EIの猛禽ハヤブサの調教日記

私が飼っている猛禽類、特にハヤブサの飼育、調教状況を写真とともに日記にしています。

ゴオオオオー

2007年12月31日 | Weblog

河川敷で伸び伸び飛ばした。今日も風が結構強かった。一時姿を見せなくなってしまったが、のらりくらり帰ってきた。

ルアーリングをしていると、どこからとも無く

「ゴオオオオー」と「シューーーー」

が混ざったような音がしてきた。ジェット機の飛ぶ音に似ていた。

「ん?なんだ?」

と思ったその瞬間、ペレグリンがサーシャ目がけて突っ込んできた。

あんなに人間の近くを通ったのは、初めてだ。

こんな近くでペレグリンの急降下が見れるなんて。

黒い顔までハッキリ見えた。ちょっと小ぶりな固体だった。

急降下の角度は浅かったが、相当速かった。

サーシャは、ルアーにしか目に入らないのかそのままルアーへ帰って来た。

ペレグリンも一度アタックをかけただけでどこかへ行ってしまった。

帰りに10羽のカラスに行かせようとしたが、最初からガンガン追いかけるはずも無く、まったり飛んでいったら、みーんな逃げて行ってしまった。

とにかく今年はカラスの群れがいない。50羽以上の群れは猟期に入ってからは、一度も見たことが無い。

体重793g。餌83g。


強風の中海へ

2007年12月30日 | Weblog

内陸でも風が強かったが、海はさらに強く風が吹いていた。

風に乗って急降下するときは、ものすごいスピードで遊泳禁止の看板とかに当たってしまうんじゃないかとちょっと心配だった。

サーシャは飛びにくそうにしていたが、逆風の中、風を切って進んだ。ルアーリングもしっかりできた。

風の強い日は、筋力トレーニングになるだろう。

体重790g。餌ウズラ77g。


ノスリと対峙

2007年12月27日 | Weblog

今日は、腹いっぱいすぎで、コントロール利かないだろうと思ったので去年よく飛ばしたところでやった。

散々飛び回って帰ってきたところ、鉄塔の中ほどで同じ高さで向かい合った。

どうなるのかと思う暇も無く、ノスリが突っかかってきた。

サーシャは、ノスリにアタックされるまでぼーっとしていた。このようにのんびりした性格で見ているこっちはイラつくときがある。

で、ノスリにおっ飛ばされて鉄塔から飛び出した。

反撃かと思いきや、全くその気配なし。

トビには、スクランブルをかけることも多い。トビをなめてるのか?

ノスリ、ミサゴには無関心。かかわらない。警戒しているのか?

チョウゲンボウには、ほとんど攻撃されるだけ。されても怒らない。たまーに反撃することも・・・。相手にしていないだけか、素早くて追いつかないとあきらめているのか?

ハヤブサとは、やり合う。ライバル心があるのか?

どんな心理なのだろう。


カラスに行かない

2007年12月27日 | Weblog

Kカラスに行かない。カラスが5羽いるところでスタートさせたが、興味なし。

そして、砂浜のカラスにも行かない。

砂浜のカラスは、逃げ場が無いので、その気になれば取れるんじゃないかと思うのだが・・・

海で飛ばしたら、丘陵を越えて行ってしまって、いっとき見失った。

でも、数分後に帰ってきた。

ということは、海から内陸のホームまで地理が把握できたのではないかと勝手に思った。

体重783g。餌ハト肉150g。


海で飛ばす

2007年12月25日 | Weblog

1回目、丘陵の一番天辺181mのところで飛ばし、いよいよ海へ。

砂浜入り口の防波堤の上からスタート。砂浜には2羽のカラスがいた。

しかし、サーシャは逆方向、街中へ。初めて見る海を嫌ったか?

20羽~30羽ほどカラスが絡んできた。

「サーシャ、がんばれ!」

とエールを送るもむなしく、反撃の様子も見せず、飛んでるだけ。

カラスたちは、そんなサーシャの態度を見透かしてか、いつもはついて来ない高さまで追いかけてくる。

それでも、サーシャは反撃せず。

う~ん見ててストレスが溜まるなー。

初めての場所だからか?

カラスたちがはけるとこちらへ戻ってきた。

猟欲、闘争心は何処へ?

体重773g。餌93g。

 


あともうちょっとで

2007年12月23日 | Weblog

海で飛ばせそう。今日も海から3kmほどの場所で飛ばした。

サーシャは、グローブから飛び立つと近くのトビと上昇合戦に。

海方面の山(山といっても標高181mの丘陵)の一番高いところ辺りまで上がると、こちらは見失ってしまった。

でも、受信機を取り出す間もなく帰ってきた。

ルアーも振らなかったが、自分から近くの階段の手すりに下りてきた。

川に急降下気味に突っ込んで行き、カモの群れスレスレに飛んできたが、カモたちは、ピクリとも動かず、サーシャも何事も無かったようにこちらへ・・・・

サーシャがカモを飛び立たせる意図があったかどうかは、わからない。

電線に止まっているカラスには、急降下で脅して飛び立たせようとすることはあるけど、どうだろう?

体重785g。餌78g。


いい子

2007年12月15日 | Weblog

体重783g。780g台だと反応がいい日が多い。

1回目、海から3kmの地点で飛ばす。これで、その場所は三度目。でも、そこではあまり高く上がっていないのでまだまだ、そこで飛ばさないと・・・。

ハヤブサがどのように地理を把握しているのかは、皆目見当もつかないが、もう大丈夫だろうと自分が納得するまで。海までの道のり、あともうちょっと。

1回目のフライトでは、高く行かせたかったのでルアーを一切振らなかった。しかし、電柱3本分くらいしか上がらなかった。僕を中心に最大で半径100mくらいの円を描くように飛んでいた。

「早くルアー出せ!」

みたいな。

最後に呼ぶときだけルアーを出した。すると、すぐに帰ってきた。

2回目。飛ばすとどこからとも無くトビが挑戦しにやってきた。今日は、サーシャの攻撃が冴えていた。でも、幸いあまりしつこく攻撃しないのでその場からトビが逃げておしまい。

3回目、いつもの田んぼでフィストから飛ばす。今日一番遠くまで行った。

上空、鉄塔の一番上辺りを旋回。

その下には、キジバトの群れが飛んでいた。

上から急降下!

と思いきやなぜか何にもせずにルアーに戻ってきた。

今日は3回とも戻りが良く、安定していた。

それにしても、今年はどこにもカラスの群れがいない。これじゃー狩は難しい。

サーシャはカラス専門でカモにはいかないし。う~ん、どうしたものか。


海まであと3km

2007年12月10日 | Weblog

昨日は、体重800g。自分勝手に飛んで空中散歩。ドバトを追いかけ遠くまでお出かけ。戻りやや悪し。餌70g。

今日、体重790g。海まであと3kmの地点で飛ばす。はじめて場所。川。

サーシャを飛ばすと100mほど離れたところのカモメの群れは集団で移動していった。サーシャもカモメには全く興味が無い。捕ったらいけないのでちょうど良い。

低空飛行をしていると、カラスが10羽ほど絡んできた。サーシャが4、50mくらいに高度を上げてプレッシャーをかけるとカラスたちは急降下して住宅街や森に消えていった。

あと、もうちょっとで海だ。

戻りは、非常に良かった。

餌ウズラ80g。


また、ペレグリン

2007年12月05日 | Weblog

今朝もせっせとルアーリングに励む。

場所は、住宅街近くの小川が流れる狭い場所。

1回目のルアーリングを終えて、餌をやってると

「バタバタバタ」

小川のコガモが数羽飛立った。

「シューッ!」

突然、コガモを追う鳥出現。

なにやら体は、黒っぽくて力強い羽ばたき

「あー!ハヤブサ」

チョウゲンボウのようにヒラヒラした羽ばたきじゃなく、パワフル!速い!

惚れ惚れする。

しかし、狩は失敗。コガモは逃げた。

1回のアタックであっさりあきらめた。

数百m先のアンテナの天辺に止まった。電柱よりはだいぶ高い。

サーシャ、2回目のルアーリング開始。

野生のハヤブサは、見てるだけでこっちには来なかった。

小さめに感じたのでオスかな?

サーシャがメスだから様子を窺いに来たのかな?

体重805g。餌80g。

 

 


805gでもコントロール性良し

2007年12月02日 | Weblog

1年目に820gで飛ばせたのに、なぜ2,3年目で780gでコントロール性が悪かったのか理由がやっとわかった。

1年目はルアーリングを中心にやっていたから、戻りが良かったんだ。

本当に単純なことだ。条件反射の強化をするかどうかで戻りの良さが変わる。最近は、平日は近くの狭い場所でルアーリングのみの練習だった。

それが、コントロール性のよさにつながった。

特に今期は、訓練の必要がなかったこともあってただ自由に飛ばすだけになっていた。

あんまり自由にさせてもいけないのねー。

こんな単純なことに気づくのに3年かかった。でも、気づけてよかった。

一時期野生の土鳩を捕るようになってしまってから、特にコントロールが難しくなり、どうしたものかと思っていた。独立心が出てきて、半分自立してしまっているような感じだった。

それを乗り越えて、さらに信頼と絆が深まったように感じる。

今日のエピソード

手から田んぼに降りたサーシャ

上(電柱の高さくらい)から様子を窺っているトビ

サーシャが飛び立つ

トビが上から攻撃を仕掛けてくる

ある程度サーシャが上がるとトビは逃走モードへ

逃がすものかとサーシャがトビの進行方向の先へぶっ飛んでいく

このときはまだサーシャのほうが低い高度

その先でサーシャはソアリングして高度をグングン上げていく

先に進めなくなったトビも負けじとソアリングしてグングン上がっていく

お互い遥か上空へ上がったとき

「あっ!何か来た!」

サーシャに向かってさらに上から何かが急降下してきた。

ペレグリンだ!

さすが野生のペレグリン。鋭い攻撃だ。サーシャは、

「やったわねー!」

と言わんばかりにペレグリンの後を追いかける。野生のペレグリンは羽ばたきも力強く明らかにチョウゲンボウとは違う。

でも、サーシャのほうはイマイチ追いに真剣さが無くとりあえず、追いかけとくかみたいな感じ。

1kmほど追いかけて行ったところでホイッスルを吹くとすぐに戻ってきた。

餌ウズラ1羽。

ルアーリング中心のトレーニング=条件反射の強化=コントロール性の向上

の理論が正しければ、これから800gで元気よく飛ばせる。