Stay Gold・鍼灸整復一花院・ 若杉昌司

鍼灸整復を生業として、食べること・歩くこと・生きることを大事にしている自由人

春に思うツボ:肝胆

2017-02-07 13:34:42 | 東洋医学
体内では五臓(六臓)六腑
体表では四肢関節(手~肘関節・足~膝関節)と
連絡を取り合っている経絡を
十二経脈といいます。
四肢関節に鍼を打ったりお灸をすえると
五臓六腑に効く(利く)ということです

十二経脈のうち
春の養生にぴったりの
経脈と経穴をお伝えします

足の厥陰肝経(線)
足の少陽胆経(線)

線は足の厥陰肝経という経脈で
母趾の内側から膝の内側を経路として
ところどころに経穴(ツボ)が分布しています。
母趾から膝に向けて、次の順にお灸をすえています。(写真参照)

太衝(たいしょう):第1趾と第2趾の中足骨趾骨間関節の前陥凹部 平肝(かんをたいらにする)、理血(けつをととのえる)
中封(ちゅうほう):内踝下縁より前1寸 疏肝(かんをととのえる)
蟸溝(れいこう):内踝先端の上5寸の脛骨後縁陥凹部 疏肝(かんをととのえる)、利気(きをきかす)
曲泉(きょくせん):膝を曲げて膝窩横紋内側端陥凹部 舒筋絡(筋と絡をのびやかにする)

線は足の少陽胆経という経脈で
膝の外側から第4趾の外側を経路として
ところどころに経穴(ツボ)が分布しています。
膝から第4趾に向けて、次の順にお灸をすえています。(写真参照)

陽陵泉(ようりょうせん):腓骨頭の前下方陥凹部 利肝胆(かんたんをきかす)、強筋骨(きんこつをつよめる)
光明(こうめい):外踝尖端の上5寸の腓骨前縁 調肝(かんをととのえる)、明目(めをあきらかにする)
懸鐘(絶骨)(けんしょう・ぜっこつ):外踝尖端の3寸の腓骨後縁 
丘墟(きゅうきょ):外踝の前下方陥凹部 疏肝利胆(かんをととのえる、たんをきかす)

つづく

次回は、躓かない歩き方:前脛骨筋(脾胃・肝胆)をお伝えします。

公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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