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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

『プリマダム』の土井匠先生

2006-05-02 | ダンスファンの独り言
 ・・・黒木瞳さん主演のこのドラマ、じつは『ビューティフルゲーム』の青の11番に夢中になっていたせいか、まだ見た事がありません。1989年から2003年までベジャール・バレエで活躍した小林十市さんが先生役で出演しているのでバレエファンの間でも結構話題になっています。小林さんのお祖父さまは落語家の故・柳家小さん師匠。腰を痛め現役を退かれた時には、落語界に進まれた弟さんと自分の人生の違いに触れたインタビューも目にしました。落語なら「これから」という年齢でしたものね。
 ダンスマガジンのインタビューによると、第1回放送分で披露されたハンバーガーショップでのピルエット・ア・ラ・スゴンド(片脚を真横に90度にあげて回る)は、回転軸が少しでもぶれると机やイスを倒してしまうという難しいものだったので6テイク撮影したのだそうです。前にも少し書きましたが、やはり「狭いところで踊れる」というのは高い技術の証なのですね~。現役引退して3年経って、というのがまた素晴らしい! 回復された姿、見たかったなあ。今後はダンサーの隙のない身体を維持しながら、俳優としてやっていきたいのだそうです。
 21世紀になったから、というわけではないのでしょうが、小林さんや青山さんのように、自分の経歴・テリトリーに固執しないで活動する男性ダンサーが日本にいるのは、とっても新鮮でファンとしてすごく嬉しいです。「表現する」ことを身体に叩き込まれているダンサーの演技って、演劇畑の方とは一味違って、台詞以外の部分にも複雑な感情が溢れて私は好きです。青山さんも肩や指先の表情は言うまでもなく、例えば『グランドホテル』では姿勢そのものが「世界最高級ホテルのベルボーイ」という演技になっていました。
 身体を自由に操れるダンサーが、時と共に演技に深みをましていくと、理想の「俳優」になるような気がします。親しみやすさが魅力のタレントに萌えるのもいいけれど、おなじようにテレビで見られるなら「特別に素晴らしいもの」も味わわないと損ですよね~。私も次回は土井先生を見てみよう。小林さんご自身曰く、普段は「こんな優しくない」先生なのだそうです。


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