先端技術とその周辺

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GM,役員の半数が女性になった!

2019年05月05日 11時47分29秒 | 日記

 

GMの役員の半分が女性になったと言う。しかも社長は数年前から情勢だし、経理のトップも女性。これでGMの業績が上がれば、アメリカの政財界での女性の重要ポストへの進出が促進されるだろう。日本では大企業での女性役員数は精々数%。日本はアメリカからビジネスだけでなく流行やシステムからなんでも輸入するから、数年のうちに女性の躍進が進むのであろう。 

[ニューヨーク 25日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)にとって良いことは、米国の経済界にとっても良いことかもしれない。

 

メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)率いるGM取締役会の過半数が女性になる見込みで、これは大企業としては極めて珍しいことだ。

欧州では法律による義務化で、性別の多様性は米国より速く改善しつつある。GMが、少なくとも米国における模範を示してくれることになりそうだ。

多様性が高まることで企業の業績が改善することは、複数の研究によって示されている。以前からの問題に違う視点を持つ人たちが取り組むことで、白人男性たちが見逃していたかもしれない新しいアイデアが生まれ、リスクを発見することができる。

だが、資産運用会社ブラックロック(BLK.N)やバンガード・グループ、ステート・ストリート(STT.N)といったファンドが企業に多様性を促しているものの、その進捗は思わしくない。

MSCIグローバル・インデックスに含まれる米国企業583社で管理職に就く女性の割合は2018年に23%で、前年から2ポイント足らずの上昇にとどまった。さらに、3人以上の女性取締役員がいる企業数においても、米国は世界トップ10にも入れず、取締役の最低3分の1を女性が占めることを義務付けているノルウェー、フランス、イタリアに大きく後れを取った。

政界においても、連邦レベルでは全く話にならない男女比問題を抱える米国では、GMが先例を作ったことがより重要な意味を持つ。

5年前、米自動車大手で初となる女性CEOにバーラ氏を任命したことで、GMはすでにガラスの天井を1枚破っていた。さらに現在、最高財務責任者(CFO)にはディビア・スリヤデバラ氏が就任している。

GMは、ただ人数を足して増やすのではなく引き算で、取締役会の新たな歴史を作るだろう。元米統合参謀本部議長のマイケル・マレン氏と、コノコフィリップス(COP.N)のジェームズ・マルバ元CEOが6月退任することで、取締役会は男性5人、女性6人となる。

誰も再立候補はしないとみられるため、GMが米メディア大手バイアコムと並んで、MSCIインデックスの構成銘柄の中で、女性が取締役の過半数を占める希少な米企業としてリストアップされることはほぼ確実だ。世界でも、同インデックスに含まれる2700社中11社しか達成していない栄誉だ。

今後、そのような企業の数は増えることは確実だが、問題はタイミングだ。イクイラーによると、ラッセル3000の構成企業の取締役ポストに女性が占める割合はわずか19%弱で、男女比が同等になる可能性があるのは2034年だという。

懐疑派は常々、進展が遅いのは能力のある女性数が足りないからだというが、GMの例はそれが間違っており、むしろ、ペースを速めるのに役立つだろうことを示している。

 
 
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