![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/02/9f688a32d8da64553b809dca06bb297c.jpg)
「爪、生えてきますか?」
「今の段階では、何とも言えません。」
都内にある猛禽を専門的に診てもらえる動物病院に行ってきた。
若くて優しい先生だった。
しかも、非常に専門的な知識を持っていられて、大変勉強になった。
今の段階では、爪が生えてくるかどうかは全く分からないが、生えてきたとしても元の爪の形に戻るのに2年くらいかかるそうだ。
サーシャの方が重傷で生えてくる可能性が低いとのことだった。
「この爪だと獲物がなかなか獲れないでしょう。」
ともおっしゃられていた。
この爪というのは、爪が折れたことではなく爪が研がれていない状態のこと。
確かに一度からんでも、放してしまうことが続いていた。
「この爪の状態だと、なまくら刀といっしょです。獲物になかなか刺さりません。」
新しい爪の組織は内側に生えてくる。外側の部分に古い爪の層が重なり合うようになっていき、手入れをしないと、爪が太くなり、切れ味がなくなってしまうのだそうだ。
古い爪の層は当然硬い。そうなると、強い衝撃で爪も折れやすくなるなることも考えられるとのこと。
ということで、アシュターの爪(ケガした以外)を鋭く研いでもらった。
30分以上もかけてていねいに研いでいただいた結果、素晴らしく鋭い爪に仕上がった。
日本でこのようにハヤブサの爪を研ぐ技術を持った人は、あまりいないそうだ。
ハヤブサ2羽診ていただいて、爪研ぎ、くちばし研ぎ、3種類のサプリメント付きで非常に良心的な診察料金だった。
猛禽類は夜間診療代も免除とのこと。
本当にありがたいことだ。
様子を見ながらであれば、狩りもokが出た。
薬も塗らなくて良いそうだ。
後は爪が伸びてくれるのを待つのみ。
アシュターは昨日から再びカラスの群れにガンガン突っ込むようになった。
これで、休みの日はガンガン狩りに行けるぜ!
人間も鳥も常日ごろのメンテナンスが
必要ということですね。
自分でもカッターナイフで爪を鋭く研いだことはありますが、レベルが違いますね。
たまには、プロの方にメインテナンスをお願いした方がいいですね。