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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

気付き   左右差、左人差し指

2022-06-12 00:11:58 | 気付き
このような状況下でもフルートは吹いていて、レッスンもしていて、大きな気付きとそれに伴う変化が二つありました。

1つめは、腰。
中学の吹奏楽部のお嬢さんをレッスンした折に、「魔法の椅子」を伝授。

これは確か10年程前?

魔法の椅子には、いくつかのパターンがあったのだけれど、その中で最も実践しやすいA。

実際、瞬時に音が変わり、とても吹きやすくなった、と大喜びしてくださった。

さらに、「腰かけてから移動するのでは、既にお尻が身体の上下を分断して固定してしまっているので、効果がないです。まず立つ時の姿勢を決めて、そのまま、腰を下ろしていってください。ドスンではなく、座面が剣山になっているようなつもりで・・」

これは、ピアノやチェロ奏者、オケのヴァイオリニスト、フルーティスト等、つまり腰かけて演奏する楽器奏者の方々から、とても感謝されたやり方。

もう10年前から、私自身も腰かけて演奏する時やピアノを演奏する時にはやっている。

なので、自分にとっては当たり前の技法だったのだけれど、今回のレッスンで気付くことになった。

「立った姿勢を作ってから腰かける」

この逆もあるじゃないか?ということを。

つまり腰かけた時に「魔法の椅子」にするととても良いのだから、今度はその時に生じた腰の状態を立った姿勢に持ち運べばよいのでは?ということ。

実際やってみると、びっくりするくらい身体の中の「抜け」が変化。ブレスも深くなる。
何故?かはわからないけれど、つまりは人の身体は左右対称ではない、ということ。

左と右は、もう、全く違うもの。

いっそ、違う形状だったら、こんなに惑わされることもなかっただろうに、と思える程だ。

・・ということは腰かけてから「魔法の椅子」ではなく、この立ったままで、「魔法の椅子」による腰のポジションにしておいて、そのまま腰かけると・・

つまり、腰の下ろし方にも関わってくる。

これまたついつい真下に降ろしていたとは。

そうではなく螺旋の軌道で動けば、ハンカチなしでも「魔法の椅子」による腰のポジションができる。ハンカチを忘れてももう大丈夫。

10年経って、気付くとは・・トホホでもあるけれど、面白い。

拙いながら、模擬刀で抜刀術の一人稽古をしているのだけれど、この感覚を使うことで、こちらも大きく変化。

抜刀の時も無意識に同じ水平面で左右を取り扱ってしまっていた、ということに気付かされた。



もう一つは1年程経験のある生徒さんをお教えした時のこと。
私よりも小柄で、少しお姉さま。

左手の形を修正するのが一番の課題だったのだけれど、人差し指に関しての気付き。
このあたりは、個々のセンスに任されてしまっているようなところもあり、実は一番重要な部分なのではないか?と思うのだけれど、そういう自分もまだまだ結論は出ていない。

今のところは、抜刀術の「鯉口を切る」を使っているので、人差し指はかなり反らすやり方だ。

この場合、ついつい少しでも長い方が良いイメージなので、第3関節に近い方に楽器を置いていたのを、より第2関節よりに。
通常はこれだと動かしにくいのかもしれないけれど、「鯉口を切る」手の内で構えていれば、むしろ、こちらの方が楽器が安定するので、指の力が不要となり動くではないですか・・?ついでに他の指も別人レベルで動いてくれるようになって気味悪い程に。

ダルダルの手指では、おそらく第3関節側じゃないと、動かしにくいと思う。
これをやるための大前提は身体全体の繋がりとテンションがまずあること。
つまりは、ふんばらない心身。

また変化するかもしれませんが、今のところは、これらのやり方が面白い。

火焔とコモドドラゴンになってから、とても疲れるようになっていたのも、今はそれが普通になり、また気付くと3時間となりました。

何故4時間ではなく3時間かというと、3時間になると測っていたかのように避難していたピピがやってきてドアをカリカリし、開けてやると入ってきて足元にスリスリ。
「もういいでしょう?」と言いにくるので、致し方ありません。




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