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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

流星ワゴン/重松清

2005-06-02 11:12:48 | 本・映画・テレビ
人生をもう一度、やり直せたら……ということを
ベースに、家族をテーマにしたちょっとファンタジーな作品。

これはもちろん、フィクションですが、
「家庭を維持する」というごくごくフツウで当たり前のことが、
現代ではこんなにもややこしく、難しいものになっていたんだな……と
あらためて思いました。

主人公は、ユーレイ親子の案内で、人生の分岐点と
思われる時点へさかのぼる。
あのとき、妻は、息子は、こんな風に思っていたんだということを
初めて知る。

でも、「起こってしまった過去」は変えることができない。

最後には、主人公が厳しくつらい現実を受け入れるところでエンドですが、
「厳しい現実」という「結果」は同じでも、主人公の心が変わって
一歩を踏み出したときに、何かが変わっていく……というところには、
とても共感できました。

久々に本を読んで泣いちゃいました。

おすすめの一冊です。

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2 コメント

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私も泣きました。 (さとばなな)
2005-06-13 22:07:28
はじめまして。

「流星ワゴン」でサーチを繰り返しているうちに

たどり着きました。





この本は,私にとってもすごくいろいろなことを考えさせられた一冊でした。



全く気づかないうちに家庭が崩れていってしまうこともあるのだなと。ほんとに「家庭を維持する」って難しくなっているのですね。



それでも,そこからでも人は人生を変えていくことができるというメッセージがこの本にはあって,私も共感できました。



良かったら私のページにも遊びに来てください。



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さとばななさんへ (ぽちこ)
2005-06-14 09:47:29
こんにちは。コメントありがとうございます。



家庭を維持する方法って、学校では教えてくれないことなんですよね。だから、自分の育った家庭から学ぶしかない。

それぞれの家庭にも、プラスの面、マイナスの面があると思うのですが、それをうまく消化できずに大人になった子どもが、また似たような家庭を築く……ということが多いのかな~とも思ったりします。



家族みんながふわっと幸せになるような家庭が、たくさん増えればいいですよね。流星ワゴンを読んでいろいろ考えちゃいました。
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