楽天経営主義

経営コンサルタントが経営とは関係なく
日常を気ままに綴ります。

事業承継

2009年06月05日 | 日記
たまには仕事のことも書いてみます。

昨日は午前・午後とも事業承継の打ち合わせです。
午前の部は数ヶ月前に私が思う最善案を提出しましたが、創業者である
前会長に一蹴されました。
この前会長は総資産数十億円の企業グループを作り上げたのですが、
このままでは、墓場まで会社を持って行きそうなので、現経営陣は
頭の痛いところです。

1年ぐらい掛けて、猜疑心の強くなっている前会長の心を解きほぐしながら、
事業承継案を納得してもらうという方法しか策はなさそうです。

午後の部はすでに事業承継は提案したストーリーどおりに終わり、
その後の財産相続の問題について検討してきました。
こちらは午前の例と違って、スムーズに終わりそうです。

昨日一日の事だけを書くと、事業承継専門のコンサルタントのようですが、
今のところ事業承継案件で抱えているのはこの2社(グループ)だけです。
この2社も当初は、違う案件で関与させていただくようになったお客様です。
その後も顧問先になっていただき、信頼していただいて、自分の専門外の
事までご相談いただくというパターンです。

もちろん専門外のことですからネットワークの専門家から知恵を借りての
対応です。
でも、顧問先の社長にしてみるとその道の専門家の先生よりも、専門外の
私から対策を聞いた方が安心できるようです。

中小企業のコンサルティングはすばらしい知恵を紹介する能力よりも、
経営者に信頼感を持ってもらう対人能力が何よりも大切だと思う理由です。
そのためには、相手が言葉に発している事以外の本当に望んでいること、
そして望みに到達できるだけのレベルにあるのかを見抜き、感じる力が必要
なのだと思います。

昨日の午前の例では、まだまだ私の力量が足りないために、会長に一蹴されて
しまったのだと反省しました。