この苦しみの中で 夢を見た
脳が ついに 麻薬物質を出したのかも
不思議な夢
私は地面に倒れ伏したまま 動けなくて
このまま 静かに 命が消えればいいと 想っていた
そこに地響きのような 足音が近づいて来て
目の前で 誰かが止まった
「立てるか」 と 問うてくる
「立てない」 とは 私は答えなかった
「いずれ 立てる 」と 答える
「進めるか」 と また問われる
「判らない」 と 云うと
「散り際のものが おまえをサポートするだろう」
ちりぎわのもの 頭に浮かんだのは 花
「前へ 進め 休むな」
ようやく顔を上げると同時に 男が踵を返してしまったのだが
大きな男だった
長い髪 大きな背中 いい匂いがする
天に目を上げると 白い龍がいて
私をめがけて 落下してきた
ぶつかる直前に 龍は白い花びらになって 私を包んだ
… ファンタジーか これは …
今日は仕事だったのを 直前まで忘れて 眠っていた
30分で支度して 家をでた
御飯も食べずに
売り上げは良かったし 写真も撮れて嬉しかった
仕事をしていると
嫌なことを忘れた
帰って 娘と納豆巻きと サラダ巻きを食べ
少し眠ろうとしたのだけど
あの夢をみた 夢の淵には行けなかった …
朝日に透ける 花は 本当に美しい
バラが 最盛期を 迎えている。