日本版のキャスティングが気になる『トミー』ですが、ライブ版、というのも見過ごすことはできません。
1989年、The Whoの結成25年記念ツアーはニューヨーク、ロサンゼルスの"Tommy"全曲コンサートでした。
このライブ(ロサンゼルス)は、BW版オフィシャル本に写真が掲載されていますが、そのクレジットを書き出してみます。
The Acid Queen パティ・ラベル
Cousin Kevin ビリー・アイドル
Pinball Wizard エルトン・ジョン
The Hawker ロバート・プラント
Uncle Ernie フィル・コリンズ
いや~、豪華ですねえ。役というか曲目で、上のように記されていましたが、なぜかアーニーおじさんだけは役名です。フィル・コリンズがなりきっていたのかも(?)
BW版のPinball Wizardは、歌詞カードを見るとLads(若者)と、従兄ケビンの掛け合いになっていますが、いのうえひでのりさんはここをハデにやりたいとのこと、エルトン・ジョンが「俺にやらせろ」と言い出すくらいにギンギンに決めて欲しいですね~。
個人的にはロバート・プラントの"The Hawker/Eyesight to the Blind"聞いてみたいです。ライブDVDではスティーヴ・ウィンウッドですが、レコード会社との契約上の問題なのでしょうか、プラント版は今聞けるソースはないようですね。
アルバム製作当初、ピート・タウンゼントはこの曲を「アシッド・クイーン」の前に、彼女の紹介として歌う作品と考えていたようです。映画版では、マリリン・モンローを崇拝する新興宗教の司祭役でエリック・クラプトンが歌っています。クラプトンのレイジーな感じもいいですが、レッド・ツェッペリンの硬質なへヴィさと通じるものがある曲ですよね。
ただこれは、The Whoのオリジナルではなく、51年のSonny Boy Williamson作曲、それをMose Allisonが唄った59年の作品から採用したものなのだそうです。著作権上の問題なのでしょうか、BW版オフィシャル本には歌詞が記載されていません。
インタビューでは、ビデオクリップを立て続けに見るような感じに、といのうえさんがお話されていたようですが、確かにこの顔ぶれのビデオクリップなら相当の迫力ですよね。BW版だけでなく、この超豪華ライブ版にも挑戦状を突きつけていただきたいです
追記:"The Hawker"を「BW版では演奏されていない」と大間違いを書いていたのをTakAyaさんにご指摘頂き、訂正いたしました。本当に有難うございます
1989年、The Whoの結成25年記念ツアーはニューヨーク、ロサンゼルスの"Tommy"全曲コンサートでした。
このライブ(ロサンゼルス)は、BW版オフィシャル本に写真が掲載されていますが、そのクレジットを書き出してみます。
The Acid Queen パティ・ラベル
Cousin Kevin ビリー・アイドル
Pinball Wizard エルトン・ジョン
The Hawker ロバート・プラント
Uncle Ernie フィル・コリンズ
いや~、豪華ですねえ。役というか曲目で、上のように記されていましたが、なぜかアーニーおじさんだけは役名です。フィル・コリンズがなりきっていたのかも(?)
BW版のPinball Wizardは、歌詞カードを見るとLads(若者)と、従兄ケビンの掛け合いになっていますが、いのうえひでのりさんはここをハデにやりたいとのこと、エルトン・ジョンが「俺にやらせろ」と言い出すくらいにギンギンに決めて欲しいですね~。
個人的にはロバート・プラントの"The Hawker/Eyesight to the Blind"聞いてみたいです。ライブDVDではスティーヴ・ウィンウッドですが、レコード会社との契約上の問題なのでしょうか、プラント版は今聞けるソースはないようですね。
アルバム製作当初、ピート・タウンゼントはこの曲を「アシッド・クイーン」の前に、彼女の紹介として歌う作品と考えていたようです。映画版では、マリリン・モンローを崇拝する新興宗教の司祭役でエリック・クラプトンが歌っています。クラプトンのレイジーな感じもいいですが、レッド・ツェッペリンの硬質なへヴィさと通じるものがある曲ですよね。
ただこれは、The Whoのオリジナルではなく、51年のSonny Boy Williamson作曲、それをMose Allisonが唄った59年の作品から採用したものなのだそうです。著作権上の問題なのでしょうか、BW版オフィシャル本には歌詞が記載されていません。
インタビューでは、ビデオクリップを立て続けに見るような感じに、といのうえさんがお話されていたようですが、確かにこの顔ぶれのビデオクリップなら相当の迫力ですよね。BW版だけでなく、この超豪華ライブ版にも挑戦状を突きつけていただきたいです
追記:"The Hawker"を「BW版では演奏されていない」と大間違いを書いていたのをTakAyaさんにご指摘頂き、訂正いたしました。本当に有難うございます
原曲ファン、と言っても英語に不自由なもんで、知識はへーま様には劣ると思います(汗)。
BW版「Tommy」も輸入版を買ったもんで、原曲との歌詞(セリフ)の違いも詳しくはおさえていない次第で。
来日公演版をみて、ようやく歌詞カードを読み直したりして。(考えてみれば、日本においてマイナーな「Tommy」を、日本人で上演する事もないまま突如日本に呼べたよなぁ。私は嬉しかったですけど。)
来日公演版は内容は良かったんですけど、演出が地味でちょっと拍子抜けしました(私は楽しめましたがいわば「本場ミュージカル」として期待していた人にとってはがっかりだったかも)。
特に「Pinball Wizard」が地味だったのが…ツアー版では大掛かりなセットはムリだったようですね。
そんなわけで、日本版には期待しております。余談ですがエルトンは今でも大会場で「PinballWizard」歌っていますよ。流石に動作は年を取って鈍くなりましたが(汗)ライブでは最高に盛り上がっています。
ところでBW版「Tommy」のオフィシャル本なんてあるんですか? もしや黄色くて大きいハードカバーの英文のものですか?
神保町の古本屋で見かけましたが、高くて買えませんでした…。
ところで「Tommy」の89年ライブのThe Hawker役はロバート・プラントではなくスティーヴ・ウィンウッドではありませんか?
BW版でもAcidQueenを紹介する歌として使われています。映画版ではエリック・クラプトンがマリリン・モンローを崇拝する宗教の宣教師役で歌っています。
↓HMVにあったTheWhoライブコレクションDVDの紹介より、これに収録されているTommyライブが89年に行われたものです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1444954
スティーヴ・ウィンウッド(実は私もよくは知りません)
http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD12346/
長々とお邪魔してすいません、では失礼します。
さて、ロバート・プラント=The Hawkerの情報は、BW版オフィシャル本の「トミーの25年」という文章から、ロサンゼルス公演の写真につけられたクレジットを参考にしましたので、確かなことは分りませんが、ステージ版のキャストにバリエーションがあったということなのかもしれません。
エルトン・ジョン、今年還暦(といっても関係ないでしょうが)なのにお元気ですね~。
さてそのオフィシャル本ですが、アメリカの書店で購入したもので、黒地にBW版Tommyのロゴが黄色で入ったハードカバーのものです。申し訳ないのですが、価格は覚えていません。結構重い本で、確かに送料はかかりそうですが・・・。
"The Who's Tommy/ The Musical"
Pantheon Books, New York, 1993
取り急ぎのお知らせまで。
私も、へーまさんと同じく、ロバート・プラントのThe Hawkerは、聞いてみたかったですねぇ~。渋くてカッコイイだろうなぁ~。でも、スティーヴ・ウィンウッドもいいかもしれませんね。この曲は、Eyesight to the Blindのことだったんですね。納得しました。映画版だと、あの教会のシーンで歌われているので、Acid Queenとのつながりが見えにくい気もするんですが、BW版ではそういう展開なのですね。ビリー・アイドルの「いとこのケヴィン」もイケナイ感じでハマリ役だろうし、フィル・コリンズの「アーニーおじさん」にいたっては、私ちょっとふきだしちゃいました。笑えるかも・・・。
いのうえさんの日本版、どんな演出になるのか、本当に楽しみですね♪『SHIROH』のDVDは見てみたものの、新感線の舞台がどんなものなのか体感してみたくて、このあいだ観に行ってみた『朧の森に棲む鬼』。こちらは、「いのうえ歌舞伎」ということでしたが、やはり「歌舞伎」とはいえ、ものすごくROCK☆してましたよ。あの新橋演舞場(明治座に雰囲気が似ています)で、提灯がぶらさがっている会場で、皆さんがお弁当食べて開演を待っているところに、ライブ開場さながらに、なあ~んとROCKがかかっているんです!開演前からテンション高い感じで、それこそ私、新橋演舞場で、89年当時、よくライブやらコンサートやらに行っていた頃にタイムスリップした気になってしまいましたよ。それに、劇中、客席のあいだを、登場人物のある方が、ROCK歌いながら歩いてご登場なんていう演出もありました!
それからやはり1シーン1シーン毎のヴィジュアル的なセンスというものが、今まで私が見てきたミュージカルとは一味も二味も違いました。確かに「ハデ」!それは、セット・衣裳・照明によるところも大きいのでしょうが、ダンスや立ち回りを含めたアンサンブルの方たちの動きが、何だかエネルギーのうねりのようなものを感じさせてくれる気がした、そのことにもよるのではないかと思ったわけです。ひとつの場面が、一枚の「絵」として、ものすごくインパクトが強くて、これは「ビデオクリップ」なつくり、「ハデ」な演出、とても期待できるなあ~、と思ってしまいました。『朧~』は、かなりドラマ性重視ということで、普段の「いのうえ歌舞伎」よりも立ち回りの量が少なめだそうですが、やはり身体の動きで見せてくれる舞台づくりをされているのかな、という気がものすごくしましたよ。それで私、新橋演舞場で『朧~』を観て、ひたすら青山さんが舞台で動いている姿がものすご~く楽しみになってしまい、終演後、心の中で絶叫してました(←わっ、激イタだ・・・)。だって『朧~』は「いのうえ歌舞伎」ということなのに、これだけスゴイことになっているんです。「ロック・オペラ」である『TOMMY』はどうなってしまうのだろう!?と思っちゃいますよ。いのうえさんの演出によって創られる舞台上で、青山さんが動いたら、スゴイことになるぞ!!!と確信してしまったわけです。青山さんは間違いなく、お客さんのハートに特大級のROCK☆爆弾を仕掛けてくれる気がします!
あっ、それから訳詞の湯川れいこさん!湯川さんの訳詞、個人的にとても楽しみにしています。89年当時洋楽少女(?)だった私にとって、ライナー・ノーツの片隅に記載されている「訳詞 湯川れいこ」の文字がなんと輝かしく見えたことか!憧れでした♪The Whoの歌詞の世界がどんなふうに日本語になって、その世界を青山さんたちがどんなふうに視覚化してくれるのか、ものすご~~~く楽しみですね!中川さんの歌声のファンにもなっちゃいそうですわ♪イープラスのデモ音源と、このあいだのTV東京の番組で既に聞き惚れていますので、劇場でライブで聞いてしまったら、どうなるんでしょう~~~?こちらも楽しみですね♪
ただ、「歌舞伎」に親しむと、確かにどんなものでも、「地味」としか言いようがなくなります。西洋なら最高に派手に決めている時のエルトン・ジョンとキッスぐらいしか対抗馬はいないんじゃないでしょうか。でもエルトンはメイクはしませんし、キッスも衣装はモノトーン中心でした。
舞台装置にせよ、衣装にせよ、メイクにせよ、江戸期の色彩感覚の艶やかさ、鋭さというのは、そんなに色々な国の演劇を見たわけではないけれど、やはり特別なものだという気がします。そんなわけで、いのうえさんの舞台には、やはり色彩の洪水のような舞台を期待してしまいますね。"Pinball Wizard"も日本的に言うならばケレン味たっぷりで楽しませて驚かせてほしいな、と思います。
どうしても「歌舞伎」と聞くと、そちらに話題がなだれ込んでしまうのでこの辺にしますが、江戸期の演劇人の後継者であるいのうえさん、このボーダーレスの時代にふさわしい破天荒な舞台をみせてくれたら最高ですね。
BW版オフィシャル本(日本Amazonと比べて価格がものすごくちがいますね(汗))、アメリカのamazonで申し込もうとしましたが海外発送をしていないためか注文できませんでした…。海外Amazonを利用するのははじめてです。送料を考えてもう一回やってみようと思います。では失礼します。
"Tommy"の曲の製作時期等に関しては、オフィシャル本と下記のページ
http://www.thewho.net/linernotes/Tommy.htm
を主に参考にしていますが、
'Eyesight to the Blind/The Hawker'に関して、"In most early song lists, this song came immediately before 'The Acid Queen'"とあります。 この曲に限らず、ブロードウェイ版はピート・タウンゼントが"Tommy"を書きおろした時点でのアイディアを生かし、その形に戻したものが多いそうです。
それからオフィシャル本、紙の質がよく、かなり重い本です。送料ばかりかかるということで海外発送がないのかもしれません。う~ん、日本のAmazonで買っても最終的な値段はそんなに変わらないかもしれないですね。