先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

米国防総省が「昆虫の頭脳」を兵器の頭脳に、研究助成金100万ドル

2019年01月17日 23時17分36秒 | 日記
国防総省は、2018年6月に兵器のための人工知能探索プログラムを開始しているが、9月には、国連の会議で「人間による操作を必要としない人工知能を使った兵器システムの正当性」を議論されているが、アメリカとロシアがともに規制に反対した。
 
故スティーブン・ホーキングをはじめ、専門家のなかには、規制を受けないAI開発は、我々の世界の終りをもたらすと警告する者も少なくない。
 
ロボットが人間を失職に追い込むとか追い込まないという議論よりも、AI兵器開発の方が恐ろしい。独裁者が反対勢力を抹殺している映画がいくつもでているが、まさに、AI兵器の開発は戦争だけでなく人間の世界であらゆる分野で使われかねない。恐ろしい話!
 
 

小さな脳で生きる小さな羽虫にはAI兵器開発のための秘密が隠されている、と米国防総省は考えている Egor Kamelev/Pexels/Defense Advanced Research Projects Agency

<昆虫の「極小脳」をAI兵器に応用したい米軍関係者だが、その帰結は>

 米国防総省の研究部門であるDARPA(国防高等研究計画局)は、AI(人工知能)の次の技術革新のカギになるのは昆虫だとして研究している。

米軍はかなり以前から、ミサイルシステムや蚊の大群のように襲いかかるドローンなど新たなAIの応用実験をしてきたが、最近は自然の複雑を理解して戦略に役立てることに力を注いでいる。一方、DARPAは1月4日に告示した研究テーマ募集のなかで、「空を飛ぶごく小さな虫の驚くべき計算能力など、新たなコンピューターの枠組みと戦略を引き出す方法や革新的な基礎研究コンセプトを募集する」と述べた。

昆虫の「極小脳」に学べ

「小さな昆虫たちは、進化の過程で徹底的な小型化とエネルギーの効率化を進めてきた。なかには数百のニューロンしか持たないのに基本的な機能を備えている昆虫もいる」と、その概要には書かれている。

 DARPAは1月8日のツイートで、「小さな昆虫の高度に統合された感覚系と神経系の理解が、より小型で軽量かつ電力効率の良いAIシステムの開発にどう役立てられるか」を見極める研究を「マイクロブレイン(極小脳)」プロジェクトと呼んでいる。

このプロジェクトは、2月4日まで応募を受け付けている。昆虫の脳とその意思決定機能をマップ化する能力があると認められて採用された者には、100万ドルが提供される。DARPAの「人工知能探索(AIE)」プログラムの一環だ。DARPAの広報担当エリック・バターボーが「エアフォース・マガジン」に語ったところによれば、AIEプログラムは「与えられた18カ月以内に、研究者らが新たなAIコンセプトの実現を目指す、リスクも高いが報酬も大きい一連のプロジェクトで構成されている」という。

 

東芝のPCダイナブック、シャープが引き継ぐ!

2019年01月17日 20時40分13秒 | 日記

 

東芝、経営の立て直しでPC事業部も売却していたのか! 売却先は台湾・鴻海精密工業傘下のシャープ。あの勝っての東芝も見売りで生きながらえるより生きる手段が無かったのか。そのシャープのPC事業部も別会社にして社名をダイナブックと下と言う。

 「ダイナブックの30周年記念モデル、これぞノートブックPCだ」。シャープ副社長でパソコン事業子会社Dynabook(ダイナブック)会長を務める石田佳久氏は1月17日、社名変更後初となるノートパソコンの新商品に自信の表情を浮かべた。

 シャープは昨年10月、約40億円で東芝のパソコン事業を手掛けていた東芝クライアントソリューションの株式の8割を取得。1月1日付で社名を主力ブランド「ダイナブック」に変更した。今回、シャープ傘下の新生ダイナブックとして初の商品を投入した。

 新商品はダイナブックブランド誕生30周年記念モデルと位置付ける「dynabook G」。13.3型ながら約779gと軽いのが特徴。米国防総省が制定した規格に準拠するテストをクリアするなど、堅牢性も高い。軽量で剛性が高いマグネシウム合金をきょう体に使用することなどで実現したという。

30周年記念モデルの「dynabook G」

 東芝は1985年に、世界初のラップトップ型パソコンを世に送り出した。89年には「パソコンの父」であるアラン・ケイ氏が提唱した「ダイナブック」ブランドのノートパソコンを発表。最盛期には世界で年2000万台規模を販売していたが、アジア勢などライバルの台頭や東芝の不正会計問題などで勢いを失っていた。

現在の販売台数は年150万台程度で、世界シェアは1%に満たない。規模が縮小した中でも、軽量化と堅牢性を両立した記念モデルを投入したのは、ノートパソコンの「生みの親」としての意地なのかもしれない。

液晶はシャープのIGZO

 新商品ではシャープ製の低電力液晶「IGZO」を採用するなど、「10月以降、(シャープと)技術面でのコラボレーションを進めてきた」とダイナブックの覚道清文社長兼CEO(最高経営責任者)は話す。今後についても「販売面で(シャープとの)シナジーは享受できつつある」と続ける。

シャープのIGZO液晶を搭載

 新生ダイナブックが狙うのは、収益性が高い法人市場を開拓。昨年12月に発表した中期経営計画では、セキュリティーやクラウド管理などのサービスを軸に、企業にパソコンを売り込んでいく方針を示した。

 だが、NECや富士通のパソコン事業を取り込んだ中国レノボ・グループなどライバルも法人シフトを進める。「レッツノート」で法人市場を切り開いたパナソニックやソニーから独立したVAIOも同様だ。VAIOは同日、14型で約999gのノートパソコンを発表。法人向けで先行する国内のライバルに対して、ダイナブックが狙い通り顧客を獲得できるかは不透明な部分もある。

 「30周年記念モデル」では、技術力の健在をアピールできたダイナブック。同社は中計の最終年となる2021年3月期には、売上高で今期見通し比2.1倍の3400億円、営業損益で70億円の黒字(今期は46億円の赤字見通し)を目指す考え。ライバルからの遅れをカバーするには、シャープのお家芸である「目の付け所」のある商品・サービスを打ち出し続けていく必要がある。


中国が月の裏側で発芽させた綿花は一夜で枯れていたが..... 

2019年01月17日 19時55分04秒 | 日記

 

ミューズウィークも中国の宇宙探索機で月の裏側で植物を育成したことを報していた。1夜で枯れたが、月出植物を育成したことの意義が大きい事を解説していた。それは、人類が宇宙に移住するための一歩であるという画期的なことだから。、

史上初めて月面で綿花の種子が芽を出したことが確認されたが China Xinhua News/TWITTER

<人類が地球以外の星に住むためには「地球の生態系」を運べることが不可欠。これはそのための小さな一歩>

 中国が月の裏側で綿花の種子を発芽させることに成功した翌日、早くも芽が枯れていたことが分かった。

中国国家航天局(CNSA)は1月15日、月の裏側に着陸した探査機「嫦娥4号」内で綿花の種子が発芽したと発表した。だが月の裏側に夜が訪れると、実験はあえなく終わった。発芽した綿花の種子は「ミニ生物圏」実験の一部で、ほかにも小さな動植物が月に持ち込まれた。

動植物は月面に置かれたわけではなく、嫦娥4号に積んだ密封した金属の容器に入れられていた。容器の中には水と土と空気があり、そこに小さな生態系が生まれ、維持されるかどうかを調べることが実験の目的だった。生態系の形成のために選ばれた種は、綿花の種子のほか、酵母菌、ミバエの卵、セイヨウアブラナやジャガイモ、アブラナ科の植物ヤマハタザオの種子などだ。

容器には太陽電池が付いているが、夜間には機能しない。月面はマイナス170℃まで冷えることもあるため、芽が生き延びられないのは想定済みだった。

「容器の中の生物は、月の夜には耐えられないかもしれない」と、実験を率いた重慶大学の謝更新・先端技術研究所長は新華社に語っていた。

専門家は高く評価

CNSAによると、容器内の生物は徐々に分解されるが、密封されているため月の環境を汚染する心配はない。ほかの植物は発芽せず、ミバエの卵が1個でも孵化したかどうかは不明だ。

すぐに終わったとはいえ、歴史的な意義をもつ実験だったと、専門家は高く評価している。月に有人宇宙探査の足場となる基地を建設するアイデアは以前から盛んに議論されており、この実験はその実現可能性を探る試みでもあった。

宇宙空間で植物を栽培できれば、宇宙飛行中に食料ばかりか、燃料や衣服なども調達できる可能性がある。そのため、これまでにも国際宇宙ステーション(ISS)などで植物の栽培実験が繰り返し行われてきた。

中国は「科学にとって非常に象徴的かつ興味深い」試みを成し遂げたと、米惑星科学研究所のデービッド・グリンスプーンは言う。

「地球の周回軌道上では植物が生育できることが分かっているが、地球外で初めて発芽を確認できた意義は大きい」

グリンスプーンは、初めて月面に降り立った宇宙飛行士の言葉をもじり、「これは、植物にとっては小さな一歩だが、人類にとっても小さな一歩だ」と述べた。「いつの日か人類が太陽系を飛び出して、よその惑星に移住するには、地球の生態系を持ち込み、維持できるノウハウを知る必要がある」
 グリンスプーンによれば、今回の実験では地球外で植物を栽培できる可能性がほの見えただけで、移住計画はまだまだ遠い先の夢だ。

「植物は人間なしでは月や火星に行けないが、人間もまた、植物その他の無数の生物なしでは、たとえ火星に行けたとしても、定住はできない」と、彼は言う。

「地球の生物圏をまるごと地球外に持ち込む構想は、エンジニアが考えるよりはるかに困難だろう。生命について、また生物の共生関係について、もっともっと学ぶ必要がある。中国の実験はほんのささやかな一歩だ」


開発が進む銃のIT化?

2019年01月17日 19時55分04秒 | 日記

  銃のIT化がすすめられようとしているというが、レーザー照準はすでに一般化しているし、何かと思ったら、無人兵器のIT化した射撃銃と言う。ロボットが撃つ銃とかであろう。しかしIT化した銃の市場は5兆円になるという。

セキュビット社の新型弾薬カウンターシステム「WeaponLogic」(photo courtesy of Secubit)

 
イスラエルの有力テック投資家ロン・ザッカーマンによると、銃器の設計分野では今、軍事・民間向け武器に広範な影響を及ぼし得る革命が起きている。ザッカーマンは「今後5年以内に、新規製造される銃にはすべてスマートチップが埋め込まれるようになるだろう」と予測する。

ザッカーマンは投資家として、多くのテック系スタートアップへの投資を行っている。

その投資先のひとつが、小規模テック企業のセキュビット(Secubit)だ。ザッカーマンが共同オーナーを務める同社は、銃器業界で最もホットな分野のひとつであるテクノロジー搭載武器を開発している。ザッカーマンは軍、警察、民間を含むハイテク銃の市場規模を500億ドル(約5兆4000億円)と試算している。

同社の最初の顧客層となったのは、戦争の遠隔化・機械化が進む中でハイテク兵器に対する関心が高まる軍隊だ。「武器業界のようにとても保守的な市場ですら、他の大半の業界と同様、いずれはIoTやデータ指向の製品に移行せざるを得なくなる。私たちはそれまでに、最高の製品とソリューションをもって万全な備えができる」とザッカーマンは語る。

同社は、今月開催される見本市ショットショーで、人工知能(AI)を搭載した新型弾薬カウンターシステム「WeaponLogic」を発表する予定だ。同システムの旧型は、弾薬をカウントすると同時に銃の点検時期も知らせる軍用製品として売り出されていた。AIチップが埋め込まれた新バージョンでは、より多くのデータをリアルタイムで提供できるようになる。

私がテルアビブにある本社を訪問した際に行われたデモンストレーションでは、チップを埋め込んだ銃把(グリップ)、手持ちサイズのトラッカー、ダッシュボードソフトを確認できた。ダッシュボードソフトは、武器庫から持ち出された武器の数、点検日、個別の銃器の発射数、連射速度、弾丸タイプなどの情報を管理できる。こうした情報は、銃器の点検スケジュールを立てるのに有用なだけでなく、指揮官が戦闘状況や各兵士のパフォーマンスをリアルタイムに把握するのに役立つ。
 

米国では、銃器を所有する個人や民間組織は以前から、いわゆるスマート銃テクノロジーの信頼性に疑問を呈してきた。セキュビットによれば、WeaponLogicのチップは銃の発射メカニズムには組み込まれず、単に監視装置として機能するのだという。


「未来の戦場では間違いなく、無人の機械(無人攻撃機、ロボット兵士、無人の車両や船舶など)への依存度が高まり、その大半には何らかの射撃装置が備えられるだろう。われわれのチップがとても重要な役割を果たすことになる」

 

中国、宇宙探査機が月の裏側で植物栽培に成功

2019年01月17日 19時25分53秒 | 日記

Forbesが先日月の裏側に着陸した宇宙探索機で植部sつ栽培が成功したと報じている。ただ、すでに枯れたという報道も1、2日前の報道に出ていたが。

それはともかく、日本、宇宙開発でも中国に水をあけられ始めた。日本はパンパシフック諸国、とうなんあじあ、インド、豪州などと協力して宇宙開発を進めるべきであろう。

Sofiaworld / shutterstock.com

 
人類史上初の月の裏側への探査機の着陸を成功させた中国が、また新たな偉業を達成した。月面で史上初めて、植物の栽培に成功したのだ。

月探査機「嫦娥四号」を月の裏側に着陸させた中国国家航天局(CNSA)は1月15日、月に持ち込んだ綿花の種が発芽した模様を撮影した写真を公開した。

今回の発芽実験は重慶大学の研究チームが作成した、空気と水、土が入ったバケツ状の容器の中で行われた。容器内には綿花の他に、ジャガイモやアブラナの種、ミバエの卵と酵母も入っているとサウス・チャイナ・モーニング・ポストは伝えている。

「植物が重力の低い環境下でどのように生育するかを観察することは、将来的な宇宙基地の建設に役立つことになる」と研究チームを率いるLiu Hanlong教授は述べている。

容器内に収められた種は、12月7日に打ち上げられた嫦娥四号が、月にたどり着くまでの間、休眠状態におかれていたという。宇宙空間での植物の育成は、これまで国際宇宙ステーション(ISS)でも実施されていた。しかし、月面での植物の育成はこれが初めてだ。

研究チームは同じ種を地球上のラボで同時に発芽させており、月での成長との違いを見極めようとしている。月面での重力は地球の6分の1で、大気が無いために地球より多くの放射線が降り注いでいる。

GBTimesの報道によると、今回の実験は嫦娥四号が月に着陸してから数時間後に始動し、24時間体制で生育状況が記録されているという。全ての種子が発芽を開始した訳ではないが、中国が今回の実験で既に巨大な成果を収めたことは確かだ。