地区の、六年生お別れ会でした。


お母さんたちのおいしい手料理で、
楽しんできました。
六年間、お疲れ様。
〔雨〕
帰る時、少しの間嵐のように荒れた天気。
でも、春はもうすぐです。

父がもうすぐ戻り、
妹親子が、この家を出ていく。
都下の、
いつか私たち家族が住んでいた町へ行く
仕事は知人の紹介で決まりそうだという。
賃貸アパートのFAXがひっきりなしに送られてくるのを見て、
本当にこの人は出てゆくんだな…と、心が静まりかえる。
父も親戚も、
全て敵に回す覚悟だ。
それほどに、ここが嫌いだという。
ここの人間が全て自分の人生を狂わせる。
仕方のないこと。
でも、いつ父に告げるのだろう。
哀しむのかな。
捨てられたと、想うのだろうか。
みんなは怒るだろうか。
激しくぶつかりあう思念の中で、
耐えられるだろうか。
感情を鎮めて、
呼吸を乱すことなく、
叫ばずに、
静かな声で、やり過ごせるだろうか。
もう、時間がない。
