ややスランプなのか。ネタはあるのに,それをグルっとまるめるのに難があるようですな。くだらん前フリも思いつかないしね。ま,二日酔いが三日目にきたという見方もあり,それはそれで妥当だろうな。ワタクシ一定以上呑みすぎると顔が一部腫れるというアビリティーを持ってるんですが,そのアビリティー,久々に発揮しておるわけでして,ま,なんつうか,ツーイン矢の如し(ただ書きたかっただけ),あきらかに思考がトロトロになってるのが自覚できるわけですが,しかし,これはむしろ,普段からトロトロなのにただ自覚できてないだけで,それが酒のおかげで自覚できたに過ぎないのかもしれない……などと書きながら,すでに3行前に何を書いたか忘れているという,このライヴ感覚,伝わるかな,伝わんねえだろうな……(古ッ)
で,本題。昨今,ナントカ療法つうのは,いろいろありますが,芸術療法というのがありますな。
ま,絵画やら音楽やら造形やらドラマやらダンスやら,いろいろあるわけでして,最近では,もう全部やっちゃうような,統合的なものもあったりして,ま,しょのー,いろいろあるわけなんであります。
そんな百花リョーラン,アリラン,アリランの芸術療法のなかで,やや特異な発展をみせてるのが,ミューズィック!(サリエリ風に)なんでありまして,音楽療法とかミュージックセラピーだとか言われるわけですが,こういう雑誌(季刊誌?)も出ておるのです。
音楽書籍の横綱,通称オントモさんです。まったく関係ないですが,私の高校生のころの愛読雑誌は『レコード芸術』と『音楽の友』でありまして,友人と『音楽の敵』なる雑誌をでっち上げようかなんて,口だけはいま以上それ以上達者だったわけですが,ある種思い出の(?)出版社です,音楽之友社さん。
で,このtheミュージックセラピー誌をパラパラやってると,なにかが違うなあと思うわけです。何が違うかというと,ターゲットが違うわけで,こちとら,上記書籍などで,音楽療法=心理療法の一種,と捉えてるわけなんですが……
たとえば,こんなふうにね。だから,心理療法家の採りうる一つの技法として,音楽療法があるものと思ってるわけですし,実際,それもあると思うのです。
しかしながら,theミュージックセラピー誌を読んでると,これ明らかに,心理プロパーではなく,音楽プロパー向けというか,アイデンティティが,ともかくまず音楽にあるんだということが,いくらボンクラのスイカ頭でも,理解されてくるわけでして,なるほど,だからこういう本も出るのだなということなんでしょう。
行動分析と音楽療法というのも不思議といえば不思議な感じがしないでもないですが,たぶんアセスメントというか基礎知識というか,なんかそういう意味合いがあるのだろうなと思われるわけです。
障害児の音楽療法といえば,うーん。これはなかなかすごい本ですね。理論として非常に練られてるわけではないのですが,とにかく実践のリアリティにあふれています。
余談ですが,現在,とくに音楽療法と呼ばれるものは,「モーツアルトが云々」ていうようなα波ドバドバ出そうなありがたいCDを拝聴させて頂くような類のものよりも,クライエント自身が演奏に参加するようなのをメインに考えているような感じですね。閑話休題。
表現病理学といえば,伝統あるのは絵画,という印象がありますが,音楽の表現病理学というのも当然あるわけでして,これ結構薄くて小さい本なのに,かなり濃い本です。ジョン・ケージやらウィーン楽派やら現象学やら木村敏やら精神病理学やらオートポイエーシスやら,もうすごいことになってます。扱ってる音楽療法の技法も合奏療法なるオーダーメイドに作曲される音楽を用いた即興演奏なんて,10歩くらい先に進んじゃってる感じですね。
阪上先生,こんなのも編集されてるのですね。フーむ。音楽療法ケース集という感じですな。
ま,こういう,テクニカルに考えると,非常に複雑な過程をすっ飛ばして,この領域にやすやすと到達できるというのが,音楽の力であり,かつ逆説的には,音楽療法の難しいところなんだろうなとも思います。
と,ここまで,書いたところで,タイトルの説明をば。まあいうまでもなくゲーテなんですけど,音楽記号にG.P.(ゲネラル・パウゼ)というのがあるのですが,これは「総休止」すなわち,楽譜上,いっさい無音になる瞬間なのですが,これを説明する時,中学の音楽の先生が「瞬間よ,汝は美しい,止まれ!」を引きながら,無音こそが音楽の最も美しい瞬間のひとつです,といったのをしつこく覚えてるわけでして,うーん良いこと言うなと思ってたら,後年,芥川也寸志だったか諸井三郎だったか忘れましたけど,その御著書に同じこと(無音うんぬん)が書いてあるのを知りましたけど,ゲーテのことは書いてなかったから,良かった良かったと思いました。過去はいつも美しくあってほしいからね(何の話?)。
で,本題。昨今,ナントカ療法つうのは,いろいろありますが,芸術療法というのがありますな。
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ま,絵画やら音楽やら造形やらドラマやらダンスやら,いろいろあるわけでして,最近では,もう全部やっちゃうような,統合的なものもあったりして,ま,しょのー,いろいろあるわけなんであります。
そんな百花リョーラン,アリラン,アリランの芸術療法のなかで,やや特異な発展をみせてるのが,ミューズィック!(サリエリ風に)なんでありまして,音楽療法とかミュージックセラピーだとか言われるわけですが,こういう雑誌(季刊誌?)も出ておるのです。
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音楽書籍の横綱,通称オントモさんです。まったく関係ないですが,私の高校生のころの愛読雑誌は『レコード芸術』と『音楽の友』でありまして,友人と『音楽の敵』なる雑誌をでっち上げようかなんて,口だけはいま以上それ以上達者だったわけですが,ある種思い出の(?)出版社です,音楽之友社さん。
で,このtheミュージックセラピー誌をパラパラやってると,なにかが違うなあと思うわけです。何が違うかというと,ターゲットが違うわけで,こちとら,上記書籍などで,音楽療法=心理療法の一種,と捉えてるわけなんですが……
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たとえば,こんなふうにね。だから,心理療法家の採りうる一つの技法として,音楽療法があるものと思ってるわけですし,実際,それもあると思うのです。
しかしながら,theミュージックセラピー誌を読んでると,これ明らかに,心理プロパーではなく,音楽プロパー向けというか,アイデンティティが,ともかくまず音楽にあるんだということが,いくらボンクラのスイカ頭でも,理解されてくるわけでして,なるほど,だからこういう本も出るのだなということなんでしょう。
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行動分析と音楽療法というのも不思議といえば不思議な感じがしないでもないですが,たぶんアセスメントというか基礎知識というか,なんかそういう意味合いがあるのだろうなと思われるわけです。
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障害児の音楽療法といえば,うーん。これはなかなかすごい本ですね。理論として非常に練られてるわけではないのですが,とにかく実践のリアリティにあふれています。
余談ですが,現在,とくに音楽療法と呼ばれるものは,「モーツアルトが云々」ていうようなα波ドバドバ出そうなありがたいCDを拝聴させて頂くような類のものよりも,クライエント自身が演奏に参加するようなのをメインに考えているような感じですね。閑話休題。
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表現病理学といえば,伝統あるのは絵画,という印象がありますが,音楽の表現病理学というのも当然あるわけでして,これ結構薄くて小さい本なのに,かなり濃い本です。ジョン・ケージやらウィーン楽派やら現象学やら木村敏やら精神病理学やらオートポイエーシスやら,もうすごいことになってます。扱ってる音楽療法の技法も合奏療法なるオーダーメイドに作曲される音楽を用いた即興演奏なんて,10歩くらい先に進んじゃってる感じですね。
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阪上先生,こんなのも編集されてるのですね。フーむ。音楽療法ケース集という感じですな。
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ま,こういう,テクニカルに考えると,非常に複雑な過程をすっ飛ばして,この領域にやすやすと到達できるというのが,音楽の力であり,かつ逆説的には,音楽療法の難しいところなんだろうなとも思います。
と,ここまで,書いたところで,タイトルの説明をば。まあいうまでもなくゲーテなんですけど,音楽記号にG.P.(ゲネラル・パウゼ)というのがあるのですが,これは「総休止」すなわち,楽譜上,いっさい無音になる瞬間なのですが,これを説明する時,中学の音楽の先生が「瞬間よ,汝は美しい,止まれ!」を引きながら,無音こそが音楽の最も美しい瞬間のひとつです,といったのをしつこく覚えてるわけでして,うーん良いこと言うなと思ってたら,後年,芥川也寸志だったか諸井三郎だったか忘れましたけど,その御著書に同じこと(無音うんぬん)が書いてあるのを知りましたけど,ゲーテのことは書いてなかったから,良かった良かったと思いました。過去はいつも美しくあってほしいからね(何の話?)。
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