Stay Gold・鍼灸整復一花院・ 若杉昌司

鍼灸整復を生業として、食べること・歩くこと・生きることを大事にしている自由人

躓かない歩き方:長母趾伸筋

2017-02-06 07:02:02 | 東洋医学
躓かない歩き方をするために
最も重要な役割をはたす
主な3種類の足関節と趾(ゆび・足指)の伸筋(関節を伸展させる筋)と
これらの伸筋を通る経穴(足の陽明胃経)および
強化とストレッチの方法を
お伝えします
今朝は、3朝連続の最終回で、長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)です

長母趾伸筋

 経穴  足の陽明胃経(写真:外枠赤色・内側色の丸)
      豊隆(ほうりゅう):外踝の上8寸
      解谿(かいけい):足関節の前面横紋中央、長母趾伸筋腱と長趾伸筋腱の間、外踝の最尖端に水平

 長母趾伸筋を通る 
 足の陽明胃経の経穴である
 豊隆・解谿は
 お互いに経由して連絡を取り合うことで
 母趾が引き上げられ(伸展)
 足関節(距腿関節)が引き上げられ(背屈)
 同時に足が内返し(内反)することで
 躓かない歩き方が可能となります
 

 上りの階段や上りの坂道を歩くと
 母趾と足関節を引き上げる(伸展・背屈・内反)ことになり
 強化につながります
 
 下りの階段や下りの坂道を歩くと
 母趾と足関節を引き下げる(屈曲・底屈・外反)ことになり
 ストレッチにつながります

以上で、
足関節と趾の伸筋:前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋を終わります。
ですが、実は、
これらの足関節と趾の伸筋にまつわる経脈には、
足の太陰脾経・足の陽明胃経だけでなく、
足の厥陰肝経・足の少陽胆経の経脈も関与しています。
そこで、次回は、
思うツボ:肝胆をお伝えします。

公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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