by G-Tools

この雑誌にも特集組まれてたりして，ぶるうたすって本当ムナクソワルイよね間違えた機を見るに敏ですよね。パチパチ。

画集なんかも比較的リーズナボーな値段で乱発しております。

若冲画譜 伊藤 若冲 芸艸堂 2006-07 売り上げランキング : 9512 Amazonで詳しく見る by G-Tools

もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 佐藤 康宏 東京美術 2006-02 売り上げランキング : 3705 Amazonで詳しく見る by G-Tools

ドット絵（銭湯用？）なんかもあるらしく，Bugってハニー度がそこそこあるようです。

ザ・プライス・コレクション 辻 惟雄 小学館 2006-08-11 売り上げランキング : 9973 Amazonで詳しく見る by G-Tools

コレは高い！　でもそこそこ売れているよう。ブームっつうのはそういうもんですな。

ま，そんなこんなの若冲ブームなんですが，われらが心理学書界にも若冲ブーム，キタコレ，って1冊だけなんですけどね。

こどもの精神分析―クライン派・対象関係論からのアプローチ 木部 則雄 岩崎学術出版社 2006-10 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

JKTに使われているのは，付喪神図というヤツでして，平たく言うと，まあ八百万の神っちゅうか，妖怪ちゅうか。本書のなかで『千と千尋の神隠し』も扱われてたりしますが，そういう流れもあるのでしょうな。

クライン派や英国対象関係論派が禁忌（というほど強くもないのかな）としている，臨床外への理論の応用（ラカン派やネオフロイディアンとは対照的）をもってきてるのは，御愛嬌としても，かなり本格的な，そしてこれまでありそうでなかった，子どもの精神分析の「理論」と「臨床」についての，入門書といえましょうか。

何かを見るということは何かを見ないということ，ひとつの視点に徹底することでしか見えてこない世界があるということ，その価値を示してくれます。アレもコレもというのは，ひとまずあなたの心に措いておいて，読んでみるべし。そしてひとまず心に措いたことを忘れずにいればそれでよろしい，という感じでしょうか。