Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

デビッド・ボウイの「Love Is Lost 」を翻訳してみました

2016年02月14日 01時39分50秒 | デビッド・ボウイ

Love Is Lost , David Bowie(2013)

David Bowie - Love Is Lost (Hello Steve Reich Mix by James Murphy for the DFA - Edit)


It’s the darkest hour, you’re twenty two
The voice of youth, the hour of dread
The darkest hour and your voice is new
Love is lost, lost is love

 


漆黒の夜、
22才の君
その青春の声、不安な時間
その漆黒の夜と次にむかえる君の声
愛は失われるもの 喪失は愛

 


Your country's new
Your friends are new
Your house and even your eyes are new
Your maid is new and your accent too
But your fear is as old as the world

 


新しい分野 新しい友人達
家だけでなく風景すらも新しい
メイドや言葉遣いも新しい
でも君の恐れはこの世界と同じくらい古いのだ

 


Say goodbye to the thrills of life
Where love was good, no love was bad
Wave goodbye to the life without pain
Say hello
You’re a beautiful girl

 


かつての良き愛、悪くは無かった愛のあの人生の感動にさようならを言うのだ
痛み無き人生にさようならと手を振るのだ
こんにちはと挨拶するのだ
君は美しい少女

 


Say hello to the lunatic men
Tell them your secrets
They’re like the grave
Oh, what have you done?
Oh, what have you done?
Love is lost, lost is love

 


あの狂気の男達に挨拶するのだ
君の秘密を語るのだ 死のごとき彼らに
ああ、君は何をしてきたんだい?
ああ、君は何をしてきたんだい?
愛は失われるもの 喪失は愛

 


You know so much, it’s making you cry
You refuse to talk but you think like mad
You’ve cut out your soul and the face of thought
Oh, what have you done?
Oh, what have you done?

 


それは落涙を招くとよく知る君は
語るのを拒む でもそれは狂っているかのような考えだ
魂を切り取り思慮あるふりをする
ああ、君は何をしてきたんだい?
ああ、君は何をしてきたんだい?



デビッド・ボウイをオンタイムで知ったのはAshes To Ashesのプロモーション・ビデオからという世代で、60年代70年代時代の伝説は既に伝説として体験した世代です。

そんな世代にとっても、グラム時代のメイクの印象が強いボウイ氏がレッツ・ダンスのプロモーション・ビデオにてスーツを着てメジャー市場へ出て来た光景はとても不思議なものでした(というより、子供心に「Never Say Bye-Bye」と手を振る彼の笑顔に、そこはかとない不気味さすら感じたのを覚えています 汗)。

 

ポップになっていくボウイ氏に少し違和感はあったものの、その頃流行したニューロマンティックな音楽と同じように捉えていた少女時代でした。学校の同級生はハンサムな彼にすっかり夢中で、一緒に戦場のメリークリスマスを見に行きました。映画館に行く前に彼女の姉から原作を借りて読んだのですが、それが人生を変えてしまうほどの感動作で、いまだにこの本以上に感動をおぼえた小説を読んだことがありません。

 

学生時代のボーイフレンドもまた大変なフリークで、グラム時代を知らない、8ビートギャグというマンガで読んだおじさんと言うと、京都のインディーズな世界の人達含めて、不謹慎な小娘めがともの凄く怒られたのを思い出します。

 

当時私もたまにバンドで唄を唄っていたものですから、TIN MACHINEで活躍しはじめた頃はとても嬉しかったのですが、それはあまり成功せず、1999年頃以降は音楽を積極的に聴くという姿勢を無くしアウトドアへと趣味が変わっていったためにその後の作品も積極的に聴きこんでいませんでした。

 

伝説のデビッド・ボウイの訃報で、また音楽を聴きギターをかき鳴らす日々が戻ってきましたが、やはり彼の偉大さはとてつもないと思います。特にアルバム「Heathen」は素晴らしく、ずっとオンタイムで追い続けていなかった時間は取り戻しがつかず、死を実感できない気持ちは不思議と時間が経つにつれいや増すばかりな最近です。

 

不思議と悲しいという気持ちはわきませんが、とても大きな思い出が永遠に手に届かない時間の無い場所へと還っていき、私もその後をもうすぐ追うのだという予感が人生の夕刻をつげているようです。

 



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