『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

緊張と弛緩

2020-06-22 20:15:22 | 気付き
「バッハの音楽は緊張と弛緩で出来ている」

というのをミュンヘンでマリアンヌ・ヘンケル先生(アドリヤン夫人)から学んだ。

そしてその後、日本でニコレの講習会があり、そこでも同様に。

それはそうだ。マリアンヌ先生はニコレの愛弟子だったのだから。



そんなことをつらつらと思い出す気付きでした。

やはりレッスンが再開されると、生徒さんにお教えする、ということで刺激されるせいか、気付きが増えてくるのは、ありがたいことです。

「象さん」の手の内による重心移動。

これがまさに「緊張と弛緩」の動きであることに、ようやく気付いた。

「象さん」で右足重心でねじっている時が緊張。

それが左足の動きに伴い左側に重心移動していくときが弛緩。

演奏が開始される時には、緊張でもなければ弛緩でもない、程よい釣り合いになっている。

そして・・

これは数日前の気付きで、やはり明け方の夢うつつの時に降りてきたのもなのですが・・

「舌忘れてるじゃん」
という声が聞こえたのでした。

「じゃん」なので、お告げというよりも、自分で気付いたのだろうけれど。

「象さん」で指先まで腕は腰から繋がり、脚の重心移動によってつま先から腰まで繋がった。

なのに舌が置き去りだったことに気付いた訳です。

舌も、最初は「緊張」を強いる。

それによって、解除された時に、ほど良い釣り合いを得ることとなる。

なんせ、身体の内側、奥に直結するものだから、この効果はとても大きいものでした。

さらに説得力のある演奏に近付くことが出来ました。

そういえば、ロシア武術「システマ」でも、確か「リラックスするためには力め」という教えがあったと記憶する。

講習会に参加したのは、もう何年も前だけれど、本当に匍匐前進とかして、楽しかった。

また北川夫妻や中島さん達に会いたいなあ、と急に思い出す。

濃厚接触禁止の現在、寝ている相手の上を乗り越えての匍匐前進なんて、無理だろうけれど・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿