マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

リストのウィーンの夜会

2014-03-08 00:37:00 | ラ・プロムナード・ミュジカル
3/16のプロムナード・コンサートまで10日を切ってしまいました。
さすがに練習も最近はやっとエンジン全開!という感じになってきました。
ベートーヴェンは、弾けば弾くほど難しさを感じますね。
ベートーヴェンの「熱情ソナタ」以外に、今回はリストのウィーンの夜会第6番も弾きます。
リストは、オリジナルの作品に加えて、当時流行っていた曲などをもとに、たくさんの編曲物を作っています。
「ウィーンの夜会」というのも、「シューベルトの『ワルツ・カプリス』」という副題がついているように、シューベルトのおびただしい数にのぼるワルツやレントラーといった舞曲の中から自由に楽想を選び、ウィーン風ワルツのような形でまとめたものです。
第6番は、「高雅なワルツ集」「34の感傷的なワルツ」の中から選んだ3曲をもとに作られています。
“もとに”と言っても、初めの方はほぼそのままですから、いわゆる「パクリ」とでも言えるかも…。
後半になって変奏されている部分がオリジナルと言えるでしょう。
でも、違う曲を実にうまく組み合わせていると思いますね。
感傷的なワルツは第13曲が使われていますが、以前から抜粋で生徒の発表会でも何度も使ってきましたが、中でも第13曲は特に好きな曲なのです。
シューベルトの曲は、メロディーがホントに美しいのですよね。
さすが「歌曲の王」です。
優雅に、軽やかに弾きたいものです。