ええっと,年末に発注し,昨日(発売日に)手元に届くと思い込んでいた『カウンセリングの条件―クライアント中心療法の立場から』なんですが,まだ届かない……。キェー,紛らわしいんだよ,あの出荷連絡メールは! ファーックス電話機!
んだもんで,一緒に発注して昨日届いたこれを読みつつ(考えてみりゃ,これの出荷を知らせるメールだったのか……),届くのをマターリ待つかというところです。やっぱ,現物を手にとってみないことには,なんもわからんってことね。
ま,しょこたんブログの前衛性については,以前述べたので多くは語るまい。語るもんか!
…………
ま,で,ね,唐突ですが,ほんと唐突で誠にもって恐縮なんですが,臨床心理士の四本柱といえば,もちろん,
①友情!
②努力!
③勝利!
そして
④臨床心理的地域援助!!
であります。
……。
間違えた(地域援助,は本当です)。
①臨床心理査定
②臨床心理面接
③臨床心理的研究
④臨床心理的地域援助
ですな(間違ってたら教えてください)。
まあ,①は世間のニーズがあるところ,②は皆がやりたいことで,③は皆が苦手なところ,ですな。といっても,ともあれ,多かれ少なかれ関心があるところという感じがします。しこうして,おーい,④はどないです? となると,これ結構ションボリーノなんじゃないかと思います。
つうのも,①~③は,これ,個人内ないし仲間内ないし研究室内ないし師弟関係内,である程度かたがつく問題というか,乱暴に言ってしまえば,先の「努力」的な部分,なんじゃないかなと勝手に思ったり思わなかったり。ヒトリデデキタ!じゃないけど,面接室・研究室・自宅,の行き来で成り立つというか,それは全部ホームグラウンド内の出来事というか,なんつうか。
しかし翻って,臨床心理的地域援助,これ一人じゃできませんよな。先の「友情」(というと語弊があるけど)じゃないけど,社会とコミットメント,これ一人称二人称の世界じゃありませんから,面接室や研究室から飛び出して,裸一貫,いろんな人とお付き合いせねばなりません。それなしに「勝利」はありえないわけです!
なんて,強引に(週刊少年)ジャンプ・マインドと結びつけておりますが,別にうまいこと言ったつもりになってるわけでもないす。
要は,テメエのフィールドじゃなくて,相手のフィールドに飛び込んでかなくてはいけないわけで,いってみりゃ,「アウェー」ですが,その困難を乗り越えるのは,口でいうほど簡単じゃないわけですよ。言うだけなら,いま・ここのpsy-pubがそうであるようにナンボでもいえるわけですけどね。
査定について語ったり,面接について語ったり,研究について語ったりする人は多いけれど,それはそれで大変ケッコウなんですが,それ全部「ホーム」での話なんでありまして,意気軒昂も,ある種当たり前なんであります。
しかーし,「アウェー」であるところの地域援助について,しかも実践を伴って,熱っぽく語ってる人っていうのは確かに少ないのね,残念だけど。研究が苦手,なんつうレベルじゃないレベルで,皆さん地域援助が超苦手,なんじゃないかなと思います。なんでやろ?
ま,勝手に思うところをいえば(つうかなんとなくのイメージでしかないですが),地域援助には,非学問的な努力がより要求される,からなんじゃないかなと思うわけでして,たとえば面接に人間性は必要ないかもしれませんが(わかりませんが),地域援助に人間性は,ちょっと必要になるかもしれない。コミュニケーション能力だとか社会性だとか,そういうもの,問われちゃうかもしれない。
なんていうと,アレだけど,まあ,嫌われないのは最低ラインとして,できることなら好かれる,好かれずとも,認められる,ことが必要になってくるわけで,それにはそれ相応の社会性だとか,コミュニケーション能力だとか,まあそういう人付き合いに必要な非学問的な能力が,あるいは努力が必要になってくるわけですね。そういうの,なんかアレだよな,と思ってしまうのも不思議じゃないかも,という気がしなくもないわけです。
相手が全面的な好意を持った人たちなら,まだしもですが,好意をもってない人たちに嫌われて,「アイツラが嫌ってきやがったから援助どころじゃなかった」なんて尻に帆かけて帰ってきてはいけません。それはあなたがペケペケなのです。なぜなら,やるべき仕事をまっとうできてないからです。多くの場合,最初にやるべきは自分の仕事をやれる環境を作り出す,というところから始まるわけで,それがなかったからダメだった,なんつう弱音,先生は聞きたくないぞ!(←オマエ誰だよ!)
もちろん,そういう能力を最初っから完全に備えてなくては,臨床心理士失格である,などとは誰も申しますまい。でも,やらないと,身につかない,そして歳をとればとるほど,身につけづらいということはあると思います。そしてこれこそは,マニュアル化不能でありますから,もうとにかく全身全霊で体当たりでがんばるしかないわけですよ。
以上,ナンチャッテ釈迦に説法,ですけれど,psy-pub,オメーが言うなよ! つうのは,まあまあ棚の上にレイアップでおねがい。
というわけで,盛り上がってるのか盛り上がってないのか,しかし盛り上がってくれなくては困る,といえば,コミュニティ心理学,でありますな(ここまで無駄に長かった……)。
まずは,輸入翻訳文化ということで,こいつかな。ただ,
こっからのが入りやすいかもしれないです。編集ものだし,日本語ですので。去年の刊行。
第一人者の山本先生の,ここらも読んでおきたいかなと思いつつ,
ちょっと前の本ですが,我らが金沢先生も書いておられます。倫理といい,専門家としての条件といい,おさえるべきところをとことんおさえる姿勢が日本においては稀有でステキであります。ラヴ。
心理臨床の大御所だって,ちゃんと本書いております。さすがにこれはご存知でしょうかね。
はっきり言えば教科書なんですが,イイですこれ,普遍性がある。ちょい物足りないか? でもオススメ。
なぜこれが,と思うかもしれませんが,関係発達って,もろコミュニティの発想と関係してきますです。きっと役立つ!(ような気がする)。
…………
ま,でも四本柱ですよ。いってみりゃ四天王。コロッケ・栗田貫一・ビジーフォー・清水アキラ,ですよ(ものまね,ね)。こりゃあどれも強いわけですから,特に若い方がたは是非,すでに頑張ってる中堅どころは更なる飛躍を,大御所は環境・体制作りに,それぞれ努めて頂きたいと思うわけですね。
しっかし,地域援助に努めまくって,
市議会議員→県議→知事→衆議院議員→首相
まで登りつめる人,いないかなあ。首相,は行き過ぎとしても,市議会議員くらい輩出してこそ,だと思いませんか?(なんてお気楽すぎか?)。みんながみんな目指さなくてもイイけど,そういう人がいてもイイ! そう思いますですよ!
なんて,ちょっとテキトーすぎたかな? ま,これ,またちょっとやりますね。
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…………
ま,で,ね,唐突ですが,ほんと唐突で誠にもって恐縮なんですが,臨床心理士の四本柱といえば,もちろん,
①友情!
②努力!
③勝利!
そして
④臨床心理的地域援助!!
であります。
……。
間違えた(地域援助,は本当です)。
①臨床心理査定
②臨床心理面接
③臨床心理的研究
④臨床心理的地域援助
ですな(間違ってたら教えてください)。
まあ,①は世間のニーズがあるところ,②は皆がやりたいことで,③は皆が苦手なところ,ですな。といっても,ともあれ,多かれ少なかれ関心があるところという感じがします。しこうして,おーい,④はどないです? となると,これ結構ションボリーノなんじゃないかと思います。
つうのも,①~③は,これ,個人内ないし仲間内ないし研究室内ないし師弟関係内,である程度かたがつく問題というか,乱暴に言ってしまえば,先の「努力」的な部分,なんじゃないかなと勝手に思ったり思わなかったり。ヒトリデデキタ!じゃないけど,面接室・研究室・自宅,の行き来で成り立つというか,それは全部ホームグラウンド内の出来事というか,なんつうか。
しかし翻って,臨床心理的地域援助,これ一人じゃできませんよな。先の「友情」(というと語弊があるけど)じゃないけど,社会とコミットメント,これ一人称二人称の世界じゃありませんから,面接室や研究室から飛び出して,裸一貫,いろんな人とお付き合いせねばなりません。それなしに「勝利」はありえないわけです!
なんて,強引に(週刊少年)ジャンプ・マインドと結びつけておりますが,別にうまいこと言ったつもりになってるわけでもないす。
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しかーし,「アウェー」であるところの地域援助について,しかも実践を伴って,熱っぽく語ってる人っていうのは確かに少ないのね,残念だけど。研究が苦手,なんつうレベルじゃないレベルで,皆さん地域援助が超苦手,なんじゃないかなと思います。なんでやろ?
ま,勝手に思うところをいえば(つうかなんとなくのイメージでしかないですが),地域援助には,非学問的な努力がより要求される,からなんじゃないかなと思うわけでして,たとえば面接に人間性は必要ないかもしれませんが(わかりませんが),地域援助に人間性は,ちょっと必要になるかもしれない。コミュニケーション能力だとか社会性だとか,そういうもの,問われちゃうかもしれない。
なんていうと,アレだけど,まあ,嫌われないのは最低ラインとして,できることなら好かれる,好かれずとも,認められる,ことが必要になってくるわけで,それにはそれ相応の社会性だとか,コミュニケーション能力だとか,まあそういう人付き合いに必要な非学問的な能力が,あるいは努力が必要になってくるわけですね。そういうの,なんかアレだよな,と思ってしまうのも不思議じゃないかも,という気がしなくもないわけです。
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ひとがひとをわかるということ―間主観性と相互主体性鯨岡 峻 ミネルヴァ書房 2006-07売り上げランキング : 90986Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なぜこれが,と思うかもしれませんが,関係発達って,もろコミュニティの発想と関係してきますです。きっと役立つ!(ような気がする)。
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ま,でも四本柱ですよ。いってみりゃ四天王。コロッケ・栗田貫一・ビジーフォー・清水アキラ,ですよ(ものまね,ね)。こりゃあどれも強いわけですから,特に若い方がたは是非,すでに頑張ってる中堅どころは更なる飛躍を,大御所は環境・体制作りに,それぞれ努めて頂きたいと思うわけですね。
しっかし,地域援助に努めまくって,
市議会議員→県議→知事→衆議院議員→首相
まで登りつめる人,いないかなあ。首相,は行き過ぎとしても,市議会議員くらい輩出してこそ,だと思いませんか?(なんてお気楽すぎか?)。みんながみんな目指さなくてもイイけど,そういう人がいてもイイ! そう思いますですよ!
なんて,ちょっとテキトーすぎたかな? ま,これ,またちょっとやりますね。
コミュニティ心理学―地域臨床の理論と実践
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これですね。蓋し良書です。
コメントありがとうございます。
ご要望にお応えできたかはわかりませんが……。
>でもコミュニティ心理学的?な考え方というか捉え方ってけっこういろんなとこで出てきたりとか思ったりです。滝川先生とか。
これは仰るとおりですね。ただ,個人技に任せきり,という感もあり,特にそういうところに頼る部分が大きいため,そういう意味で,研究分野としての成熟がまだまだという感じでしょうか。まあ難しいとは思うんですが。関係ないけど,地域実践のフィールドワークとか面白そうだなとか思いますけどね。
個々の意識の問題,といえばそうなんですが,それだけじゃないはずなんですよね。
東大出版の山本先生の本を学部のときに読んでドキドキしてた思い出があります(笑)
でもコミュニティ心理学的?な考え方というか捉え方ってけっこういろんなとこで出てきたりとか思ったりです。滝川先生とか。
そんなこんなで風邪っぴきではありますが、またも楽しく読ませていただきました。よくわかるシリーズっていいんだよねーと思いながらコミュニティ心理学のやつも買おうかと思った所存であります。
それでは。コミュニティ心理学関連楽しみにしてます!
コメントありがとうございます。
最初にダラダラ文を書いたおかげでリンク貼るスペースすらなかったのですが,『地域実践心理学』および『地域実践心理学実践編』は,
http://blog.goo.ne.jp/psy-pub/e/308a59e3e6213ec8e072cde572519b52
http://blog.goo.ne.jp/psy-pub/e/d9b8e87bd05991cddf78fdd3c76514cd
既に紹介済みなんですが(そしてカカさんにもコメント頂いておりますが),ほんと良いんですよね。
まあ,もうちょっとつっこんでやりたかったのですが(字数制限うらめし),まあ今回は手始めということで,今後,コミュニティ/地域実践関連,もうちょっとやりたいなと思ってるところですわ。