今年になって、韓国人の子と接する機会が増えてる。
学校で練習する時や、講習会、室内楽、語学学校などで。
韓国人の子たち、すごく好きです。
馴染みないうちは、集団を前にするとオーラを感じちゃうけど、ちょっと接すると、すごく嬉しくなることや、見習いたいっていう部分が多々ある。
心と態度に裏表がなくて、オープンに接してくれるところ。
まっすぐな態度で接してくれるところ。
自分の意見や考えをちゃんと表現できて、かっこいいところ。
でも、こんなこと言ったらかっこ悪いかな、という躊躇はせずに、さらけ出してくれるところ。
困ってる人、悩んでる人、また喜んでいる人にも、親身になれるところ。
夏のマスタークラスでも、2週間、韓国人の年上の女の子と二人部屋だった。
彼女とは、ピアノのことや、悩んでいること、考えていること、たくさん話し合えた。私がアカデミーで他の先生にも習ってみようか、と考え出したのもその頃で、彼女はそのことについても、たくさん意見してくれた。もしもこれを選んだら、あなたにはこういうメリット・デメリットがある、でも、あたなは今こういう状況だから、こうする方法もあるよね、もし私だったらこれを選ぶと思うわ、とか。
夜は、芝生に毛布を敷いて星を見ながら、コリアン・ガイについて語ったりね。
私の足が虫に刺されて腫れあがったときは、「大丈夫~?」じゃなくて、さっとすぐそばに来て、横に座って、「見せて」と心配してくれたのを覚えてる。
それから彼女の髪のカラーリングがすごくキレイだったから、「どこで染めたの??」と聞いたら、自分で買って友達に染めてもらったそうで、「あさみのもやってあげようか!?もっと明るいほうが似合うと思う☆」とホントに染めてくれた。
2週間一緒にいて、私が迷惑をかけたこともあっただろうけど、彼女は私にとって、本当に心強い存在だったし、こんな風に人と接することができたのが嬉しかった。
そして、美意識の高さも尊敬すべきところ。それは人に見られていない部分でも。日本の雑誌みたいにゴテゴテのメイクをする訳でもないし、ファッションだけでもない。服にしわがないかとか、髪がサラサラしているかとかを気に掛けたり、肌が疲れたときは栄養たっぷりのパックしたり。そういう陰の心がけが自信に繋がるんだよねきっと。そう思うと、自分磨きって楽しくなるよね。
今、語学学校で一緒の女の子もまたかっこいい。
そしてあたしは、彼女がどうしてかっこいいのか日々観察している w
思ったのは、自分の考えや意見を、いつも素直に表現できること。あれは、「説明」ではなくて、「表現」だな、と私には映る。そういうものって、ただ漠然と意見を持つだけじゃなく、自分の内面と向き合うことで、周りに表現できるんだと思う。
私は今まで、特に、悩みが大きかったり自分に引け目がある時期は、色々自分で考えていても、それをうまく相手に伝えられないことがあって、それでたくさん悩んでもきた。
でも今では、自分の考えを持って、それと向き合ってみたら、曖昧にしていないで自信を持っちゃっていいんだ、って思うようになった。その方が気持ちいいし、相手にももっと近づける。私も、説明、じゃなくて、表現、を目指したいな。そして、きれいな姿勢で自分のことを話せる人でいたい。
それから、日本人が一般的に、アジアの諸外国でどういう風に認識されるのかに、無頓着になっていることは、やっぱり否めない。韓国人の友達が、おばあちゃんに聞いたから、って「爪切り」とか「机」とかいう言葉知ってると屈託なく話されると、戸惑ってしまう。歴史やもっと幅広いことについて、本当に教えてもらったり勝手に学べる機会がないなら、自分で知る努力しなきゃだよね。
周りに素敵な人や憧れの人がたくさんいるって嬉しいことだな。
変わるのって楽しいし、もっともっと成長していけるといいな。