今回は、京都伏見稲荷大社の10/25抜穂祭(ぬきほさい)を紹介します。
京都駅からJR奈良線に乗り、稲荷駅で下車し、東に向かえば伏見稲荷大社に到着です。
抜穂祭は、11:00から神田で開催されますが、有名な観光スポットである伏見稲荷大社の祭りのため、多くの観光客が入場待ちとなります。
10:00までに神社に到着することをお勧めします。
抜穂祭では農業の神で五穀豊穰のご利益がある稲荷大神が、稔った「ご料米(ごりょうまい)」を収穫する神事です。
伏見稲荷大社の農耕神事には、下記を含め5神事があります。
水口播種祭(みなくちはしゅさい): 種もみを苗代田に撒く前に生育を祈願する神事
田植祭(たうえさい):稲苗を神田に植える神事
新嘗祭(にいなめさい):収穫した米を稲荷大神に供え豊作を感謝する神事
火焚祭(ひたきさい): 稲藁(わら)を焚き上げ稲荷大神に感謝する神事
11:00から本殿での神事の後、11:30くらいから神田で「抜穂の儀」が開始されます。
神田の面積はおよそ100坪です。
宮司、神楽女、稲刈りの男女がぞくぞくと新田の上の丘に入場してきます。
宮司のお祓いの後、神田で奏楽に合わせて神楽女が「抜穂舞」を舞う中、稲刈りの男女が神田に入り、稲刈りを開始します。
「抜穂舞」は、手には稲穂と鍬を持ち、稲を刈る仕草が入る、雅な舞です。
宮司によって最初に神田が祓われ、その後に雅楽の音色に合わせて、4人の神楽女たちが鎌と稲穂を手にして「抜穂舞」を舞います。
「抜穂舞」が舞われているあいだに、稲刈りの男女が神田の稲穂を刈り取ります。女性の水色の服と赤色のズボンが黄金色の稲穂に映えています。
舞が終わると刈り取り作業は半分近くを刈りとり一旦中断します。
宮司が籠へ収穫した稲穂を収め、神前へと移動します。
神田では、残り半分の稲を刈り、抜穂祭は終了します。
収穫されたご料米は、11月23日に行われる「新嘗祭」で献上されます。
脱穀した後の藁(わら)は、11月8日の「火焚祭」で燃やされます。
のどかな抜穂祭を見に行ってください。
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